人狼議事


18 星間回遊オテル・デカダン

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ロバート! 今日がお前の命日だ!


[襲撃の場にはいたが、基本的には手を出さず眺めていた。]

 流石の手際です、ミツボシ。

[ロバートの亡骸に近寄り、指で毛皮に少し触れてみる。
 生きていた頃は、結局撫でることはなかった。この犬は撫でられることが好きだったようだが。]

 おやすみなさい、ロバート。

[祈りの形に指を組み、少しの間瞑目する。
 教祖としてのアルクビエレがいつもしていることを、取り繕う必要などないこの場でも、これはする。
 エフとは少し違うが、拘りと言えばそうなのかもしれなかった。]


[アメーバ状だった肉体を、半分だけ人の姿に戻す。]

まあ、ざっとこんなもんじゃて。

[不定形の半身から触手を伸ばし、毛皮を撫でる。
アルクビエレのように労わる動きではなく、可食部を探しての行為であったが。]

ぬしはいい奴であったよ、ロバート殿。
その勇敢な心、我の糧にさせてもらうからの。


──昨晩/襲撃前──

[念を遮断したままだったエフからの念が届く]

 すまん、今日の襲撃には参加できない。
 どうにもこの体の心因的なダメージがデカくてな……。

[自室でベットに寝そべるエフの視線の先には、人の手には程遠い、肉色の重たい粘液が垂れ下がっている]

 うまく擬態できねぇんだわ。

[いつものように瞬時に擬態することができない。まるで体が人の形をとるのを拒否しているようだ。
その一言を残し、エフの念は再び遮断された]


服飾商 PJは、メモを貼った。

2022/05/08(Sun) 11時半頃


[自分の足で、というのは正しくない。
 それには自律してメンテナンスを行う機能はあったが、
 自我というものはなかった。
 製作者が死に、その体が腐り落ちていく横で、
 ただ美しくそこに在り続けた。

 そうして、いくらかの月日が経った後。
 星喰いアメーバがこの体を見つけて、喰った。

 アメーバがこの体から得たものは、
 アルクビエレという名と、
 観賞用に作り出された美しさだけだ。]


 エフ。
 あなた少し体から影響を受けすぎなのではないですか?
 ビジェでの出来事は確かに、当事者ではないわたくしから見てもひどいものでしたが。
 まあ、お大事になさってください。

[なんだかでろでろになっていそうなエフを労りつつ。]

 いいですよね、すぐに死ねる生き物は。
 我々は頑丈であるが故、そうもいかない。

[可食部を探すミツボシに場所を譲り、犬の体を見下ろして。]

 ……冷凍、というのは。
 痛いものなのでしょうか。

[誰に問うでもない、独り言のような思念が漏れた。]


[アルクビエレは"慈悲深い"。
 誰にでも優しく、誰にでも微笑み、
 誰の手も取ろうとする。

 平気で人を殺しておきながら、
 本心から誰もが救われてほしいと願っている。]


[それは破綻した論理でも、矛盾した思考でもない。

 アルクビエレにとって、
 死はひとつの救いの形であるからだ。]


[『星喰いアメーバ』には焼却と冷凍が効く。
 アルクビエレは焼かれた同胞を見たことがある。
 表面から焼け崩れ、再生をしようとしても叶わず、さりとて全てが一瞬で燃え尽きるわけでもない。外側からじわじわと、少しずつ崩れていく。熱と痛みの中で。

 ――ああ、我々はこんな風に死ぬのか。
 ――こんな風にしか、死ねないのか。

 並外れた再生能力を持つということは、楽には死ねないということだ。
 死というものを思うたび、過るのは同胞を包んだ炎だ。
 苦痛と絶望と怨嗟に満ちた、長い長い断末魔だ。

 故に、一瞬で訪れる死というものは甘美なものに思えた。

 ただ、他の生物にとっては別にそうでないということを、
 アルクビエレはあまり理解をしていない。

 いいですよね、などと。
 そんな言葉が出てくることが、何よりの証明だ。]


【人】 服飾商 PJ

― 早朝・自室→廊下 ―

[検査が終わった。
 昼夜を気にせず、好きなときに眠り好きな時に飲み食いをする暮しをするようになったから、眠る時間がずれるのは何ら問題なくとも、いかんせん、眠らない時間が長くなければ疲れはとれない。]

