33 桜森高校同窓会
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[ゲーム内での彼女は柊の目にどこか上の空で。 現実世界に戻ってからは、未だVR世界の彼らを 帰還させようとキルとともに懸命な姿と。 帰国時、彼女が躍ることがあれば氷上で舞う真剣な様を鑑賞した。 普段の虹乃については野々花から伝え聞く印象しかない。 偽悪装う笑みに彼女の一端を窺い知った心持ちで。]
具体的な日取りはさすがにまだだよ。 ……虹乃さんたちのほうが早いかもね。 昨日、大和くんが 帰国したらすぐに結婚だって聞いたから。
[>>1:121>>1:129 その後、虹乃の夢を優先させたいとの 言葉が付け加えられたわけだが、そのことは告げずに。
楽しみにしてると続けた。**]
(142) yunamagi 2024/02/24(Sat) 17時半頃
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――201号室――
ホントに良かったね、猫取れて。
[後片付けを終えて部屋に戻る。 キャンプファイヤー中もずっと、バックから覗く顔と 目が合っていたのだ。 人差し指で猫の頭をつんと突く。
四年前の彼女だったら、皆と混じって歌っただろうか。 玲の演奏に聞き入って拍手を送る。 皆からの祝いの言葉に感謝の気持ちを示す。 プロポーズの件を抜きにしても、 嬉しそうで楽し気な野々花の姿を目にするたび、 幾度も、来てよかったという想いが沸きあがった。]
(157) yunamagi 2024/02/24(Sat) 23時半頃
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[昨夜同様家族風呂を一緒に、 あるいはそれぞれ入って身体を温めた後、 ゆっくり部屋で二人寛ぎの時間を過ごす。
先ほど録画した映像もチェックした。 撮影に気付いて慌てる顔も映っており、笑顔が浮かぶ。 スピーカーから流れる彼女の歌声にもまた。]
野々花の歌、目覚ましに設定しようかな。 …… 寝ようか。
[そんなことを言いながらベッドに腰かけると、 ぽんぽんと隣を示す。*]
(158) yunamagi 2024/02/24(Sat) 23時半頃
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ウェルカムドール…… って、ああ。 いいね、じゃあ神前式じゃなくて教会だ。 野々花のドレス姿綺麗だろうなあ……。 さすがに気が早いか。
[猫パンチの素振りを見せられれば、手を上げて降参のポーズ。]
目覚ましいいなと思ったんだけど、 これ、沙羅ちゃんと大和くんの歌声も入ってるから。 そうだね、観るだけにするよ。
[今度、録音させてもらって使おうかなというと、 柊の声も目覚ましにすると冗談ぽく野々花が言う。 そのまま、ベッドの上でじゃれ合うように。]
(164) yunamagi 2024/02/25(Sun) 00時頃
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寝るけど、眠るとは言ってないんだ。
う…… ん、くっつくだけ?
[かぷ。寄り添う野々花の耳朶を優しく噛んだ。*]
(165) yunamagi 2024/02/25(Sun) 00時頃
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ウェディングドレスも白無垢も。 両方似合うだろうから、どちらも捨てがたいね。
[顎に手をかけ真剣な顔になるも、 互いに思い描いているのは相手の姿であることに気付いて。 少し照れの含んだ苦笑を零す。
続くドレスの話に、黒もかっこいいが、 野々花の花嫁イメージは白かな、などと夢想しては、 気が早いと口にした自身の言に立ち戻った。 何にせよ、彼女が喜んでくれることが一番嬉しい。]
(187) yunamagi 2024/02/25(Sun) 12時頃
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…… 良かった。 くっつくだけでいいって言われたら
別の手段を考えるところだった。
[彼女からの合図を唇の下に受ける。 ほのか、触れるだけの優しい感触は柊の熱を引き出すものだ。]
エアコンが効きすぎる? ののか…… の、首筋、すごく熱くなってる。
[くすくすと悪戯めいた笑みを交えて、 耳朶の下、首筋、鎖骨と唇を落とし始めた。**]
(188) yunamagi 2024/02/25(Sun) 12時頃
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[ちなみに、虹乃のお気に入りは6味。]
そういえばねー、
去年から同じスケートクラブの門下生に、
ジュニアの男の子が入って来たんだけど、
これがまた超優秀でさぁ!
