人狼議事


31 私を■したあなたたちへ

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『こんにちは。
 卯木 宙太(うつぎ そらた)です。
 私は兎坂庵という喫茶店を営んでおりまして、
 煙崎さんはよく私の店に来店してくれました。

 どのような存在かと言われれば、
 親しいお客様が一番近いように思われます。』


『まだ皆様全員とご挨拶できておりませんので、
 こちらの機器から失礼いたします。

 初めましての方は初めまして。
 卯木 宙太(うつぎ そらた)と申します。
 私は兎坂庵という喫茶店を営んでおりまして、
 煙崎るくあさんは、
 よく私の店に来店しておりました。

 現在は中央カフェにいますが、
 どこか別の場所で待ち合せたい場合は
 移動はできるので、お気軽にご連絡ください。』



[ 自己紹介のメッセージの後に、
  分かりやすいように、先ほど撮ったばかりの
  自分の顔写真の画像も続けて送る。 ]
 


(一斉送信)

『ナカムラと言います。
 卯木さん丁寧にありがとう。
 このデバイスで連絡取れるなら便利ですね。

 僕はるくあさんと個人的に親しかったわけではないですが…、
 まぁ、知り合いといったところです。

 失礼して今からジェットコースターに乗ってきます。
 ご用件あればデバイスからどうぞ。』


(追伸)

『今撮ったばかりの、紫髪にサングラスの
 派手めな自撮り写真を添えて送信した。』


(一斉送信)

『海透 雛子(かいとう ひなこ)、高校二年生です。
 るくあちゃんとは、友達でした。

 よろしくお願いします。』

[よろしく、というのも変な気がして、小さく首を傾げたけれど。
自分の写真を添付して、送信しておいた。]


(一斉送信)

『ウツギさん、ですね。
 他の皆さんも初めまして。菊水と申します。
 煙崎さんの中学で教師をしていました。

 今は休憩所ですが、少し色々見て回ろうと思います。
 観覧車、乗りに行くのもいいかな、なんて。
 ご用件あればいつでもお願いします。

 こんな状況ですが、どうぞよろしく』*


(一斉送信)

『地球星人のみなみなさまァ!
ご丁寧にどうもありがとうござい苦しゅうない。

ボクは未来の銀河から地球星人を云々かんぬん、
🍭キャンディ🍬です。よろしくチョ〜ッス!!

 ↓↓詳しくは下記アドレスをチェックしてね↓↓
     キャンディ🌟チャンネル

この際チャンネル登録とイイネ👍やコメント💬も
……ってネット繋がらないんじゃん!!』


(添附)

[GalaxyGal001.ppx]

 アトラクション前でいつもの決めポーズの写真が添附されてる。気に入るまで31回撮り直した絶妙な角度に、ホログラムのフキダシで『ヨロシク🌟』『ワンクリック詐欺じゃないよ』『銀河一』『るくあ見守り隊』等装飾が舞っていた。


 彼等がFrom🍬と書かれたメールを開く際、ほんの一瞬名前の文字列が置き換わるような挙動を見せる。🍬の前は『キャンディ』ではなく『クロス』。るくあが通っていた中学校、当時2年2組に在籍していた生徒の苗字だった。


(一斉送信)

『 皆様、初めまして。
  私は密星偲風と申します。
  るくあさんの通っていた高校の養護教諭です。
 
  御用の際はいつでもお声がけください。
  「みつぼし」でも「しのぶ」でも
  どうぞ呼びやすいように。
  よろしくお願いいたします。  』

[スマホとはまた違うカード型デバイスに
 四苦八苦した形跡が窺える写真一枚 *]


【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 兎坂庵。 ああ ……。 」


 店名が呼び水となったのだろう。
 呼び起される記憶がある。>>0:174
 それは俺にとって、若干の苦味を伴っていて。

 煙崎さんに案内されて訪れた兎坂庵の入り口で、
 俺は一方的に卯木氏の顔を見ていた。
 そのまま用事を思い出したと、踵を返したのだった。
 これは俺の中でのみ問題のあることで
 彼には全く無関係な事柄である。

