人狼議事


18 星間回遊オテル・デカダン

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― 昨夜・パルックの客室 ―

 誰にでも救われる権利がある。
 "救われたい"という願いさえあれば。
 それはあなたも例外ではないのですよ、会長。

[半ばから擬態が解けて肉色の触手と化した長い髪が、会長の体を文字通り絞り上げる。床に滴った赤い液体を、裾から伸びた根のような触手が這い回り、啜る。
 アルクビエレは美しい顔を食事で汚すことを好まなかった。]

 ……命乞いのひとつでもしてくだされば、
 楽に死なせて差し上げたのに。

[これは本気でそう思っている。
 天敵であろうと誰であろうと、救いを与える用意がある。
 何もわからないまま、綺麗なまま、楽に死なせてやるつもりがある。]

 ですが、どうやらご不要のようでしたので。


[するすると触手をほどくと、会長だったものがべちゃりと床に落ちた。それから、同胞達に向けて。]

 始末はできました。
 わたくし一人では食べ切れないので、空腹の方がいらっしゃれば。


【人】 仲買呪術師 ジェルマン

− 昨日のこと −

 幸いなことに『封じる』ことは得意でしてねぇ。僕が離れれば長くは持ちませんが、まあ、収まるまでの間なら。

[閉じ込める、とまで言えばだいぶ皮肉が効いている。少女自身を苦しめる『檻』と、していることはそう変わらない。話す言葉はきっと、聞いてほしいことだろうと思った。故に遮らず、『医術的措置』の診断書にため息をついた。最後まで、少女の言葉を聞き入れると右手で前髪を後ろに掻き上げる。髪に隠れた顔の半分の、目玉がある部分には文様の入った宝玉が収められ、その周辺に蠢く入れ墨が刻まれていた。]

 こう言っちゃ、何だが……

[口を引き結んでしばし言いよどむが、結局]

 『逃げたい』と一度思った時点であんたさんは欠陥品だよ。商品としては失格だ。
 恐怖じゃ上質な品はつくれやしないってことだなぁ。

(12) 2022/05/06(Fri) 11時半頃

【人】 仲買呪術師 ジェルマン

 ただ……

[こほん、と咳払い。少女の言葉が紡がれる前に、その小さな顔の前に指を一本たてて制し]

 ヒトとしちゃ立派なもんさ。自由な生を全うしたいってのはね。
 僕ぁ見ての通り悪趣味な守銭奴だが、見返りってのがあるなら……まあ、相談に乗らないこともない。

(13) 2022/05/06(Fri) 11時半頃

【人】 仲買呪術師 ジェルマン

 あっ、ミームお嬢様。今のは他言無用でお願いしますよ。ねぇ。
 特にお父様には。何卒。

[はっとしたように髪をなでつけてもう一人の少女へと向き直ると、顔の横で両手を合わせて笑う。]

 もちろん、何でもとは言いませんが、いくらかサービスはさせていただきますんでね。

[もう一度『何卒』と念押しすると、その場を医療用アンドロイドに任せて医務室を去る。途中、廊下ですれ違った老女の顔をちらとだけ見て、会釈だけ残し。]

(14) 2022/05/06(Fri) 11時半頃

──昨夜/パルックの客室──

[餌が事切れるまで人の姿を保ったまま眺めていた個体は、ヒラヒラと手を振った]

 いやぁ、俺はいい。
 "得られる"ものがなさそうだしな。喰う気が起こんねーわ。

[この場でこの姿でいる意味はエフにしか理解できないだろう。
積み上げようとするものを踏み躙られたことに対する怒り、排除する邪魔者であると理解した上でデザイナーとしての職務を全うしようとしたこの体としての矜持。
あまりにも人間じみた理由だ]

[ここにいるこの個体は星喰いアメーバの本能ではなく、一人のデザイナーとして人を殺した。
犯行動機は私怨、とても人間らしい犯罪だった]


[時間を戻して昨晩、パルックの客室にて。動かなくなった餌を前にして女は舌なめずりした。]

