人狼議事


23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。

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……ニジノ、ごめ…じゃないえっと。

逢いたかった。
逢いたかった、…

話したかった、んだ…


…ぎゅっとして、いいの?

俺は、お前に…お前に。

だけど、俺ずっと、お前の言葉『最後まで諦めず頑張れ』を抱き締めて頑張ったんだ!!

ーーだから。

ぎゅっとさせて。それから、言わせてほしい。
ちゃんと説明するから。逢ったら、説明するから。

俺は本当にーお前を可愛いと、思ってることを。

好きだ、ニジノ。
落ち着いたら必ず。逢おう**


 ー帰還後(if)/花開いた椿への想いー

[機械からの脱出を果たした後、少年は鮫島研吾の無事をまず確認した。

正直百万だ記念の石だのはどうでもよく、玄関で何人かのメンバーに出逢いみんなが元気なのを見て、少年らしくわんわんと泣いた。

しかしそこにニジノの姿はない。]


[少年は彼女ときちんと話しをしたいと考えていたのに。

ーー逢ったら一発殴るんじゃないのか?

少年がそれからニジノと逢うのは少し先になる。]


[


ーー物語はいくつもの形がある。

この物語は可能性の1つだ。

それでもーー…真実の、1つである。]



 相変わらず、一言に十倍返ってくるなw
 頑張ってたのは、ずっと見てたから知ってるよ。
 説明が欲しいわけじゃないよ。

   …………また6時間後には鮫島が好きだとか
   言い出さないかな、って疑っちゃうのは
   仕方ないよね? 私にも整理する時間をちょうだい。


うん…ありがとう、な。

ーーそれはないよ。

最終を過ごしながら、最期を桜並木で研吾と過ごしながら、
俺は、俺なりの…間違いや気持ちに気づいた。

図々しいのはわかってる。
時間をおいてからでいいから。
  
ーー本物のニジノを抱き締めさせて。


LINE:yamato1234

逢いたくなったら連絡を。
今日は妹と話をしたいし帰るね。

[これが脱出当日の、二人の会話だ。

不思議なことに二人は、まだ心が。
共鳴していたーー]*



 ちょっと大和がかわいそすぎて
 出て来たニジノちゃんなので
 本編は落ち着いて、またね(撫で撫で


〜が大和の気持ち。

ニジノちゃんがいいタイミング、
りしあ様の大丈夫な時に、
二人を逢わせましょう。

結末はおまかせします。
心を尽くします。

宜しくお願い致します。



[都内、某ビルの玄関口。顔を合わせた幾人かと別れると、俺は姿を見せなかった仲間の姿を探した。

2ブロックを先に進んだビルとビルの狭間に、室外機に腰を下ろしたその人物を見付ける。]


………………なんで
ンなとこハマってんの。

[漏らした安堵の息は、聴こえてしまっただろうか。
細く釣り上がる眦が斜めにこちらを睨み上げる。]

あれ、つか、ホーリーは?


なんで?
そりゃ、組織から追われてるから、とか言えばいいか?

[ビルの間、室外機とビルの隙間は本当に歩幅ほど。
 そこに、ひょろり、エルフなんて言われた体躯は、中も外も変わらない。
 鋭い眼で、こちらを見つけた男を睨みつける]

ホーリーは先に帰るってさ。
 連絡先は聞いといた。

[そして、室外機から、降りると、
 少し、周りを気にしつつ]

あんま、この近くにいたくないんだわ。
 駅行くぞ。

[そして、足早に駅方面へ向かおうとする。
 おい、行くぞ、と声をかけて]


ああ、そうだ。
よく頑張ったな。
とりあえず、勝てなかったけど、
一番ベストだろ。

[そんな横、黒塗りの車がこちらに気づかず、走り去っていく]

とりあえず、喉が渇いたから、なんか飲むか。**



組織ィ?

