27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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は、 …の 、っか
[うまく息が吸えない
己の見開いた瞳はグレーブルー。 彼女とのただ一つの共通点を映していた。]
「とーかちゃん」
「髪、結ってもいい?」
[夢の中で目覚める前に聞こえた甘えたような声。
慌てて後ろを振り返っても姉の希華(ののか)はいない。 鏡の中でだけ彼女は存在し、微笑んでいる。
”あの日“をやり直そうとでもいうのだろうか。]
(168) 2023/07/29(Sat) 23時半頃
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[血の匂いが濃くてくらくらする。 吐きそうだ。
これが神の想定した”慈悲“だって? 現実は変わらないなら、ただの悪夢ではないか。
――でも、だったら。 ここでだけでもあの日をやり直そうか。]
いいよ、のっか。 わたしはかわいくないけどね。
[あの日と違う行動を取ることで この先の結末を変えられたらいいのに**]
(169) 2023/07/29(Sat) 23時半頃
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/* うおおおおおおお スケッチブックううぅぅぅ(ガシィ)
(-38) 2023/07/29(Sat) 23時半頃
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/* お姉ちゃんはノッカです。 かわいかろ?
血まみれで登場させなかったわたしえらい。
(-39) 2023/07/29(Sat) 23時半頃
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――カフェ/回想>>99―― んー、確かにオレは実際に使う人とか イメージしないと描けないけど、 人そのものは描かないよ。
これはカップの図案。 ラギ君はどんなのがいいかなぁ……。
[つぶつぶイチゴブラザーズの片割れだから、 男だけど莓かな。 パッと浮かぶのは超有名ドコロ、ブランドメーカーの ワイルドストロベリー。葉も交えれば甘すぎない。 天渕には上品な金の化粧仕上げ。 最近覚えた、敢えて漆を使ってみるのも、面白い。]
似顔絵なら、ニトちゃんとかの方が上手そうだよ。
[オレは数度、ラギ君の顔とスケッチブックの間で 目線を往復させた。]
(170) 2023/07/29(Sat) 23時半頃
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そういえば、冷蔵庫から ご馳走取り出し放題かも知れないけど、
……やっぱりノっ君の手料理がいいなあ。
[オレはいつ目覚めるのだろう。 肉じゃがも美味しそうだけど、時間が足りないかも知れない。 折角だから、後でもう一杯、絶品お味噌汁をいただこう。*]
(171) 2023/07/29(Sat) 23時半頃
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/* 俺と福原君は、似てる部分と対照的な部分があるので 複雑なところだ
(-40) 2023/07/30(Sun) 00時頃
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/* なんなら決められた相手を愛してないという点では福原父と同じ
(-41) 2023/07/30(Sun) 00時頃
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/* ところで絵画の中の人にガチ恋の過去PCがいる身として銀さんの恋路に注目しています
(-42) 2023/07/30(Sun) 00時頃
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―― 現在:2階・薔薇のエリア ――
なるほど。 たとえ、結果につながるかは分からない行為でも、 行ったことに意味があるということですね。
[ 高祈先輩はメッセージを送る余裕があったのだし、 俺が救急箱を取りに行くことに 何の意味があったのか、と思ったものだけど、
遅れて、先輩の思考に俺も追いついて、>>156 「ありがとう」という言葉を>>1:336 素直に受け取ることができるような気がした。 ]
(172) 2023/07/30(Sun) 00時半頃
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そうですねえ。 覚悟云々もあるのでしょうが、 俺は神様の教えって、生きていたい人間にとって 都合のいいものでしかないと思うんですよね。
だから、俺個人としては自殺自体を 否定するつもりはありません。 身近な人を傷つけて、恨まれる覚悟があるのなら。