ふむ、エフ殿はいいのかえ?なら遠慮なくいただくとするかの。

[女の腕が肉色の触手に変化し、床に落ちた肉片を食らい血を啜る。
しばらくそうしていた後、満足げに目を細めて触手を引っ込め]

ふう、さすがの我もこやつ1人は食いきれんわ。
しかしぬしらは面白いの。方や餌にまで情けをかけ、方や殺すだけ殺して食わないなど。
いち早く仕留めて新鮮なうちに食らうのが一番ではないか。

[女には、アルクビエレの慈悲もエフの矜持も理解できない。本能のままに人を食らうだけだ。]


仲買呪術師 ジェルマンは、メモを貼った。

2022/05/06(Fri) 16時頃


 好き嫌いはいけませんよ、エフ。
 いかに見た目がまずそうでも、絞ってしまえば同じです。

[多分そういうことではないのだろうが、
 アルクビエレにはわからない。
 エフにしか理解できないというのは、正しい。
 アルクビエレの"情け"が、本人にしかわからない論理であるように。]

 ミツボシはよく食べますね。大変よいことです。
 生物としての"正しい"在り方には、
 きっとあなたが一番近いのでしょうね。

[ミツボシの食事を、たくさんお食べ……というような目で見守った。]


[アルクビエレに言われ()改めて死んだ男を見る]

 いや、なんかこいつ食ったら性格悪くなりそうだし……。

[この男から得られるものは何だろうと考える。
強欲さ?自己主張?もしかすると経営能力か?
どれもこの体には不要な情報だ]

[それに、これは一介のデザイナーの男による殺人だ。食人をしてはそれが成り立たなくなる]

 年取ると、飯食うのも色々気を遣うんだよ。


[アルクビエレの言葉()には首を傾げ]

そうかの?生き方に正しいも間違いもないと思うが。
最後に生き残っておればそれが正しい道じゃて。
そういう意味では、人の姿でより長く生きてきたぬしらの方こそ"正しい"と思うがの。

[性格悪くなりそう、というエフに言われると()、食べ終えた後の残骸をまじまじと見て口を押える。]

う、そう言われると食欲が失せるのう……。もう粗方食らった後ゆえ手遅れじゃが。
しかし歳をとるとは面倒なことよの。

[女は(正確にはこの個体が女の記憶を遡って)、年老いた上官が食べ物に気を使っていたことを思い出した。]


 最後に生き残っていれば……それもそうですね。
 生存戦略は多様な方が、種として生き残る確度も高い。

[ミツボシに同意の頷きを返す。]

 は、一人喰ったところで今更そう変わらないでしょうに。

[それだけ長く生きているなら、とエフに肩を竦めて。]

 しかし、そう言うなら、
 二人は誰ならば食べたいと思うのです?

[アルクビエレは食材そのものにあまり拘りがない(絞るため)が。美味しそうだとか、得たいと思う素質というものは何だろうと首を傾げた。]


 性格悪いと余計な敵が増えるぜ?敵が増えるとその分、身動きもとりにくくなる。生存率も下がる。
 こいつは……精々腹満たすだけにしときな。

[口を押えるミツボシ()を尻目に、パルックの亡骸を踏みつける。

よくも仕事潰しやがったな

口にはしない、そんな私怨からの行動だ。だが、アルクビエレ()の問いに動きを止め]

 俺は臆病でな、バレないように、食う相手は厳選して食ってきたんだ。
 画家、作曲家、劇作家、……ああ学者も食った、あらゆる文明の情報が欲しい。地下軌道と呼ばれるデザイナーの才能を伸ばせる素質なら、無限に欲しい。

[一つの姿に固執した弊害か、あらゆる命を食いつくす星喰いアメーバにおいて、この個体の思考は人の、それも芸術を追い求める狂人に近いそれになっていた]

[エフと呼ばれる個体は、それを理解されるとも、理解されようとも思っていなのだ]


うむ……次からは、食べる相手を選ぶとしよう。これ以上敵を増やしたくはないからのう。
しかしおぬし、なかなか面白いこだわりがあるのじゃな。まるで人間ではないか。

[エフの忠告()に頷き、その固執ぶりを面白がるようなそぶりを見せる。
そしてアルクビエレの問いかけ()には首を捻って]

