23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。
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ヤマトは、気が狂ったように薪を用意していたが、キリノの存在を思い出した
2023/04/26(Wed) 16時頃
ヤマトは、でもまず先に、とても心配をかけた彼女へ。むっつり眼鏡は後回しだ
2023/04/26(Wed) 16時頃
ヤマトは、一生懸命サラにLINEしてたら薪で殴られた、気がした
2023/04/26(Wed) 16時半頃
ヤマトは、サメジマ、事件は現場で起きている。
2023/04/26(Wed) 16時半頃
ヤマトは、キリノにLINEを打ち始めて五秒で何かに気付いて鮫島に連絡した。
2023/04/26(Wed) 16時半頃
ヤマトは、俺は淫乱じゃない‼️
2023/04/26(Wed) 16時半頃
ヤマトは、キリノ俺はハーロックがいいから宇宙海賊
2023/04/26(Wed) 17時頃
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ーグラウンド/キャンプファイヤー会場準備ー
[沢山作った薪は何回かに分けて運ぶ必要があった。 えっちらおっちら運び、適当な広さの場所に組始める。
キャンプファイヤーを組むコツは空気が通るようにすることだが、この世界の酸素と火は関係ない。
少年らしく雑に組んだ。
傘のように薪を斜めに立てかける閉じ傘型。 中心に高い炎が燃え上がるのが特徴だ。
まあよくある形か。]
(129) 2023/04/26(Wed) 18時頃
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[着火に使うトーチも作った。枝にガーゼを巻き付け、アルコールを染みさせている。
着火剤とかはない。しかし、クルーエル社が少年のやってることを見れば、むしろシステム作り替えて追加しても火をつけさせてくれるはず。
だってキャンプファイヤーは最高のショーだから。
マッチだって廃校のものは使えないかと思ったが、擦ったら簡単に火がついた。ねー。]
(130) 2023/04/26(Wed) 18時頃
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[ちなみにVRで水や火を再現するのは尤も難しいらしい。
だからプールは空なのか、だから廃校なのかとかいちいち思い付いたが、褒めて褒めてと鮫島にLINE連打はやめよう。
彼は少年の逞しい妄想が大好きらしいが。 ちなみに妄想だけで一年ぐらいVR世界にいてもネタは尽きない。
鮫島は少年といたら厭きないだろう。 などと謎のプレゼンを考える。]
(131) 2023/04/26(Wed) 18時半頃
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とりあえずこれで準備完了かな。
[寂しい会場だ。食べ物や飲み物があればもっと華やかなのに。でもキリノが演奏するなら、少年も裸踊りぐらいできるかな。参加者ゼロ確定じゃん!]
よし、後やりたいこと…
[ちょっとだけグラウンドの隅へ。そこには、椿の木があった。2人で眺めた椿。]
(132) 2023/04/26(Wed) 18時半頃
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ーグラウンド/椿姫ー
[今はやるべきこと、考えることが沢山ある。 だけどこれは必要なことだ。
少年は彼女に椿の花を贈った。それを彼女は髪に飾り、はにかんで微笑んだ。
彼女を選ばなかったけど。 少年は彼女が好きだった。
彼女との幸せを、ほんの一時夢見た。
赤い花は何も語らない。でも少年の声はーー]
俺さ、寂しがりでお喋り大好きだから。 選ぶならこの役職しかねえと思った。
夜明けに相方がお前なのにはビックリした。 嫌だったんじゃないよ、お前の地雷踏んで、 怒らせた直後だったからな。
(141) 2023/04/26(Wed) 20時頃
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屋上で、研吾が横にいるのに。 お前が俺に沢山沢山二人だけの会話を送ってくるからマジ焦って。
誤魔化すために嫌われた!なんて言ったり。
誤解はすぐに解けたが、お前の地雷や、自分をチョロいと言うのは気になったよ…
なんとかしてやれねえかと、さ。
鮫島との関係で自分に自信がなくなり、俺は信頼する二人、つまりお前とサラを頼った。
…こんな風になるつもりじゃなく。 本当に苦しくて、苦しくて。
だけど、俺は本当は研吾に言わなくちゃ駄目だった。
ーー助けて、は。
