10 冷たい校舎村9
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[ ──なので、 急な番代の登場に慎一は「わっ」と言って、 慌ててドアノブから飛びのくように離れた。
そうしたら番代がごく自然な流れで、 扉に手を伸ばそうとするから、咄嗟に言う。]
──あ、開かねえから! それ。
[ 言ったところで信じてもらえたかどうか。 別に自分で試してみてくれてもいいけど、 絶対開かないし、慎一の体温で生温いし、 なんなら手汗でべちょっとしてると思う。 慎一としてはあんまりオススメできない。]
(171) 2021/06/06(Sun) 17時頃
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[ とはいえ、行動の選択権は番代にある。
後ろに飛びのいたまま、 慎一はなんとなしに彼女の動きを眺めてて、]
帰りたいの? 家……、
[ 実際に試したあとかどうか、 扉が開かないということに納得してもらえたら、 シンプルに浮かんだ疑問を投げたことだろう。*]
(172) 2021/06/06(Sun) 17時頃
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── 回想・文化祭当日 ──
えっ、いいの? 入る入る!
[ カメラマンがサマになってる黒沢に、 「入る?」って聞かれたから、>>166 それ以上黒沢に写真に入るよう言うこともなく、 慎一は遠慮なく撮ってもらいにいった。 だって、遠慮する理由なくない? っていうかこんなんみんな写りたいでしょ?
だから、広報用じゃないオマケの写真。 ついでに撮ってもらえたんじゃないかな。 変顔でもいいので付き合ってください。お願い。
材料費だって費用に計上しますとも。>>168 ……客入りも上々だったから賄えたはずだ。]
(187) 2021/06/06(Sun) 18時頃
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[ 慎一はわかりやすく楽しそうだっただろう。
だって、慎一が今まで遠目から見て、 いいなあって思ってた学校生活って、 まさにこういう感じだったんだもの。
でも、慎一は知らない。 誰かの嘘で保たれるはずだった平坦。>>152
そのときどちらか片方でも、 都合の悪い事実を正直に伝えてれば、 なんてことはない話だったんだろうけど。]
(188) 2021/06/06(Sun) 18時頃
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[ まあでも慎一の高校生活って、 ずっとそんな感じだったかもしれない。
楽しい、愉快な高校生活だったけど、 きれいで浅いところ、上澄みだけ掬って、 沈殿したものは知らないまま、みたいな。
でも慎一のそれはきっと、 自分の深いところに触れられるのが怖い以前に、 普通に気にならなかったり、億劫なせいだ。
だから慎一は、 みんなの家の話も、癖の話も、夢の話も。 奥底に抱えるむなしさそのものの話も。 ちゃんと聞いたことがなかったかもね。]
(189) 2021/06/06(Sun) 18時頃
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[ 慎一は黒沢の目指すものを知らないし、 暮石の親が昨年死んだことも知らない。 鳩羽の家に最近起こった事件のことも、 番代の過去に何があったのかも、全部。]
(190) 2021/06/06(Sun) 18時頃
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[ だから、今も。]
(191) 2021/06/06(Sun) 18時頃
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── 現在・昇降口 ──
[ 躊躇なく番代がドアノブを掴む。>>184 慎一はちょっとそわそわしながら見てる。
カチンコチンというカジュアルな言葉は、 あの扉の違和感にやや相応しくないような。]
凍っちゃった……んじゃないような……
[ とはいえ慎一もうまく表現できないから、 ううんと首をかしげているばかり。
暴力的なこと。慎一はしてない。 良識的に扉を押し引きしただけだった。 暴動とか言ってたくせ、その発想はなかったな。]
(192) 2021/06/06(Sun) 18時頃
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……そっかあ。
[ 今すぐ帰りたかった慎一は、 番代の返事にあいまいな相槌を打つ。>>186
なんだろう。女子にこう言われると、 俺は今すぐ帰りたいようとは言いづらい。
どうしたらいいんだろうって慎一は思って、 でも、「外の空気が吸いたい」って、 番代のその言葉なら叶えられるかもって思った。
ドアが開かなくても、窓を開ければいいじゃん。 というか、慎一はそこから帰ればいいし。]
(193) 2021/06/06(Sun) 18時頃
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[ どうしたってドアが開かないこと、 あれだけ奇妙に確信したばかりなのに、 慎一はなぜか窓は開くって思いこんだ。 逆に今までなんで思いつかなかったんだろう。
名案! くらいの気持ちを持って、 番代の隣をひょいと通って、 ドアの傍らの大きな窓の錠を外す。
番代は「閉じ込められた」とか、>>186 物騒な可能性を口にしていたけれど、 慎一はその瞬間だけは妙に楽観的だった。]
(194) 2021/06/06(Sun) 18時頃
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[ でも、]
あ? …………窓も開かない。
[ ついでに言っておくと、 さっきのドアと似た感触でした。
慎一がめいっぱい力を込めているのは、 きっと見ていてくれたらわかるだろう。 番代の目の前で少しの間窓と格闘して、 慎一はなんだかまた落ち着かなくなってくる。
でも、今度はひとりじゃないから、 いったん振り返って、共有してみよう。]
(195) 2021/06/06(Sun) 18時頃
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閉じ込められてるのかもしんない。 …………なんで?
