23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。
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[最中は避けたつもりでいたが。
多少のブレなら許してほしいところてはあった。]
────ごめんね。
なるべくすぐに、終わらせるから。
[伸びた牙を閃かせ、首筋に被さった。
遅滞なく刈り取る為に全霊を傾ける。]
……………………。
…………。
まあ、あんまり、さ。
気分のイイもんじゃねえわ、な。
やっぱ、ね。
[少年が自身を穢れと言った時に、彼女は否定してくれた。
それは嬉しい赦しであったが同時、こんなにも無垢、こんなにも真白な彼女を見せつけられると、不似合いや不釣り合いが過った。
あまりに、彼女は美しく。
あまりに、彼女は儚く。
あまりに彼女はーー脆かった。]
……うん、付けて。
[少しだけ眼を細めて。彼女が少年の引き締まった素肌に刻印の儀式をするのを受け入れよう。]
大丈夫、怖くない。
ほらーー俺は此処にいるでしょう?
[不安そうな彼女に、精一杯の笑みを。
少年は知らない。この後で彼女がどうなるか。
少年は、本当に知らない。]
[少年は怒張を彼女に侵入させた。
荒々しく貫いた。何度も、何度も抉り。
彼女を愛した。]
……ニジノ。ありがとうな。
俺……
[言葉にならず、少年は彼女を抱き締めた。
どこかこの時、予感していた。
そうなるのではないかと恐れていた。
彼が言ったから。「俺が嫉妬してないと思っているのか?」
だからそう、これは。
ーー少年の罪だ。]
[二人の時を過ごして、少年は彼女と保健室を後にした。
去り際に。不安を口にしそうになり。
でも。
考え直して飲み込んだ。
彼女と別れて暫し後に、鐘が鳴り響く。
それは死者を弔うように。
慌ててバーチャルスマホを見た少年は。
彼女の死を知った。]**
キル聞こえてるかー?
それとももう届かねえのかな?
いまいちシステムがわかんねえな。
ともあれマシーン対策、
捗るように祈ってるぜ。
そうな。まだ10時台だからセーフな。
…………。
……。
これは誰の罪なのでしょうか……?
🔪はメッセージありがとう
いいやつをなくした…(有難みの薄くなる言い回し)
いやほんとキルが可愛くて俺は。
あちこちに送ってたLINEの内容も
めっちゃ読みたくて仕方がない。
うん。挨拶文とのギャップに対する
皆の反応も見たい。
いやほんと、昨日が忙し過ぎたな……。
3dは割かしのんびりは出来そうか?
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