 ふぅ……

[検査結果を伝えた方がいい。
 どういう手段でそうしようか。
 いまいち頭が回らない。

 少し歩こうと思った。星喰いアメーバという生き物に対するにあたって、部屋に一人で籠っているほうが、よほど安全でないようにさえ思った。

 廊下に出て、すこし歩く。
 このフロアの客室は大きい。部屋と部屋の間には間隔がある。吹き抜けつきの明るく豪勢な廊下の向こう、離れた位置にロボットが出入りしているのが見えた。
 清掃用のロボットだ。]

(9) 2022/05/08(Sun) 12時半頃

【人】 服飾商 PJ

― ロバートの部屋のほど近く ―

[そして、その位置がロバートの部屋の位置であることには、清掃用のロボットが出入りしているようだと知覚するよりも前に、気づいていた。

 ロバートがPJを部屋まで送ってくれたように、ロバートの部屋の近くで、ロバートと『またあした』をする事があった。位置は互いに知っている。]


 ………、……

[心配になって、そちらに近づいた。
 別にロバートの部屋を掃除するのは、おかしなことじゃない。ロバートはキレイな部屋に住み、ロボットが体を洗う。
 だから何もおかしな事ではないが……

 寝不足と心配からか、もつれる足で近づいていく。ロボットが開いた部屋から出て来るにあわせて、中を覗いた。]

(10) 2022/05/08(Sun) 12時半頃

【人】 服飾商 PJ

― ロバートの部屋 ―

 あ、

[口を覆った。
 呼吸をわすれたように。心臓が驚きにあわせて鼓動の速さがかわったように。生きている惑星『時』の人間の普通らしき反応をした。

 PJが人間だろうと星喰いアメーバだろうと、PJであるならば、今は必然、こんな反応をする。
 絹を裂くような悲鳴をあげたりもする。]

(11) 2022/05/08(Sun) 12時半頃

【人】 服飾商 PJ

 ロバート!?……ロバート!
 嘘!いやよ!

[悲鳴に混じって名前を呼んだりもする。
 PJのいまいち回らなかったあたまが、より混乱しているという風に、合理的とは無関係な行動を選択したりする。
 ある宇宙人の一反応として。]

 か、っ、片づけるんじゃない!

[ロボットをしかりつけた。]

 あたしが、まだ、なにも、
 ゆるしていないのよ……!

[なんと無礼な。
 そういうニュアンスをこめ、怒りさえ伴っている。]

(12) 2022/05/08(Sun) 12時半頃

【人】 服飾商 PJ

 も、持って行ったロバートを全部、みせ、
 あああ、ああ……

[怒り狂ってみえる高級フロアに住む乗客から、捨てる予定のものを見せろと指示され、ロボットは承知した。
 ゴミをしまうところに、毛が見えた。]

 まだ、まだ捨てないでちょうだい……
 そんな、だめよ……

(13) 2022/05/08(Sun) 12時半頃

【人】 服飾商 PJ

[死の実感が沸き上がったのか、PJは泣き崩れた。きっと、PJというひとであれば、それが人間だって星喰いアメーバだって、泣き崩れたりするのだ。]

 うあああ。

[捨てないでと言った毛のきれいなところ、まだ手触りが残っているところをPJは服が汚れるのも気にせず取り出した。
 部屋にまだ残っている、もうすこしきれいなところも取りに行かなければ。]

 あああああ。

[*PJはしばらくロバートの部屋から出てこなかった。*
 睡眠用の毛布・散歩用のウォーキングマシン。床の水入れの水。『客』を示すメダル。全て、彼が今日まで使っていたものに囲まれていた。]

(14) 2022/05/08(Sun) 12時半頃

【人】 服飾商 PJ

[時間が経っていく。PJは後悔した。
 小さな後悔を、直近の事から泉がわくように大量にした。

 もっとロバートと触れ合い、たくさんの時間を彼のあたたかく柔らかい手触りで満たすべきだった。もっとロバートとよく話し、彼の優しい考えに触れているべきだった。もっとロバートの笑顔がみられる事をするべきだった。ロバートの好物のアップルパイを、昨日も一緒に食べればよかった。少なくとも、昨日の話し合いはロビーですることではなかった。彼の使い慣れたあの大食堂の鵞絨張りのソファで、ゆったりと過ごさせるべきだった。昨日という一日、彼がありとあらゆる不安から解放し、もっと穏やかなきもちで過ごせるよう、犬である彼にこそ尽くすべきだった。

 全てもう遅い。
 全て、し足りなかった。

 動いている温かい彼の笑顔や声、しっぽの表情すべて、最早この全宇宙から止まって、消えた。

 こうして何かを失うのが、あまりにも悲しかったから、惑星『時』は誰かに命を渡すことを覚えてきた。]

(15) 2022/05/08(Sun) 13時半頃

【人】 服飾商 PJ

[命を研究するにあたって。
 自分の命かわいさなんて、きっと小さな原動力でしかなかったろうと、PJならば思う。愛する大切なものと離れがたいこと以上に、死で失う『もっとそばにおいていたかったもの』以上に、命の研究をするモチベーションなんて、あるだろうか?