[ わかんない。 慎一はたぶん、途方に暮れた顔をしている。
指先でクレセント錠をカタカタ揺らす。 つまり、落ち着いていたいけど、無理そう。
当たり前っていうとなんだけど、 当然気を回して言葉を選ぶ余裕はなかった。
……というかそもそも、気を回そうにも、 慎一は番代の過去なんて知らないんだけど。*]
(196) 2021/06/06(Sun) 18時頃
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── 現在・昇降口 ──
[ 開かないって慎一ははっきり言ったのに、 返ってきた言葉には疑問符がついてた。>>224
開かないんです。 何度聞いてくれてもいいけど、 慎一は毎回きっちり同じ返事をするだろう。
ついでに、慎一の「なんで?」にも、 答えらしい答えが返ってくることはない。>>225
鸚鵡返しは慎一の心を落ち着けてはくれない。 あまつさえ疑問符は増えているので、 このままいくとふたりとも、 頭の中が「?」でいっぱいになっちゃいそう。
慎一は番代の指がいじいじ、いじいじ、 単調な動きを繰り返すのを目で追っている。]
(232) 2021/06/06(Sun) 20時頃
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[ 答えの返ってこない問いなどごまんとあって、 けど、慎一はいつまでもそれに順応できない。
あきれた顔されることはあっても、 引っ叩かれることなんてなかったからかも。
まだ可能性はある。まだ大丈夫。 とでも言いたげな番代の顔は、 慎一でもわかりそうなくらい変だった。
そのことが余計に慎一を不安にさせる。 だから言葉を詰まらせながら慎一は言う。]
(233) 2021/06/06(Sun) 20時頃
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わ、わ……割ろう、窓。 割ったら出れるじゃん。外。
[ どこか開いてる? 誰か隠れてる?>>227 そんなの探してらんないって慎一は思う。 慎一は、今、今すぐにここから出たいの。
震える声でそう言ったきり、 慎一は口をぎゅっと結んで、 また頬の内側を噛みしめる。
壁に立てかけられていたモップを一本取って、 そのまんま大きく振りかぶって、下ろす。]
(234) 2021/06/06(Sun) 20時頃
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[ かぁんって、乾いた変な音が響いた。 モップの柄だか掌だかがびりびりして、 握ってたモップは手汗で滑って落っことした。
今度はからんって軽い音がする。 モップの柄が床にぶつかった音だ。
それが床を打って少し跳ねる様子が、 慎一にはスローモーションのように見えた。
普通、モップで窓が割れるものなのか、 慎一は試したこともないから知らないけど、 少なくともこの窓は割れないんだなって。
扉や窓が開かないのと同じ、気づいちゃった。]
(235) 2021/06/06(Sun) 20時頃
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…………。
[ 今度はなんでって言わなかった。 言ったらまた泣いちゃいそうだったし。
次の動作をとれないまんまで、 慎一は呆然と床に落ちたモップを見て、
……どうしよう。 どうしようもなくべたついた掌を、 行儀悪く制服のズボンで拭きながら、
慎一はまた「昼飯買い忘れたな」って、 気を紛らわせるように考えていた。*]
(236) 2021/06/06(Sun) 20時頃
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私にはいくらでも時間があるから、
後でゆっくり見ればいいんだし。
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── 現在・昇降口 ──
[ あまりかけられたことのない類の声援。 高い女の子の声が飛んでくる。>>237
男の子にもがんばれないことは多々あるけど、 というか慎一には頻繁にあるんだけど、 その瞬間だけは男の子らしく暴力的に頑張った。
結果、惨敗。間に流れるのは沈黙。
少しの間立ち尽くしていたすえに、 番代が出した結論はたぶん正しい。>>238
「ダメだったわ」とか「へへ」とか、 ありそうなセリフの一言も吐かずに、 番代がモップをもとに戻すのを見た。]
(251) 2021/06/06(Sun) 21時頃
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[ 励ましの言葉。慰めの言葉。>>238 もし思い浮かんでいたとして──、 たぶん返事に困るだろうから、いいかな。
どことなく微妙な空気の中で、 番代の言葉に慎一も言葉少なに答える。]
ああ、うん……。
[ 慎一は、慎一はとりあえず靴を履き替えるよ。 去ってく番代を見送りながら、左の靴を脱いだ。*]
(252) 2021/06/06(Sun) 21時頃
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── 現在・購買 ──
[ 番代と別れて。
慎一はさっき履き替えたばかりの靴を、 また上履きへと履き替えなおした。
頭の中が真っ白、というほどではなく、 でもひどく頭が重くて、ぐらぐらして、 ずいぶん気が滅入っている感じがする。
