23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。
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なんで?
そりゃ、組織から追われてるから、とか言えばいいか?
[ビルの間、室外機とビルの隙間は本当に歩幅ほど。
そこに、ひょろり、エルフなんて言われた体躯は、中も外も変わらない。
鋭い眼で、こちらを見つけた男を睨みつける]
ホーリーは先に帰るってさ。
連絡先は聞いといた。
[そして、室外機から、降りると、
少し、周りを気にしつつ]
あんま、この近くにいたくないんだわ。
駅行くぞ。
[そして、足早に駅方面へ向かおうとする。
おい、行くぞ、と声をかけて]
ああ、そうだ。
よく頑張ったな。
とりあえず、勝てなかったけど、
一番ベストだろ。
[そんな横、黒塗りの車がこちらに気づかず、走り去っていく]
とりあえず、喉が渇いたから、なんか飲むか。**
組織ィ?
[呆気に取られているうちに急かされる。慌てて追うと、黒塗りの車が視界の隅を過ぎった。…………組織、ねえ。とりあえず柊が居ないのはわかった。振り返るでもなくぶっきらぼうに投げられる労いに口角が上がる。]
まあね。
…………ありがと。
[喉、そうか。人間は飲食をするものだったな。
不意に思い出された五感に、雑踏の濁った臭気が鼻についた。ああ。こんな風だった。世界は。
適当に見繕った珈琲スタンドに入り、トールサイズを適当にふたつ注文する。]
あ、別のが良かった?
つか、お前
こんな店入るのか。
[もちろん、入ったことなかったです。
やたら、洒落たカップに、明らかに緊張している]
え、これ一杯でそんな値段?!
わ、飯が2回食えるやん。
ま。それは、いいとして。
お前の願いは叶わなかったわけだけど、
これから、お前どうするつもりだ?
別に、心配は、少しだけしている。
[飲み物一ついただきます]**
[毎日何食ってんだろ。
そこまでの値段ではない筈だったが、追及はしないでおいた。とりあえず奢るよ、と、空いている席を確保する。]
まあなんだ、乾杯?
[プラカップはぽこんと間抜けな音を立てるだけだったが、別に構いはしない。一口を飲み干すと喉を通る冷たさがやけに新鮮だ。]
んー…………。
お前、止めたい?*
止めたいんじゃなくて、
止めるんだけどな。
[そして、少し飲んで、わ、うまっ]
どんな理由があるにしろ、
それは、やっちゃいけないことだから。
[片眉がぴくりと跳ねる。
ふたつのカップ越しに鋭い視線を投げようとして、うまっ、と素直に上がる声に毒気を抜かれた。]
────止めるって、
どうやって?
ずっと見張りでもすんの?
ん?
いや、お願いと命令するだけだが?
あと、状況きいての最大限の説得。
[ずずずーーー]*
[説得はともかく、お願いと命令って併存すんだな。]
……つか、飲むの早くね?
[何だろなあ。
尻ポケットに突っ込んでいたくしゃくしゃのパンフを取り出す。何となく丸めたりして手遊びをしながら、だらしなく背凭れに寄り掛かった。]
…………じゃあまあ、
やってみてもらおうか。
[ぽつりぽつりと、カップの氷が溶け切るまでの時間を遣って、寝たきりの嘗ての親友の話をした。]*
なるほど。
ん、確かにそれは、辛い話だけど。
お前、頭いいけど、ちょっとわかってないな。
お前の親友が言いたいことは、
お前に殺してほしいってことじゃないよな。
[そう、呟くと、
残り無くなったカップを弄りつつ、
机に視線を落としてから、また、見上げる]
わかってんだろ。
殺してほしい、は、お前に、執着してるからだ。
だから、お前がすることは、殺すことじゃない。
辛いだろうけど、離れることだ。
そいつは、お前を見ると、辛いんだよ。
死にたくなるんだよ。だから、殺してくれって言ってる。
お前が、罪悪感を抱いて、そいつに会いにいくから、
そいつは、お前を責めて、自分を追い込んでるんだと思う。
死にたい、なら、そばにいないとだけど、
殺してほしい、は、もう、側にいちゃいけない。
そいつは、死にたいわけじゃない。
ただ、ぶつけたい。誰かのせいにしたい。
ちょうどよく、お前がいるから、
それを言える。
でも、それじゃ解決にはならない。
お前さ、
そいつから何かを奪ってしまった、と思ってるなら、
それ以上、生命まで、奪うのは、
むしろ、逆なんじゃない?**
[────こいつは。
いつだって、俺に響く言葉を、知っていた。]
………………。
…………。
………………それ、さあ。
[誰の話してんの、とは、声にならなかった。]
……………………。
[離れる。
手を離す。俺が? ──俺から。]
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[身体が急激に回復した反動か、もしくは、3時間もゲームの世界に居て、精神力と体力を消耗して衰弱していたからか。 酷く目眩がして、身体にも力が入らないけれど。]
[名を呼ぶ声>>44が聞こえた気がして、バランスを崩しながらも扉へ走る。]
――……ぁ、きり、の、さん。
[扉を開けて、少し遠く、見えた姿は先程までと少し違う。 服装も、身長も。そして少し、大人っぽく見えた。
先程までのVRの中の出来事は、関係は、ゲームの中でだけのとても幸せな夢で。 現実に持ち込んだら迷惑かもしれない、と。 急に弱気になってしまった私は、『玲』と呼ぶ事ができなかった。]
(49) doubt 2023/04/30(Sun) 23時半頃
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お前が離れたら、
多分、そいつは、お前を、詰るだろうし、恨むだろうけれど、
でも、それをなんとかするのは、お前の仕事じゃない。
離れれば、人は少しずつ忘れる。
そんなふうにできてる。
そんなふうにできてるんだ。**
ところで大和だいじょーぶ?
