人狼議事


31 私を■したあなたたちへ

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【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 まあ、好きな人の顔が一番タイプだよね。 」


 最後には自身にも当てはまる一般論を口にして。
 場は勝負の瞬間へと移る。
 

(144) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 Heyモナリザ!ミミズってある?
    えっ 違う? ごめん水をくれる? 」


 ノーメイクのおかげで表情がよくわかる。
 『ギャラクシードリンク』は飲んだことがなかったが。
 飲まなくてすんだ心からの安堵と開発者への罵倒。
 二つの相反する感情を抱かせるのに十分だった。

 しばらく頬杖をつきながら、
 のたうち回る様子を見守っていたが。
 やがて届いた水を、ワくんの傍らに置いた。

 怒りも、悲しみも、愛おしさも、苦しみも。
 …… 最後はドリンクのせいかもしれないけど。
 彼が見せる表情の全ては、
 煙崎るくあのためなのだろう。
 

(145) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 それは、


  「 …… 眩しいね、とても。 」


 口にした言葉をなぞるように、目を細めて。
 ふ、と零れた吐息は存外柔らかい。

 呑み込めない感情を
 ただ腹の底に溜めるしかなかった
 あの頃とは違い。>>1:65

 そこにあったのは、不思議なことに
 清々しいまでの敗北感だった。
 

(146) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 俺と煙崎さん。
    付き合ってなかったよ。 」


 だから俺は、自分が唯一得意とする
 『つまらない話』を掲げると。
 撫でるような眼差しを、青年へと向けて。
 

(147) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 煙崎さんは俺を愛していなかったし。
    俺も煙崎さんを愛していなかった。 」

 

(148) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 君が彼女へとそそいだ愛は、
    まごうことなく君だけのものだ。 」
 
 

(149) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 咥内を満たす粘液と戦うのに忙しく
 耳に入っていなかったかもしれない。
 それならそれで別に構わない。

 届いたところで、どうせ俺の話など、
 誰かを怒らせることしかできないのだから。
  

(150) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 というわけで俺の負け。
    だからこれあげる。 」


 勝つまで続ける勝負。>>3:*16
 その終わりを告げる。

 置かれた水の更に横。
 ことん、と音を立てるのは。
 煙崎灰羅より押し付け、もとい託された。
 この地の権利書。

 ここが煙崎るくあの墓標というのなら。>>*26
 どう考えたって、俺の手に余るものだ。
 

(151) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 …… ああ。
    ただ若干、つり合いが取れてないかな?

    その分は、貰っておくか。 」


 かたん。
 揺れる天秤がどちらに傾いたのかは、わからない。
 
 体勢を屈めて、指先からそっとワくんの頬に触れると。
 最期のことばを言い終え、塞ぐ必要のない唇に>>127
 自身のそれを重ね、彼の呼吸まで奪いとる。

 時間にしてどれくらいだっただろう。
 最後に軽く上唇を噛んだ後、ゆっくり離すと。
 味わうように、己の唇をぺろりと舐めて。
 

(152) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 なるほど。 クソ不味いな。 」


 肩を竦めた後。言葉とは裏腹な、
 どこか満足げな笑みと共に背を向けて。
 ひらひらと手を振りながら、その場を去る。**
 

(153) 希 2023/11/25(Sat) 09時頃

(卯木に個別送信)


『 待たせたな。
  今、ホテルのロビーに……、と 』

 


(密星に個別送信)


『 おはよう 』

 


(キラ様へ個別送信)

「 本当のことを教えて下さって、ありがとうございます。
  彼女にも、あなたにも、どうしようも出来ない
  事情があったのだろうと推察します。
 
  煙崎さんと個人的なつながりがあったことですら
  先日知ったばかりの私からでは、
  何をお伝えすることもできないですし
 あなたを責めるつもりもありません 」


(灰羅さんに個別送信)

 「 おはようございます。
  昨日は、お疲れさまでした。
 
  ロビーに降りて、窓際の席で何か飲んでいますね。
  ゆっくりしていますので、いつでも大丈夫です。
  灰羅さんのご都合の良いときに、会いましょう 」


【人】 超心理学会 ヒイラギ


 俺は凡庸でつまらない人間だ。

 例えば、帰り際に見たシューティングゲーム。
 自分の上に他人の名前がそびえること。>>59
 忌々しさより安堵感を感じてしまうような。

 その非才も、軽く肩を竦めて
 不満をこぼすことなく許容する程度の器。

 ならば平凡な人生を歩ませてくれればいいのに。
 神様はたったひとつ、不釣り合いなものをあたえた。
 

(233) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 9月の約束。>>-143
 果たされても果たされなくとも。
 対面で謝罪したか、今はアポロを用いずに送る
 文面で告げるかの違いだろう。

 更に加えるなら。
 シェフに賞賛の言葉を惜しむことなく。
 牛肉の旨みが最大限に引き出された肉塊が、
 口の中でホロッと崩れる感触に相好を崩す。

 そんな坂理柊が見られるかどうかの。 
 

(234) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 元より大学生は長い休みだった。
 家族に出かけることも伝えている。