 PJは、惑星『時』で不自由なく育った。
 だから今もそう考えている。]

(16) 2022/05/08(Sun) 13時半頃

【人】 服飾商 PJ

[今日の義務として、約束として、検査結果は伝えなければ。そうは思うのだが、そんな事に気力を使う気が今は湧かない。気遣うこともしたくない。

 ロバートにしか会いたくない。

 手近なロボットに、館内全員宛のメッセージを頼んだ。
 こういう手抜きで、ロバートに使うべきはずの時間に変えていれば、彼をもっと多く感じられただろうか?



 『ジェルマンは星喰いアメーバではない。』
 それが本日のPJからのメッセージだ。



 それは、船内各所に設置されたモニター、及び個人用の通報端末、或いは、ルームサービスに呼ばれたロボットや、何かしらの機械から皆に伝わるだろう。**]

(17) 2022/05/08(Sun) 13時半頃

[エフからの連絡を聞いて、やれやれと首を振る。]

エフ殿はほんに難儀な体をしておるのう。
無理はするでないぞ。今はまだ良いが、人前で擬態が解ければ大変なことになる。

[そう話す間にも女の触手はしきりに動き、なるべく毛皮を汚さぬよう、内側の血肉をすする。]

死に、良いも悪いもないと思うがの。すぐに死ねるからと言って、楽とは限らんよ。

[脳裏によぎるのは、軍人としての記憶だ。女は、多くの死を見届けてきた。傷病で長い間苦しみ抜いた者。一瞬で命を奪われた者。そのどれもが、辛い記憶として残っている。
……星喰いアメーバのいち個体としては、おおよそ理解できないが。女としての記憶は、全ての死を「辛いもの」としてインプットしているらしかった]


服飾商 PJは、メモを貼った。

2022/05/08(Sun) 13時半頃


PJは、ロバ―トが愛されていることを知っている。

2022/05/08(Sun) 13時半頃


PJは、だから、誰かがロバートの部屋を訪れるようなら、泣きながら部屋を離れるだろう。**

2022/05/08(Sun) 13時半頃


[返ってきたミツボシの言葉に、考え込むような仕草をみせた。]

 そういうものですかねえ……
 苦しみは短い方がいいと思うのですが、確かに、死ぬこと自体には良いも悪いもありませんね。

[納得したのか単に思考を切り替えただけか、顔を上げて。]

 そう、あの元海賊ですが。
 我々の仲間だった、と言ってしまうかどうか、ですね。
 サラは恐らく「減っていない」と言うのでしょうが。
 どちらにしろ、次はきっとわたくしが検査をされるでしょう。


まあ確かに、肉体的な苦しみは短い方が良いかもしれぬがの。精神的な苦痛は変わらんと我は思うぞ。
ともあれ、この世界には色々な価値観の者がおる。我が正しいとは限らんよ。気にせんでおくれ。

[肉色の塊だった胴体から手を生やし、ひらひらと振る。]

うむ。今日のところは検査を免れたが、明日は受けることになるじゃろうな。
せめて少しでも信頼を買うべく、サラ殿と意見を合わせるべきかもしれん……と我は思うが。

しかし、あやつも喰ってみたかったのう……みすみす逃がすとは、惜しいことをした。


 いえ、ずっとひとりでこういうことを考えてきたもので。
 他の意見が聞けて、非常に参考になりました。

[手だけ人型になったミツボシを見て、ふふ、と笑う。]

 そうですね、今日のところは合わせておいてもよいかもしれません。正しさの証明……とやらになればよいのですが。


[それから、しばらくして食堂のエフのところへ。]

 擬態を保てる程度には回復したようですね。何よりです。

[流れ落ちているギョウブの写真を見て、]

 ……ミツボシ、あなたが目をつけていた彼。
 結構不摂生だったようですよ。

[これは食べなくてよかったかもしれませんよ。などと言った。]


[アルクビエレの意外な言葉()に、念話越しにもあっけにとられたような気配が感じられるかもしれない。]