(142) 2023/04/26(Wed) 20時頃
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……お前の願い。お前との約束。 足りなかったレポート。
お前が言うなと言った言葉。 お前が言って欲しいと言った言葉。
叶えられなかった。
ーー今でもどうしたら良かったかわからない。 俺は、俺の気持ちがわからなかった。 本当に、わかってなかった。
お前は可愛い。お前が好きだよ。 でもそれ以上にどうしようもなく…
聴こえるか?俺達の窓、お前はまだ見えるの? お前はバーチャルスマホないから、見えんのかな。
俺にはまだ、見えてるんだ。
(143) 2023/04/26(Wed) 20時頃
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俺たちは、共鳴者。魂が惹かれあった。
【配布能力:以心伝心】
ニジノーー虹乃。 俺はこの馬鹿げたゲームを終わらせる、必ず。
……研吾と共に。
(144) 2023/04/26(Wed) 20時頃
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[少年はバーチャルスマホの専用、共鳴窓に一言書き込み、その場を去った。]**
(145) 2023/04/26(Wed) 20時頃
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ー1階/東階段の踊り場ー
[少年はLINEで聞いた場所に向かった。そこが、彼女が殺された場所だ。
階段の踊り場は酷くヒンヤリしている。 血生臭いとかはない。血の痕も、ない。
彼がいつも少年の体内に注ぐもののように時間と共に消えたのだろう。
そうでなければ人狼は返り血で一目瞭然だから。]
(146) 2023/04/26(Wed) 20時半頃
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[踊り場なんて通過地点でしかない。
だから、そこには何もない。
何も、ないはずが。]
ーー…あ。
(147) 2023/04/26(Wed) 20時半頃
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[薄暗い片隅にそれはーー ひっそりと、咲いていた。
椿の花……。
たった1つだけ。 そこにぽつんと朱が。]
……ッ!!
[すぐ拾い上げる。掌に載せる。
こういうものは消えるのではないのか? 何故残っていた?]
(148) 2023/04/26(Wed) 20時半頃
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……ふ。
[みんな見られている。先程の火の件を考えたら簡単だ。
この校舎に、少年たちが過ごすのに便利なアイテムはなかった。
しかし、見せ物ショーを盛り上げるアイテムなら、ちょいちょい存在したではないか。
少年はどう見られていたか。鮫島と散々身体を重ねたのに違う女子と保健室にしけこんだ。]
(149) 2023/04/26(Wed) 20時半頃
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[直後女子は襲撃された。
彼女の遺品を見たら少年はどうリアクションする? さっきも情事の最中に号泣した。喜怒哀楽激しい少年は観客から拍手喝采を受けているはずなのだ。
少年はこの椿の花を抱き締めて号泣する。 そういうお涙頂戴が、期待されたから。
だから、わざと。
ーー椿の花は遺された。]
(150) 2023/04/26(Wed) 20時半頃
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……っかに、しやがって。
[声が震えた。怒りに我を忘れそうになる。 だけど、まだ少年は見せ物でいるべきだから。
奴らを油断させるために。]
ニジ、ノ……ニジノっ!
[ぐっと椿の花を胸に抱いて俯き、顔を隠して嗚咽の演技。
内心こう思いながら。
ーーくっそ悪趣味な演出しやがって。
テメエらみてろよ…俺は、赦さない。 社員の一人すら。
全員腸引きずり出して豚の餌にするから覚悟しろ!!]
(151) 2023/04/26(Wed) 21時頃
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……。これは、ずっと持ってよう。 アイツを忘れないために。
[こう言えばアイテムとして所持okなんだろ?
ーーさて、時間だ。キャンプファイヤーに向かおうか]**
(153) 2023/04/26(Wed) 21時頃
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