 誰かの告白がメディアを騒がすようなことがなければ
 銀島の一件が特に何かをもたらすこともなく。
 俺はするりと日常に回帰する。

 煙崎るくあはもういない。
 唯一無二の事実と共に。
 

(235) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  ── 坂理くんって。
       今、誰とも付き合っていないんだよね。


 ゼミ飲みの帰り道のこと。
 たまたま向かう方角が一緒だった。

 赤くなった頬に、うわずった声。
 流れるような艶やかな長い髪。
 綺麗に形を整え、丁寧に色を塗られた指の先。
 時間経過を考えるなら、多少は崩れているはずなのに
 一部の隙も無かった。
 
 ナチュラルメイクで色を刺す淡い桜色が
 よし、と。意を決したように引き結んだ後。
 

(236) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  『 好きです。付き合ってください。 』


 まだ眠らない街の一角。
 灯りに照らされて、大きな瞳が揺れる。

 文句なしに可愛らしい子だった。
 なのに、何も感じない。
 つきりと胸を刺す痛みは、凪いだ心にだけ向けられて。
 自身の異質さを思い出させられる。

 付き合っている彼女がいる。
 それならば頷く人も多かった。
 しかし彼女は死んでしまった。

 単に好きになることができないから。
 そんな断りが許容されない時間の再来。
 

(237) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 …… 悪いけど。

    恋人を失くしたばかりで。
    そういうことは当分考えられないんだ。 」


 思いついた。
 だったら煙崎さんには生きてもらおうね。
 俺の心の中あたりで。
 

(238) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

 
 まるで痛みを堪えるかのように。
 悲しげに苦笑をもらし、曇る瞳を伏せたなら。
 相手はズキュンと何故かときめきに耐える顔で、
 それでも謝罪と共に去って行ってくれた。

 去る背を見送りながら
 学内中に広めてもらうのを期待する。


  「 よし。上手くいった。

    というわけで、死んじゃったところ悪いけど。
    もうしばらくよろしくね、煙崎さん。 」
 
 

(239) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 そう隣に向けても、当然返る声はないのだけど。
 もし聞くことが叶うなら。

 それは、呆れたように憤慨する声か。
 仕方ないと許容する微笑みか。
 恋人でもない、先輩後輩でもない、友達でもない。
 それすらも、分からない間柄。
 
 …… 代わりに浮かぶ怒声もあるのだけど。
 俺はいつも片想いばかりだと。
 いつかのとんでもないキスの味。
 過ると、月夜に照らされ、ふ、と柔く息を吐いた。
 

(240) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 ここにモナリザはいないけど。
 家に帰りベッドに寝転がると、
 惰性のようにスマホを起動する。

 決して音質の良くないスピーカーが吐きだすのは、
 ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』。
 捧ぐ様に、偲ぶように。

 スマホが生むのは重さのない音色。
 それでも重なれば旋律となり、余韻を生む。

 最初から、最後まで。
 俺達の間には何もなかった。
 

(241) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 『 私を▪したあなたたちへ 』

 空白を埋める言葉がなんであれ。
 確かなのは、そこにいるのは、俺ではない。

 俺は君を殺さない。
 俺は君を愛さない。
 俺は君を穢さない。
 俺は君を癒さない。
 
 …… 煙崎 るくあ、
  

(242) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 ── 俺は君を忘れない。**
 

(243) 希 2023/11/26(Sun) 13時頃

(密星へ個別送信)

密星さん、丁寧にありがとうございます。
灰羅さんともお話しました。
今後の身の振り方は考えるところがありますが…
るくあさんと個人的交流があった先生に、
そのようなお言葉をいただけて救われます。
一生をかけて向き合っていくつもりです。


(灰羅へ個別送信)

雛子ちゃんと色々話したのですが、
彼女の境遇を聞いて(とはいえ詳細は分かっておりません)
僕の元に引き取ることにしました。
家出人受け容れる事もよくある世界ですので
細かいことは問題ないのですが、
帰還してから僕が刑務所に入った場合には
出てくるまで、懇意にしている役者に預けようと思います。
いずれにしても彼女のことは僕がすべて引き受けます。

必要あるか分かりませんが連絡先を記します。

中村屋一門 中村綺羅之介
×××-× ×-××


(中村へ個別送信)

『 雛子から、アンタの付き人になるという
  連絡なら来たよ。
  俺はあの子の保護者じゃないが、
  あの子のことは妹みたいな存在だ。

  俺からいえるのは、
  泣かせるようなことはしないで欲しい。
  それだけだ。よろしく頼む。 』
 


(一斉送信)
『ボクはるくあとずっと一緒に居たいから、
ここに残るよ。

キミたちは気にせず、日常に戻って。』


【人】 超心理学会 ヒイラギ


 煙崎灰羅より救助が来るともたらされた後。

 ホテルの自室でくつろいでいた。
 ちかちかと、ベッドの上に放り投げていたアポロが
 自身の存在を主張したのは、

 何をするわけでもなく。
 窓越しに、今も眠らない
 遊園地の灯りを眺めている頃合い。
 

(446) 希 2023/11/28(Tue) 08時半頃

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