四回転も色んな種類練習してるし、
将来のオリンピアンって噂されてるんだけど、
この前、私がお土産にって持って行った
うまか棒4味をとても気に入ったぽくて。
面白がってインスタに投稿したら、
バズっちゃったんだよねぇ。
これはビジネスチャンスなんじゃ!?
日本じゃあ、〇まい棒のパチモン(※関西弁)
扱いだけど、あんまり滲透してないシアトルで
大々的に広めてしまえば……!?
輸送コストやアメリカの販路については
羽柴さんに相談したらいいのかな……。
[未来の社長夫人、なんて従業員たちの間で呼ばれているのは、今は見習いを脱したばかりの大和が、大々的に喧伝しているせいだろうが。広報とか企画とか、此方も同じくらいの先走り暴走度で、構想を膨らませている虹乃であった。うまか棒工場の未来を背負って立つ気満々である。
将来、プロテイン入りの、『うまか棒MUSCLE』シリーズを発売するのが、野望だったり。]
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──彼誰時──
[初めに感知したのは白い光だったか、 自身を見守るような視線だったか、 それともその存在の淡いシルエットか。
何れにせよ、ぼんやりと開いた目は彼女を捉えた刹那、 笑みのカーブを作る。]
ののか…… おはよう。愛してる。
[この日も、朝一番に彼女と相まみえたこと。 彼女の挨拶に応えるだけで、 感謝の気持ちと彼女への愛情に心が満ちる。]
(211) yunamagi 2024/02/25(Sun) 19時半頃
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…… 雪だ。
[窓の外に目をやれば一面の雪が降り積もっている。 彼女から与えられた証以外何も纏っていなかったため、 一度身体を震わすと急いで衣服を身に着けた。
少しけだるさの残る緩慢な身体の理由は暴くまでもない。 気を引き締めるように背筋を伸ばす。]
今日も寒くなりそうだね。 少し歩こうか。寒いから、ちょっとだけ。
[朝食を摂りに行く途中ででもグラウンドを歩けたらと、 コートを羽織って階下へ誘った。*]
(213) yunamagi 2024/02/25(Sun) 19時半頃
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超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。
yunamagi 2024/02/25(Sun) 19時半頃
ゃっ。
[耳元に咬みつかれると、身体を跳ねさせた。]
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[雪に気付かなかったという彼女の理由に微笑む。 本気なのだから困ったものだという感想は 嬉しさの中にすっかり包含されてしまった。]
あ、また忘れるとこだった。ありがとう。
[首回りがマフラーで包まれると、暖かさが格段に違う。 彼女の防寒対策にも目を光らせ、腕を組んで、階下へと。]
に、しても積もったなあ。 滑らないように気を付けてね。
[ざくざくと雪の上を踏みしめるように歩く。]
(229) yunamagi 2024/02/26(Mon) 00時頃
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[あの日、 一緒に歩くことのできなかったグラウンドを辿るも、 雪景色のなかではその存在すら曖昧だ。
昨夜はこの場でキャンプファイヤーもした。 今になって彼女を脅かすものは、きっと何処にもない。]
あの時は春だったけど、 こんな風に雪が積もってたなら歩けたかも?
[吐く息が白い。 境界のあやふやになった校庭を見渡して、 隣にいる彼女を見つめる。]
(230) yunamagi 2024/02/26(Mon) 00時頃
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[春も夏も秋も冬も、雨の日も雪の日も 彼女と隣に並んで歩いていきたい。 音に乗せると二度目のプロポーズみたいになりそうで さすがに口を噤む。
身体の芯まで寒さか届くまでの短い時間だったろう、 高校時代に実現することのなかった グラウンドを歩く姿を思い浮かべて、 銀世界にふたつの影を寄り添わせていた。**]
(231) yunamagi 2024/02/26(Mon) 00時頃
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――チェックアウトまで――
[>>@4>>@5 知らぬ間に未然に防がれていた 犯罪行為の裏側で。 泣いた人物には今回も関わりのないままだ。 もし会遇することでもあれば、 彼の四年間がどんなものだったか 少しは興味を持てたかもしれないのだが。]
野々花はタイムカプセル何埋めるんだっけ? あ、内緒なら聞かないよ。
[白い世界で行われたタイムカプセル作業中。 野々花に準備する時間があったかどうか気になって尋ねた。]
(260) yunamagi 2024/02/26(Mon) 14時頃
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[柊も案を聞いて考えてはみたものの、 結局、埋めたいものは考えつかなかった。 柊の隣には野々花がいる。 >>252 短くも確かな言葉と想いを貰った直後 ということもあったのかもしれない。 十年後、あるいは数十年後、新たに 照らし合わせたい未来というものも思い浮かばずに。
地を掘る作業で野々花の手を痛めてしまわないように、 力仕事だけはするつもりでここにいる。]
(261) yunamagi 2024/02/26(Mon) 14時頃
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[それから。 他に寄りたい場所はなかったか、 最後に野々花に確認してからチェックアウト。]
まあ、また来ればいいしね。 次は桜が見える頃かな。
[恐らく他の誰かとも同じであろう気持ちを口にした。 クルーエル社の企てを知らぬ身としては、 呑気な口ぶりで空を見上げるのみだ。]
(262) yunamagi 2024/02/26(Mon) 14時半頃
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戻ったら、ご挨拶に伺わないとね。
[既に彼女とは生活をともにして、 互いの家族にも何度か顔を合わせてもいるが、 改めて訪問させてもらおうと、ぐ、と 似合わぬ握りこぶしを作った。
そうして旅館を後にする。 痛みを伴わない思い出のひとつの場所として。**]
(263) yunamagi 2024/02/26(Mon) 14時半頃
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うん、急だったからね、…… 写真?
