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きもち、いい……ケイと繋がってんの、気持ちいいんだ。 ん……これが、セックス、っ、なのか?
[夢現の様な蕩けた声で、康生はふにゃりと笑う。やめろ。やめてくれ。言葉にしないでくれ。嫌だ。気持ち良くなんてなりたくない。康生に────私に触るな。]
[私は、お前なんか嫌いだ。康生を傷付け、痛め付け、壊し、歪ませ、命まで奪おうとするお前が嫌いだ。康生を関わらせたくなかった。関わりたくなかった。お前に犯されて感じるなんて、真っ平御免だ。我慢ならない。]
[なのに、脳内麻薬は止まらないし、私はそれを全身に巡らせるしかない。この身体は若いからまた兆し始めているし、性器でなくとも触れられれば感じるかも知れないくらいに昂っていた。嫌だ、嫌だと、私は……私だけが、この事態に抗っていた。*]
(119) 2023/11/15(Wed) 22時半頃
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─乾恵一の部屋─
[見えなくとも、感覚で判る。彼は文字通り康生の身体を裂いた>>123から、痛みは相当だったし、血だって流れている。それこそ、破瓜を迎えた>>124かの様に。康生が死に至る可能性は、更に増大した。幾ら康生も望んだとは言え、気遣いなんて全く無い挿入。]
[こんなのがセックスであって堪るか。お前の様な奴が愛を語るな>>125。締め付けてるのは拒まれているからだと、何故考えない?]
ケイも、ぁ……きもち、いーのか? んっ……! 絞り、とぅの……ダメ、なのに……。 死んじゃう、のにぃ…………どー、しよ……ケイ 俺、ケイにも出して……きもち、く、なってほしーんだ。
[……嗚呼、そうだな。そうだろうな。ひくひくと腹を震わせて、こんな事を言って。これで拒まれていると考える方がどうかしている。そのくらいは解る。解りはするがッ……!]
(133) 2023/11/16(Thu) 07時頃
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俺も、っはぁ……愛し、てる。しあわせ……。 ん、いーぜ。奥、突いたら……ケイも、よくなる、か?
[幸せそうな顔をするな。許容するな。そう願ってしまう私は、息子の幸せを喜べない、父親失格の男なのか。違う。断じて違う。この多幸感は、脳内麻薬が作り出したまやかしだ。偽りの、幻の幸せだ。嫌だ。動くな>>126。私は良いと言ってな、ゃ、ひァッ]
ひゃあぁッ! ふ、かいぃ……ぁ、はぅッ! ケイでいっぱい、なの、ッか、感じるっ……! おっ、おれ……ちゃんと、やらし、んァッ! ゃらしーか? ケイが見たくて>>33聴きたい>>127の、できてるか……?
[ゃ、嫌だ……感じたくない、のに。本能、なのか……康生の腰は、勝手に動く。初めて、なのにだ。脚がまともに動かないから、本当に、ぅ……腰だけ、だが。イイ所を探す様に動いてるのは、嫌でも……嫌でも、判った。]
ッアァっ!? な、んでぇ……? さ、っき出した、のにィ……あっ、ぁ、また、おっきく こんなの、ひゃ……ひゃじ、めて、ンッ!! うしろ…あつくて、まえ、ん、アァ、いい……!
(134) 2023/11/16(Thu) 07時頃
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[陰茎、握られて>>127……ぐっしょり濡れてるのは、康生が気絶した時>>124に、失禁していたのか。動転していたのと、激痛で、ッ、殆ど感覚が無かった。せめて今、あの痛みが戻って来て、くれれば……や、ぁ! こんな──ァアアッ!?]
ァアアッ!? そこッ……! いまの、しゅごッ……! ビクッって、なって……なに? ケイ、ぁアッ!! もっかい、んひッ、もっとぉ ァ、出るぅ……! また、で、ぅァアッ!!
[ゃ、だ……嫌だ…………こんなの、知りたくない。犯されてる、のに。それも、こんな奴に。い、ヒッ……! ぃ、イキたくない……! ────アァァアッ!!]
ケイ、ケイぃ…………ぁあアァァアッ!!
[康生の甘く蕩けた嬌声と、抗い切れなかった私の心の喘ぎが重なる。いつの間にか康生の手は胸元から離れ、両腕を彼の背に回し、しがみ付くようにしていた。腹の中が熱いから、同時に彼も達したのだろう。康生にとっては致死の毒になるであろうそれを無遠慮に放ち、穢したのだ。]
(135) 2023/11/16(Thu) 07時頃
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──……ぁっ、ぃ……。 ケイとの、セックス…………きもち、よかったぁ……。
[暗く沈む私の心とは裏腹に、康生はとろんとした目を彼に向けて微笑んだ。この世の輝きを全て詰め込んだ様な、幸福感に包まれた顔で。]
[これ程までに心が離れても、私は康生から離れる事が出来なかったし、止まってしまう事も出来なかった。唯の心臓なのだから、当然だが。**]
(136) 2023/11/16(Thu) 07時頃
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──if・大和くんと──
泣いても泣いても順番が変わる訳じゃ無い。
早く死にたい訳じゃない。他の誰かに死んで欲しい訳でも無い!
でも、1番死んでほしく無い人の死が確定して狼狽えないのは私には無理だった。
キスされて。キスされて。肌を重ねて温もりを分かち合っても悲しみは拭いきれはしない。
それでも何とか泣き止んで、布団の海に二人で沈む。
その時に渡された薬は私の心を支えてくれた。
大和くんが自分の希望を考えてもなお渡してくれた優しさだ。
私は後日、大和くんが戦うその横でずっと抱きついていた。邪魔だったかもしれないけど、自分の椅子に座って見守るだけなんてできなかったから。
汗だくになりながらペダルを漕いで──大和くんの戦闘が、終わる。
私は、大和くんを抱きしめてその微笑みを涙ながらに見つめてキスをした。
「私、なるべく頑張って生きるから。
見守っててね、──愛してる。
いつまでも大好きだよ、大和くん…。」
はらはらと涙をこぼしながら、私は初めてハロにお願い事をした。
大和くんにもらった薬を握りしめながら。
「離れるのは辛いけど、
今だけは我慢するから──。
私が死んだら、大和くんと同じ場所に
眠らせてね、お願い。」
こればかりは、ハロを信じて託すしかなかったから。
そして大和くんのことは父さんに相談して、親族が見つからないからと私たちで火葬してもらう事にした。
小さいけれどお葬式を出させてもらったのは私の我儘だ。
好きな人だった。この世で1番大好きな人だった。
だから無縁塚に託すなんてとんでも無い。
泣き続ける私に父さんは途方に暮れた顔をしていたけれど──忙しいからかまた、仕事に戻って。
私は大和くんと二人きり。
ううん、母さんも入れたら三人で暮らし始めた。
「今日は良い天気だね、星がよく見えそう!」
「今日はお肉が特売だったんだ〜!
ふふふ、角煮作るのも良いね?」
「戦いが終わったら遊園地行きたいな。
大和くんはジェットコースターとか平気そう?」
「学校やだな。行きたく無いな。
…加賀先生絶対補習させるもん…。」
私は相変わらず学校には行かなかった。
お店と部屋を行き来して、一人分のご飯を作り、大和くんに出してたくさんお話ししてから私がそれをひっそり食べる。
そんな毎日が42日続いて。
コクピットに現れた私は、大和くんの入った壺と一緒だった。
それを胸に抱きながら。
何とかその日まで生き続けた。**
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