[呆気に取られているうちに急かされる。慌てて追うと、黒塗りの車が視界の隅を過ぎった。…………組織、ねえ。とりあえず柊が居ないのはわかった。振り返るでもなくぶっきらぼうに投げられる労いに口角が上がる。]

まあね。
…………ありがと。

[喉、そうか。人間は飲食をするものだったな。
不意に思い出された五感に、雑踏の濁った臭気が鼻についた。ああ。こんな風だった。世界は。

適当に見繕った珈琲スタンドに入り、トールサイズを適当にふたつ注文する。]

あ、別のが良かった?


つか、お前




こんな店入るのか。

[もちろん、入ったことなかったです。
 やたら、洒落たカップに、明らかに緊張している]

え、これ一杯でそんな値段?!
わ、飯が2回食えるやん。


ま。それは、いいとして。

お前の願いは叶わなかったわけだけど、
これから、お前どうするつもりだ?



別に、心配は、少しだけしている。

[飲み物一ついただきます]**



[毎日何食ってんだろ。
そこまでの値段ではない筈だったが、追及はしないでおいた。とりあえず奢るよ、と、空いている席を確保する。]

まあなんだ、乾杯?

[プラカップはぽこんと間抜けな音を立てるだけだったが、別に構いはしない。一口を飲み干すと喉を通る冷たさがやけに新鮮だ。]


んー…………。

お前、止めたい?*


止めたいんじゃなくて、
止めるんだけどな。


[そして、少し飲んで、わ、うまっ]


どんな理由があるにしろ、
それは、やっちゃいけないことだから。



[片眉がぴくりと跳ねる。
ふたつのカップ越しに鋭い視線を投げようとして、うまっ、と素直に上がる声に毒気を抜かれた。]

────止めるって、
どうやって?

ずっと見張りでもすんの?


ん?
いや、お願いと命令するだけだが?
あと、状況きいての最大限の説得。

[ずずずーーー]*



[説得はともかく、お願いと命令って併存すんだな。]

……つか、飲むの早くね?

[何だろなあ。
尻ポケットに突っ込んでいたくしゃくしゃのパンフを取り出す。何となく丸めたりして手遊びをしながら、だらしなく背凭れに寄り掛かった。]


…………じゃあまあ、
やってみてもらおうか。

[ぽつりぽつりと、カップの氷が溶け切るまでの時間を遣って、寝たきりの嘗ての親友の話をした。]*


なるほど。
ん、確かにそれは、辛い話だけど。


お前、頭いいけど、ちょっとわかってないな。
お前の親友が言いたいことは、
お前に殺してほしいってことじゃないよな。

[そう、呟くと、
 残り無くなったカップを弄りつつ、
 机に視線を落としてから、また、見上げる]

わかってんだろ。
殺してほしい、は、お前に、執着してるからだ。
だから、お前がすることは、殺すことじゃない。

辛いだろうけど、離れることだ。

そいつは、お前を見ると、辛いんだよ。
死にたくなるんだよ。だから、殺してくれって言ってる。


お前が、罪悪感を抱いて、そいつに会いにいくから、
そいつは、お前を責めて、自分を追い込んでるんだと思う。

死にたい、なら、そばにいないとだけど、
殺してほしい、は、もう、側にいちゃいけない。




そいつは、死にたいわけじゃない。
ただ、ぶつけたい。誰かのせいにしたい。
ちょうどよく、お前がいるから、
それを言える。

でも、それじゃ解決にはならない。






お前さ、
そいつから何かを奪ってしまった、と思ってるなら、

それ以上、生命まで、奪うのは、
むしろ、逆なんじゃない?**


[────こいつは。

いつだって、俺に響く言葉を、知っていた。]


………………。
…………。

………………それ、さあ。

[誰の話してんの、とは、声にならなかった。]

……………………。

[離れる。
手を離す。俺が? ──俺から。]







そっか。

俺が、辛くさせてんだ。*


お前が離れたら、
多分、そいつは、お前を、詰るだろうし、恨むだろうけれど、
でも、それをなんとかするのは、お前の仕事じゃない。

離れれば、人は少しずつ忘れる。
そんなふうにできてる。



そんなふうにできてるんだ。**


 ところで大和だいじょーぶ?
 もう寝てるかな?

 折角エピなんだから普通に話しにおいでよー。


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