一応、現代社会では自殺は人の道を外れる行為ですから。 覚悟もなく身綺麗なまま我儘を通したいだなんて、 そんな道理は通りませんよ。
[ 先輩と話しているうちに、>>157 俺の中で父さんへの気持ちが 無へと近づいていくような気がした。
幼い頃にはあった愛情は認めながらも、 今では絵の中の父さんの顔を見ても、 怒る気になれなくて、俺の顔は無表情になる。 ]
(173) 2023/07/30(Sun) 00時半頃
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そう、ですね。 頑張ってきた、つもりです。
[ 今まで俺は自分のことを みじめでみっともないとしか思えなくて、>>1:30 素直に頑張りを認められたら、>>158 俺は驚いて口がうまく回らなくなってしまったけれど。
他でもない顔も中身もイケメンな先輩に>>0:253 そう言われたら、やっぱり俺は嬉しくなって、 いつもの誤魔化すような笑顔じゃなくて 自然に顔がにやけてしまうんだ。 ]
(174) 2023/07/30(Sun) 00時半頃
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[ さりげなく話したつもりだったのに、 やはり高祈先輩は聡い人だったみたいで。
先輩が押し黙ってしまって、>>159 距離の詰め方に失敗したと後悔する。 ]
そうなんっすね。 まあ、重荷云々ってのも、 あるかないかは人それぞれでしょうしねえ。
[ と、それだけ返すと、これ以上踏み込むのは止めた。
「心に重量がない」とはどういうことなのか、 本当は聞きたかったけれど、 これ以上のラインへの越権行為で、 先輩から避けられたくはなかったし。 ]
(175) 2023/07/30(Sun) 00時半頃
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あははー、100年も眠っていたのなら、 俺の目の前にいる先輩は、 俺が知っている先輩じゃないのかもしれないっすねえ。
[ なんて、俺も軽口を返しながら、 差し出された手には遠慮なくこっちの手を伸ばして、>>161 ]
あ、俺、新しい服を調達するために ミュージアムショップにでも行こうと思うんけど、 先輩はどうします?
[ 俺がこれから向かう予定の場所を言いつつ、 先輩はこれからどうするんだろうと尋ねてみた。 ]*
(176) 2023/07/30(Sun) 00時半頃
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[ 新しい服を調達するという話をしているときに>>176 俺の服を軽くつまんで、 所々に血がしみ込んでいるのを見せたら、
口に出さなくても、 高祈先輩にもその訳を分かってもらえるかな、 なんて思いつつ。 ]**
(177) 2023/07/30(Sun) 00時半頃
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/* ところで、滋賀なら行ける範囲なんで、 本気で聖地巡礼考えてるよ。行ってみたい。 (ただ、小さい子供が退屈そうなのが難)
(-43) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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……フラットな目線の正しい意見だ 賢くて冷静で、先輩として誇らしいよ
[無表情の彼が語る正論へ、他に言葉が出なかった。>>173
成海は生きていたいわけではないが、教えを都合のいいものとしている事実があった。 もし生還が決まった場合、身綺麗を通す為に追加の死者にしてほしいと求めようと考えたことがあった。 縁のない死者をこき下ろした結果食らった流れ玉、自業自得だろうか。
──そんな心中を表に出さないことや切り替えは上手いつもりでいる。
誇る気持ちや認めた言葉は純粋に嘘のないもの。 一転した辿々しさは、驚いているからだろうか?>>174 それでも、自分自身の頑張りを肯定する言葉を口にしてくれた。
これ以上重ねる必要は無いと感じられたから、 微笑ましい表情を温かく見守った。 もっと早くから、本当の世界でこうできたら良かったのかもしれない。]
(178) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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[そう、人それぞれだ。>>175 大なり小なり皆が抱える問題へ、対処法は同じではない。
賢い福原がラインに踏み込む足を止めた気がした。 打ち明け話を聞いた後だからこそ誠実に本音で返したつもりだけど、……人付き合いとは難しい。
しかし、話が終わったことに少し安堵していたのも事実だった。]
ふふ、魔女なら百年だって待てるかもしれないよ?