もぐもぐと空っぽの口を動かしながら、 慎一はポケットの中に手を突っ込む。
財布とスマホは入れっぱなしだった。 だから慎一はこれ幸いと購買に向かう。]
(274) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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[ その道中。はあ。って、 慎一は一瞬、自分が言ったのかと思った。]
(275) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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[ ……とんだ勘違い。
どこからともなく聞こえた音は、 慎一を挙動不審にするには十分で、 バッと振り返って周囲を見回したりする。
……誰もいないんだけどね。 視界にはどこまでも楽し気な校舎と、 点々とカッターナイフがあるばかり。
慎一もため息つかれることはあったからね。 結果、余計に落ち着かない気分で、 シャツの袖の縁をしきりに指で撫でたりする。]
(276) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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[ 慎一は帰りたい。
それは間違いないんだけれど、 気を抜くとずずっていいそうな鼻とか、 味のないものを食み続ける口とか、 そういうのをどうにかしたくて、 ふらりふらりと購買に入り込んだ。
まっすぐにいつもの棚の前まで行って、 いつも当たり前にある商品を予定通り取る。
いつものおばさんがいないことには、 なんだかもう驚かなくなっていた。]
(277) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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[ 鼻をぐずぐず言わせながら、 暗記している合計額をきっちりレジに置く。
ついでにレジにあったメモとペンを借りて、
『あんドーナツ/おかかおにぎり/ミルクティー 3年9組 向井慎一』
念のため、几帳面な字で書き残しておいた。
抱えた食べ物と飲み物は、 ……うん。間違いなくいつもと同じ。 それでようやく、慎一は一息つける気がする。]
(278) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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[ 満足したかといえば、少しは。 落ち着いたかというのも、まあ少し。
今度はパンの袋の淵のギザギザを、 なんとはなしに指先でなぞってみる。
でも、なんでだろうなあ。 そしたら今度はじんわり悲しくなってくる。 別に、わあわあ泣くほどじゃないけどさ。
少し重たい足取りでのろのろと、 教室までの道のりをゆっくり歩いてく。 さっきは走ってきた道を逆向きに。
……出口を探せって? だって慎一は疲れた。そんな余力ない。]
(279) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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── 現在・3年9組教室 ──
[ かくして、しばらくの離脱ののちに、 慎一はパンとおにぎりとミルクティーを抱え、 黙って自分たちの教室に帰ってくる。
そのときまだ、黒沢とか、 ほかの誰かは教室に残っていたかな。
ちらりと黒板を一瞥して──、ラピュタ。>>163 なんだそれ。そう思ったけど、外は見ない。 意味わからなさすぎて怖いんだもの。 あと、今の慎一にはその元気はない。
だから、黒沢の疑問にまずはひとり。 窓の外を見ないやつ、ここにいるよ。>>247]
(280) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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[ 自分の席に食料を置いたら、 慎一はそのまんままっすぐ黒板に向かう。
なんかテンション低いね。とかは、 今から書く文字を見て納得してほしい。
『 昇降口の扉 開かない 〃 窓 開かない 割れない 』
黒板に文字をまっすぐ書くのって難しいよね。 斜めになるのがヤで何度か書き直しながら、 これがラクってんだから樫樹はすごいなあとか、 慎一は現実逃避めいたことを考えていた。]
(281) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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[ それで、自分の書いた文字と、 それからほかの人の書置きも、 もう一度全部に目を通して──、]
外、出れねえかもしんない……
[ 息を吐き、残っていた面々に一言。
まだ何が起きてるのかちっともわからない。 ただ、不可解な断片だけが集まってく。 そのことが無性に居心地悪くて、 昇降口についての報告としてはひどく手短になった。*]
(282) 2021/06/06(Sun) 22時頃
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