我は……そうじゃのう、考えたこともなかったわ。食えるものなら何でも、といったところか。
強いて言うなら、より強き者を食らいたいの。この肉体は、強さをひとつの指標としておったようじゃから。
それに、やはり生き物として強くありたいからのう。


 ……それはそれは。
 あのデザインは、あなた自身が収集した知識の集積だったのですね。
 知識を求めて……という観点では、PJなどよいかもしれませんね。出入星管理にいた者の記憶、なかなか有用そうではないですか。

[エフからの答えになるほどと頷く。
 偏執的とも言える拘り方はともかく、参考にはなった。]

 ふふ、食べられるものなら何でも、ですか。
 わたくしも概ねそんなところです。
 強そう、と言うと……ああ、わたくしは見ていませんが、
 例の厄介な端末に『元海賊』の情報がありましたよ。

[ミツボシの返答には、獣臭そうな画像でしたけれど、と名前を挙げた。]



 ババァか、ババァは……なんか……違うな。
 もっとインスピレーションが沸くような知識がいいんだよ、未知の文明とか……奇跡の行使たる魔術とか……、そういうやつがいい。

[アルクビエレが挙げた名には()首を傾げ、今自分が欲しい知識の分野を挙げる。この男、意外と(食の好みが)細かい]


 インスピレーションだのと言われても。という顔をした。]

 はあ。では、ジェルマンは?
 魔術だの奇跡だのを扱っている商人だそうで……

[明らかにめんどくさそうな態度になりつつ、候補を挙げてみるあたり、なんだかんだと律儀なのかもしれなかった。]


[アルクビエレの情報()に身を乗り出した。]

ほほう、元海賊とな。
それは面白い。新しい視点が開けるかもしれぬ。余裕があれば其奴も食らいたいところじゃの。

エフ殿はこだわりが強いのう。
今までも食う相手はよほど厳選してきたとみえる。
しかしPJ殿の知識は今後役に立つかも知れぬぞ。いんす……「いんすぴれぇしょん」か、そのあてにはならぬかもしれぬが。


[PJの問いを受けて、]

 ……ふむ。
 星喰いアメーバの見分けについては現状PJの言葉に説得力がありすぎる、と感じますが……
 放り出した者が実際どうだったか、については我々が答えを用意する余地もあると思うのですよね……

[少し、考えるような思念が漂っている。]


今のところ、確かにPJに説得力がありすぎるな。
放り出した者の中に星喰いアメーバの痕跡があった、と言えばある程度誤魔化しがきくやもしれぬ。そのあたりも考えておくべきか。

……我としては、あのサラという娘が少々気になるがな。あやつが今、船にいる我らの数を正確に数えられるとしたら、それもまた厄介じゃて。


 ええ、そう、アメーバの痕跡であるとか。
 或いは、今こうして名乗りを求められているうちに、
 判別できるというようなことを言いましょうか。
 ……"死者の魂が見える"だとか。

[わたくし、それっぽくありません?と、珍しく冗談めかすような調子で。]

 サラとやらが正確に我々の数がわかるとしても、
 検査を行っていない者を放り出して、
 その者がアメーバであった、と言えば……
 残りのアメーバの数を誤認させることもできましょう。


[それらしい名乗りに思わず笑い声を漏らす。よく見ると女の肩がわずかに震えているのが分かるかもしれない。]

は、は、は、よくよく似合っておるのう!
確かに、今のうちに判別できると名乗りを上げておくのは良いかもしれぬ。どれほど信頼を得られるか分からぬが、少なくともPJ殿の信憑性は下げられるからの。

残りのアメーバの数を誤認させるのも有用じゃの。奴らを油断させられる。
ではそちらは我が名乗り出ようかの?それとも、今は黙っておくでも構わぬが。


[笑い声に、そうでしょう?とばかりのややドヤ思念。]