 なので、友達なのか彼氏なのか先輩なのか。
 彼女がどのような関係性を称したのかは、
 俺も知り得ぬところである。>>5 
 

(40) 2023/11/17(Fri) 07時頃


 『 こんにちは。卯木さん。
   返信に感謝します。
   俺は坂理と言います。

   煙崎さんはあなたの店の
   ほうじ茶と大福がとても好きでした。 』
 


【人】 超心理学会 ヒイラギ

 
 律儀に届けられた内容を確認し、返事を送れば、
 ああそうだったなと。
 一つ、彼女のことを思い出した。
 甘味のことになると、いつになく饒舌な姿。

 脳裏でつかの間の再会を果たしているうちに
 続けざまに送られるメッセージ。

 各内容を脳内に叩き込み、整理する。
 高校時代の養護教諭の名には覚えがあった。
 中には対面している菊水先生のものもあっただろう。
 

(41) 2023/11/17(Fri) 07時頃

 
 『坂理です。大学生です。』
 


【人】 超心理学会 ヒイラギ


 郷に従って、文字の装飾も添付ファイルもない
 端的な一文のみ送信すると。
 顔を上げ、実物の菊水先生に向き直り。


  「 流石は先生ですね。
    埋め立て許可 …… テーマパークの名目で
    取得するのは考えにくいって話ですよね。
 
    テーマパークの前は何があったんでしょう。 」


 彼女の話なら、国益に繋がるような施設。
 普段であれば調べれば済む話だが、
 あいにくスマホは沈黙していた。
 

(42) 2023/11/17(Fri) 07時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 …… そうですね。
    姉弟と思われるのは別に構わないんですが。
    菊水先生は観覧車に行くんですよね。

    同行するのに弟では役者不足でしょうから。 」


 そんな話もひと段落した頃合い。
 アポロで見た彼女の紹介文を思い出し。
 これからの話には、
 お気をつけてと、小さく微笑んで
 身を案じる言葉だけ送り。

 自身は休憩スペースに留まって、
 二杯目のドリンクをオーダーすることにした。**
  

(43) 2023/11/17(Fri) 07時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2023/11/17(Fri) 07時頃


(坂理への個別メッセージ)

『坂理さんですね。初めまして、でよろしいでしょうか。
 煙崎さんからあなたのお名前を
 伺った記憶はあります。
 ただ、失礼ながら、
 どういった間柄と言っていたかまでは
 覚えておりませんが。

 煙崎さんはよく来店されていたので、
 ほうじ茶や大福を気に入っているというのは
 社交辞令ではないとは思っておりましたが、
 他の方にもそう仰っていたと聞きますと、
 やはり本音だったのだと確信が持てて
 安心してしまいますね。

 坂理さんもよろしければ、
 いつか兎坂庵に来店していただけますと幸いです。』
 


【人】 超心理学会 ヒイラギ


 二杯目のドリンクは「ロケット・ランチ」にした。
 まさにロケットの打ち上げような衝撃が味わえる。
 そんな触れ込み通り、一口含んだ時点で
 なかなかパンチの利いた味がした。

 平時に飲もうとは全くもって思わないが、
 やはり空間が持つ雰囲気に染まることこそ、
 テーマパークの醍醐味だろう。
 パークに置いて、はしゃぐのは最早礼儀ともいえる。

 なお醍醐とは牛乳を加工した汁を表すが、
 乳製品の味は全くしないので注意してほしい。

 よし、閑話休題。
  

(55) 2023/11/17(Fri) 12時頃



  『 初めまして卯木さん。
    俺と煙崎さんは交際関係にありましたよ。
 
    社交辞令などとんでもない。
    兎坂庵のことを語る煙崎さんの頬は
    いつになく綻んでいました。

    機会があればぜひ。
    彼女の思い出話でもしたいですね。 』

 