なんと、まあ。そりゃあ確かに、元海賊というぐらいじゃしのう……

[良い暮らしをしていたのなら、裏社会に身を投じる必要はないだろう。自分のように軍人にでもなっていたかもしれない。]

獣くさいうえに酒くさい肉は、ちと……喰らう気がおきぬかもしれぬ。


【人】 服飾商 PJ

― ロバートの部屋 ―

[ミーティングを知らせる館内放送があった。>>21
 聞こえてはいたが、時間がたって、昼を過ぎた。
 気持ちを切り替えられたわけではないが、立ち上がった。
 単に、疲れていて、着替えたくて、ロバートの部屋が静かで、残ったきれいな毛のいくらかが、一本でもとんでいってしまっては悲しいから、何かに入れなければと思った。

 PJは自室に戻った。]

(50) 2022/05/09(Mon) 00時頃

【人】 服飾商 PJ

― 自室 ―

[散らかった机の上のシャーレを手始めにとり、そこにロバートの毛をいれた。
 何度も何度もその毛のやわらかさをたしかめたが、本当の手触りには遠く、体温に多くの意味があったのだと理解した。]

[泣きすぎて全身がくたびれている。バスルームにて身ぎれいにした後、黒い服を選んで着た。
 母星で世を去っていった友人もいるが、大抵は誰かに残った命の長さを贈り、眠るように亡くなった。比較なんてするものじゃないと分かっているが、嫌でもくらべものにならない位の悲しさを感じた。ただ、人と比べ犬の死が悲しいのはPJにとっては至極当然だった。]

[黒いベールをつけた。別に宗教的にどうという事ではない。今日は泣き顔でいない予定がないからだ。]

[端末などに残ったロバートの映像を集める。]

[ギョウブが冷凍ポッドで宇宙をさまようと決まり、とっくに放り出されたらしいことも知った。ロバートを乗せればよかったか?いいや、昨日そんな事は選べなかっただろう。
 彼の健康状態を調べて、冷凍に耐えられるかを確かめて……出来なかった理由を振り返っても、もうその犬はいないから、意味がなかった。]

(52) 2022/05/09(Mon) 00時頃

【人】 服飾商 PJ

― ロバートの部屋 ―

[ロバートの部屋にもどり、彼が胸にかけていた『客』のメダルを今だけは拝借した。

 本当は毛布を借りようかとも思ったのだが、彼が一番の友人との思い出の中眠った場所かもしれない。傲慢で身の程を知らない恥ずべき事のように思えて、持ち去ることは出来なかった。]

(53) 2022/05/09(Mon) 00時頃

【人】 服飾商 PJ

― 劇場 ―

[そのまま、PJは劇場へ向かった。
 広い客席のまんなかの席にかけて、スクリーンにロバートの映像を流してもらい、眺めている。
 手元ではロバートの毛やメダルを撫でている。*]

(54) 2022/05/09(Mon) 00時頃

服飾商 PJは、メモを貼った。

2022/05/09(Mon) 12時半頃


【人】 服飾商 PJ

― 劇場 ―

[ロバートの映像を眺めていたPJは、後ろから聞こえた声に振り返らなかった。ハロという小型宇宙人の特徴的な声を覚えていたし、なにより今の泣き顔は、見せられるような顔ではないと思っていた。

 涙をハンカチでおさえ、PJは涙声で応じた。]


 ………、そうね。

[そろそろ話しあいの時間だ。]

 ハロはそちらへ行かれるの?

(90) 2022/05/09(Mon) 13時頃

【人】 服飾商 PJ

[泣きすぎて喉が苦しいのか、咳払いをする。]

 彼の事が大好きだったのよ。

[スクリーンにうつるロバートから、視線を外すことなく言った。]

 長く生きてはいるけれど、
 理不尽な別れの経験が殆どないの。

[PJの生まれた星では命の長さは自分の思いで調整していくものだった。
 殺人や何かを奪おうとする行いが重罪なだけではなく、それらが発生する部分から小さく小さくしていこうと挑戦をしては失敗を繰り返えす歴史があり、その中でもPJは理不尽な死や他者への攻撃の小さくなった流行とコミュニティの中で、たまたま今のように成長した。]

 こんな時、彼のことを思って過ごすことと
 彼の事を一度忘れて、切り替えて
 明日のための事を話すことと。

 あたしにとってはの価値の天秤は
 いま……ロバートに傾けていたいみたい。

(91) 2022/05/09(Mon) 13時頃

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注目:PJ 解除する

生存者
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PJ
19回 注目

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