もう寝てるかな?
折角エピなんだから普通に話しにおいでよー。
[ぬるく、しゃばしゃばになった珈琲を啜る。]
………………。
[言えば良かったんだろうか。
多分、俺は諦めていて。
痛かったこととか、傷付いたことを、本当は俺だって持っていた筈なのに。あいつを頑なにさせたのは、俺か。]
…………スマホ、
買わねえとなあ。
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[安堵混じりの声>>50、駆け寄ってきてくれて。]
[自己紹介>>51をしてくれたのには、なぜか、少し肩が跳ねた。]
ぁ、はい。 私、『沙羅』……双樹 沙羅です。 ……初めまして。
[とっさに、名前を呼べなかったのは、私の方。 初めましても、自己紹介も、初めて会ったのだから当たり前の事で。 その距離感を、寂しい、なんて思ったらいけないのに。]
[だけど。重なる視線。紡がれる言葉>>52に。 両手で口元を押さえると、目が潤み、ぼるぼろと、涙が零れて。]
(53) doubt 2023/05/01(Mon) 01時頃
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――……ぁ、あ、きら!
[広げてくれた腕に飛び込……もうとしたけれど、直前で、なんか、止まってしまって。 俯いた。]
……うれしい、けど。 ――……はずかしぃ……。
[声も、どんどん小さくなっていってしまって。 ここが現実で、本物だって思うと、何だか、VRの中の時よりドキドキしてしまって。 両手で、真っ赤な顔を押さえた。*]
(54) doubt 2023/05/01(Mon) 01時頃
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[顔を覗き込まれ、会いたかったと囁かれれば、小さく肩を震わせて。>>55 ドキドキし過ぎて涙が出そう。]
[俺は俺、には。]
――……うん。分かってる。 でも、本物だって思うと、どきどきして……。
[VRの中の時とは違う、壊れ物を扱う様な力で抱き締められて。 抱き締めてくれる腕は、いつものなのに。 本物の温もりにドキドキして、でも、とても嬉しかった。 その背にきゅっと腕を回すと、一度その胸に、頬ですりっとして。]
――……すき。
[と。ぽつり。]
(57) doubt 2023/05/01(Mon) 02時半頃
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[それから、少し身体を離して。とても気になっていた事を。]
あ、あの。身体とか、大丈夫ですか? 何か、良くない事起きたり、してないですか?
……願い事は? 成功しました?
[私が願った2つめまでが受理されたのは、知っているのだけれど。*]
(58) doubt 2023/05/01(Mon) 02時半頃
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共鳴窓でいちゃつくくらいはいいよ?
どうせifだしー。
悩んだ時間短いな。
今日のランダム神はry
9時過ぎには戻るー**
ーif/飛び立とうとする椿にー
[待ち焦がれていた連絡。しかし、直後のブロック。困惑した。しかも書かれた内容はーー彼女が日本を離れることを意味する。]
ニジノ!!
[家から飛び出したが8月です!ーーそして。]
[ニジノが日本を離れる日に、少年は空港にいた。ゲートさえわかれば逢えるはず。キョロキョロ彼女を探す。]
ーー!!
[いた。彼女だ。数ヶ月で印象は変わるかもだが、見間違えなどしない。大きな荷物を持っているだろうか。時間は、猶予はない。少年は弾かれたようにかけだした。]
ニジノッ!!
[ーー彼女までの距離を一気に詰める。みんなが大声に驚いた。でもそんなの構わない。少年はーー]
ニジノ!!俺は、…
お前に恋してんだ、お前に惚れてんだよ!!
俺は、…自分の気持ち見間違えて、お前を選ばなかったけど。
アイツへの気持ちは恋じゃなかったんだ!!
俺が可愛いと思ったのはお前。
抱き締めたかったのもお前。
好きで、デートしたいのは…お前なんだ、ニジノ!!
今更はわかってる。だけどーーだから。
付き合ってなんか言わない。
ただ伝えさせてくれ!!
お前は可愛かった。本当に。
ーー惹かれて、好きになった。
触れて、熱かった。
熱すぎて怖くなったが俺は。
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