【人】 超心理学会 ヒイラギ


 個別のメッセージを返す。

 煙崎るくあとの関係性。
 探られるのは予想していた。
 もしも本当に彼女を殺した犯人がいるのなら、
 動機の面で重視されるポイントだろう。

 愛憎は表裏一体と聞く。
 彼氏と答えるのは避けるべきかもしれないが。

 兎坂庵へは、同じ高校の生徒も良く訪れている。
 彼らは俺達が恋人同士だと思っている、
 そのために演じていたのだから。

 ならば虚偽を告げたところで、
 露見の可能性は十分にあった。
 

(56) 2023/11/17(Fri) 12時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  「 まあ、こっちが嘘なんだけどね。 」


 共犯である煙崎るくあはもういない。
 一人で偽りを続けること。

 いつか感じた苦味に近しい感情が、>>40
 どろりと渦巻いた後、澱みとなって
 腹の底に溜まっていくのを感じた。
 

(57) 2023/11/17(Fri) 12時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 どうして、だろうな。

 問いかけたのは、誰に対してか。

 もし煙崎るくあを愛することができたのなら。
 嘘にしないですんだなら。
 俺は彼女と付き合ったりなどしなかっただろうに。*
 

(58) 2023/11/17(Fri) 12時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



 あの日、踵を返した理由。>>40
 卯木 宙太は俺の初恋相手に似ていた。

 

(59) 2023/11/17(Fri) 12時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 幼稚園の先生に恋を落ちる。>>0:152
 よくあるエピソードだ。

 ただ、それが男性であることは、
 幼稚園教諭の男女比率を考えると
 珍しいことだったかもしれない。


  『 ひいらぎ君はね。
    大きくなったら可愛い女の子の
        お嫁さんを貰うんだよ。 』

 

(60) 2023/11/17(Fri) 12時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 淡い想い行方など、端から決まっていた。
 こちらは未就学児だ。
 相手が異性だとしても叶うことはなかっただろう。

 『可愛い女の子のお嫁さん』。

       初恋相手の青年は、
       俺が好きだった温かな声と優しい笑顔で
       俺が異質だということを教えてくれた。
 

(61) 2023/11/17(Fri) 12時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 男性ではない。彼だから好きだったのだと。
 貫けたなら、まだよかったのかもしれない。

 しかし存外惚れっぽかった俺は、
 年齢を重ね、再び恋をして。
 惹かれるのはいつも同性だった。

 そのくせ神様は、異性受けのいい外見 ────
 なんてものを与えたから。
 彼女らは無邪気に俺を校舎裏に呼び出した。

 頷けるわけがなかった。
 期待に満ちた目が、「どうして?」と曇る度に、
 自身の異質さに潰されそうになる日々。

 告白にかこつけ、
 過剰なスキンシップでも要求されようなら、
 喉奥から込み上がるものすらあった。
 

(62) 2023/11/17(Fri) 12時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 煙崎るくあと出会ったのはそんな頃だ。

 彼女は同性から見ても魅力的な女性だったのだろう。
 勝ち目がないからと。
 煙崎さんと付き合ってから、告白はわかりやすく減った。

 訪れた平穏。
 胸を焦がす感情はなくとも。

 愛する必要のない相手と過ごす時間。
 身体を重ねることも、
 キスも必要としない関係は、存外心地良かった。
 

(63) 2023/11/17(Fri) 12時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



 彼女に最後に会った日。>>0:96
 包み込むような淡い微笑みを今も覚えている。

 

(64) 2023/11/17(Fri) 12時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 その日の勝負は、俺の負けだった。>>0:172
 敗北の代償として、俺はくだらない話をした。

 淡々とした軽い口調で、
 いつものように、個人情報を彼女の耳に寄せて。


  「 俺が好きな奴は、君のことが好きらしい。 」


 高校で出会った彼は、
 お人好しで、他人のために損をして笑うような。

 そんな、不器用なタイプだった。
 …… どうにも俺はそういうのに弱いらしい。
 

(65) 2023/11/17(Fri) 12時半頃

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