ヒイラギ！ 今日がお前の命日だ！

[優しく、酷く、貪るように。

なるべく無残に。
何度でも、何度でも、何度でも齧り付いた。]


…………っ、あ、

あぁあああああああああああッ、


──…………！


[どちらの声なのかわからないまま、やがて何も聴こえなくなる。

浴びた血潮がまだ温かい。
確かめるように頬ずりをして、瞼を閉じる。

新しい赤を刻む。]

ヒイラギは
囁き狂人のようだ。

…………。



ひとり、か。

[耳の奥の残響が、

ピアノだったか、
お前の声だったか、

──或いは俺自身の声だったか、わからない。

ただ膨らんで、頭蓋を満たす。



心地好いと、感じただろうか。]

…………。

どうせならやっぱ、
キルに食われんのも体験してみたかったねえ。

まあ後で、
俺が食いに行くんだけどな。

ごろーん！

型番ねえ。

キルとホーリーの声も
聴けたら良かったんだけどな。

ニジノ、見えるか。聴こえるか。
キリノが脱出案を思い付いたみたいなんだ。
キリノから送れと言われた内容↓↓↓

個室内のマシーンに、
　直接指示しようかと考えてる。呪文練り中。

　でも、型番がないとおそらく無理。
　だから共鳴ログでニジノに聞いておいて。

　どうやってこっちにその情報もらうかは
　少し考えないといけない。

なんかモールスで俺に送れない？

俺の胸にはお前がつけた朱がまだある。

そこ想うなりして

俺が腹を立てて良い場面は
それなりにあると思うんだけど、

つか寧ろ怒らせたいと
無意識に思われてんのかもしんねえんだけど、


残念ながら俺は優しくないんだよねえ。

襲撃そのものは
俺はそんなしんどくはねえんだよなあ……。

フラッシュバックも出ないと思う。


ちゃんとあいつを殺せる自信が着いた。

ごろごろごろごろごろ。

キリノのアイデアを
早く聞きたくて春。

俺にも囁けキリノォオオオオオオオ！！！！！

しまった、知らない筈のことに
うっかり反応してしまった。



…………。

でも気になるんだもおおおおおおおおんっ！

結構大きな小声だった！

やった！！！

まあとはいえ、

全体チャットに載せてくれるか
或いはキリノが会いに来てくれないと
俺は動きようがねえんだよなあ。


まあ、待ちかなあ。

待ち切れなくなったら
LINEしよっと。

……………………。



……赤窓も届いてくれねえかなあ…………。

会いたいよ。

あー駄目だな。


転がるか。

ごろごろごろごろごろごろ…………。

はふ。

キルとホーリーにも
この夕焼け見えてんのかね。