[いつの間に撮ったものだろう。 野々花の言葉に不思議そうな顔で、鸚鵡返し。>>272]
内緒かあ。気になるけど、 楽しみが増えたってことしておこう。
[人差し指を立てる彼女は悪戯というよりも 気恥ずかしそうに見える。 掘り起こすのがいつの日になるかは分からないが、 そのいつかにも彼女が隣にいることに疑を挟む余地もなく。 地中に埋まった記念の品に暫しの別れを告げた。]
(284) yunamagi 2024/02/26(Mon) 20時頃
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[皆と解散する段にも、 ワニの無事を心配する彼女に微笑みながら。 旅行の思い出話にも頷いて。]
またね。 虹乃さんはしょっちゅうは会えないだろうけど、 元気でやってるから、そっちも留学楽しんで。
沙羅ちゃんに玲もまた、ご飯でも食べに行こう。 タイミングが合えば大和くんも。 仕事がんばってね。
[それぞれに挨拶の言葉を送った。]
(285) yunamagi 2024/02/26(Mon) 20時頃
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では、帰ろうか。
[野々花に向き直って手を繋ぐ。 軽やかで真っ直ぐな足取り。 今日も明日もその先も 続いていく道をふたりで。**]
(286) yunamagi 2024/02/26(Mon) 20時頃
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指輪ね、喜んでもらえたよ。
これは野々花からのお土産です。
[指輪単体を、というわけではないと承知している上で
旅行後、実家に土産を届けがてら母親に報告を。
紹介してもらったジュエリーショップの
リフォームしたリングデザインについて問われると、
うん、良かったよ、と何でもないような素振りで。
正直なところ、野々花の薬指も飾られた様を思い返すだけで、
柔らかな笑みが溢れそうになるのだけど。]
近いうちに向こうのご家族と
食事の場を設けたいなって。
………… 空いてる日、教えてください。
[彼女の両親とだけ会うほうが気楽なように感じる。
いつまで経っても子供にならざるを得ない自身に
内心肩を竦める。
それでも、今では"ふたりきり"ではないように、
柊を身近で見てきた彼女は、
まるでこの数日の間にも
確かな変化を感じ取れたみたいに目を細めていた。**]
――埋められた桜色の恋文――
大和へ。
何年ぶりかな、忘れずに掘り返せた? 偉い偉いぞー。
今、大和の隣には、『火浦虹乃』になった私が居るかな。
この成績表みたいに、ダメダメ人間になってない?
私はつい、自分優先で周囲が見えなくなっちゃうから、
大和から見て不合格なようなら、ちゃんと警告してあげてね。
多分私は、あんまり分かり易く
気持ちを言葉にしないままだと思うから……
態度からはダダ漏れかもだけど、
色々思い出したこととか、
書き連ねてみようと思います。
恥ずかしいから、"今の私"には見せないでね!
初めは、モニタ室から大和のこと見てて、
騒がしいなーとか、危なっかしいなーとか、
まあ画面のナカノヒトたちを無責任に眺めてた。
……共鳴LINEの相手が大和で、
正直最初は、ウヘェってなってたね。
自分の願いを簡単に諦めて、
誰かの願いを叶えたいなんて
臆面もなく言える大和が、
あの時は正直煙たくて憎らしかった。
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