 ああ、いえ、アメーバの判別ではなく。
 放り出した者が実際アメーバだったかどうか、の方です。
 アメーバの判別については、流石にPJほどの演技は難しい。
 PJの検査結果と逆のことを言えば、
 彼女の信頼を下げることもできるとは思いますがね。

[そちらは、という申し出に少し考えるような間。]

 そうですね……らしさ、という意味では、
 あなたには誰かを守るというのが似合う気はいたします。

[軍人とが誰かを守るというのもまた、それらしいでしょう、と笑う。]


 どちらにしろ、後から……というのは、
 恐らくあまりよろしくないかと。
 こうしてまとめ役を買って出ているPJから呼びかけがあって、我々はこの場にいるわけですからね。

 ま、後から何かを言うとしたら、そこで伏せっているエフにでもお願いしましょう。

[今とても話せる状態ではなさそうに見えるのは、都合がいいと言えばいいのかもしれなかった。]

/*
わたくしがやるなら霊能騙りでいこうかな?とおもっています!


【人】 仲買呪術師 ジェルマン

― ロビー ―

[新たなアナウンスがあって暫く。ロビーの入口付近の廊下で身を潜め、その入口を『通る者』を確認していた。そろそろか、と姿を現し室内に足を踏み入れる。]

 どうも、大体の話は聞かせてもらいましたよ。
 申し訳ないが、僕も食べられるのはごめんですからねぇ……少し、様子を窺わせていただきました。

[帽子をとり、一礼。]

 何人か知った顔もありますが、僕はジェルマン。魔法売りの商人です。
 お見知りおきを。

(98) 2022/05/07(Sat) 16時頃

仲買呪術師 ジェルマンは、メモを貼った。

2022/05/07(Sat) 16時頃


ああ、そちらかえ。すまぬ、我の勘違いじゃ。
死者の声を聴くと言って、PJ殿の信憑性を下げる。なるほどな。良い案じゃ。
ではそちらはお願いするとしようかの。

ならばぬしの言う通り、我は誰かを守る方に徹するとしよう。
守りに徹するのであれば、今ここで名乗りを上げる必要はないしのう。「誰かを守っておったと言えば襲われると思うて隠れておった」と言えばそれらしくなる。

/* PL連絡ありがとうございます!了解です!
こちらは守護者騙りで行こうと思います!


 ふふふ、ではそのように。
 守りの方はよろしくお願いいたしますね。

 必要であればわたくしを疑う素振りをしていただいても構いませんし……もし、下手を打つようなことがあれば切り捨てていただいても。
 最後に生き残ることこそが正しい。
 全ては我々という種が続くためでございますから。

/*
どの程度相談しようか迷ったのですが、役職なので一応PL連絡も!
こちらこそ、お付き合いありがとうございます。


もちろん、それは我も同じこと。
必要とあらば疑ってくれても構わぬし、もし検査されたら切ってくれても構わぬ。
エフ殿も……どの程度聞こえておるか分からぬが、我がへまをしたらためらいなく切っておくれよ。
もちろん、全員で生き残るのが最善ではあるがのう。我らはここで終わるわけにはいかぬのだから。


/* RPでお返ししたかったけど更新が明日の8時ー!
夜もちょっと接続難しそうなので、取り急ぎ。
霊能と守護者騙り了解しました。エフはそのまま村人の顔してます。


【人】 仲買呪術師 ジェルマン

 さて、どうしたものかね……僕も特別詳しいわけじゃなくてね。
 ここで話してもらったことは真実だと思いたいが、不安なことが3つある。

[いうなり、一本指をたてて]

 ひとつ、『人食いアメーバでない』と判断されたサラちゃんや、これからそうわかったものが狙われるかもしれないこと。
 ひとつ、僕が『人食いアメーバ』なら教祖様やPJさんを野放しにしておきたくない。わかるだろう?
 最後に、サラちゃんとPJさんがふたりとも『人食いアメーバ』になっていて、話を合わせている可能性があるってことだ。

[この場にいるヒトの顔を一人ずつ見る。]

 だって、この中に紛れてるかもしれないんだろう?

(107) 2022/05/07(Sat) 18時頃

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