[──でもそれだと眠らせた本人ということになるのか。 くだらないやり取りについて一瞬真面目に考えるくらいには、平穏が戻ってきた気がする。
屈んだ姿勢から立ち上がり、彼の手を引っ張った。>>176]
(179) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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[さて、もしかしたらこれが 今生の別れになる可能性もある。
生きて目覚めれば黒歴史にでも 笑い話にでもすればいい。 オレは恥を忍んでちょっと 特殊なお願いをすることにした。
メグココちゃんに35億分の1チャレンジ? 否、オレだって自ら砕け散る趣味はない。]
(180) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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それはいいね 衝撃的なファッションになっちゃったもんね ……まあ人の事は言えないんだけど
[元気になろうとも痛々しい様子を、改めて見る。>>177 自分のシャツの右袖も、彼を発見する前から似たような状態であった。 服の汚れは戻らないのだろうか、不思議な話だ。]
俺はいい加減カフェに顔を出そうかなと思う
実はここに来る途中天使……アリババ様に会ってね 休めと、言われてしまった
[微笑みに苦いものが混じる。 人外に気遣われる戸惑いがそこには宿っていた。
なら途中まで一緒に行こう、と手を引く。 嫌そうなら話は別だが、この場所を出るまでは離さないでおこうと成海は考えていた。 ──彼の現実に邪魔をされないように。]
(181) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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憶えてたいよ。夢から醒めても。 ……もし、もしそうやったら、 メグココちゃんのカップに、
骨、少し使わせて貰ったらあかんかな……?
(-44) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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─ 幾分と前:カフェ ─
[黙々と話すうちいくつかの反応が返ってくる。 ひとつは福原の声で、冷蔵庫についての話が持ち上がる。>>1:292>>1:298 声は極めていつものようだと思ったが、無理はしていないだろうか。
しんどくても楽しくてと昔聞いた記憶が呼び起こされる。 いや、今は『楽しい』に程遠かろうから大丈夫か── 自分はエスパーではない、故にわかるわけがない。]
ああ、そうかもしれない。 どのくらいの意思がそうさせるか分からんが 上手く使えば便利なものだな。
[事実その力のおかげでこの食事が用意されている。 この状況下においてその表現が正しいのかも分からないが 今、恩恵を受けながらおにぎりを口の中まで運ぶ。 結局好きなおにぎりの具は、自分には決められないなと どこかで思いながら。]
(182) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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見たいもの、見たくないものに関しては 確認したわけじゃない、自分の予想だけどな。
[自動ドアの件は身をもって確認したが 『みたくないもの』については未確認だ。 想像や推測の域を出ないが、と言葉に含むと おにぎりをもう二つほど手にとって。]
美味かった、貰ってく。
[そう断ったのは、この時はまだ見ていない顔もあったから 会えば渡すかくらいの気持ちで。]
(183) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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[「自分の代わりにオマエが死ねば良かったのに」>>1:306 そんな言葉も聞こえていたかもしれない。 カフェの中での言葉でないなら、幻聴の類だったかもしれない。
自分はどう思うだろう。 別に、どっちが死んでも構わない。 自分が生きていようと、このうちの誰が生きていようと。 たとえ相手にそう罵られても、表情一つ変わらないだろう。
既に決まっているらしい決定事項の『死』。 延長時間のこの空間で、罵ろうが喚こうが、変わらぬものは変わらない。]
カップか、いいな。 自分のはデカいので頼む。
[ふと聞こえた声は、こんな世界で願われる希望。>>1:316 作ってもらえるのなら大きいものがいいなと なんともなしに、ぽつりと溢し。]
(184) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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[それから何も無ければ共に階下に降りてから ミュージアムショップ前で別れることとなるだろう。
移動は成海の意思でエレベーターを選択させてもらった。 アリババが楽に使えるようにしてくれたらしいが、 何とも言い難い思い出が階段に残っているからだ。]
素敵な服があるといいね
[買い物中別行動でもするみたいな、気軽な呼び掛けを残して去る。 その心が重苦しくならないように。**]
(185) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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こっちこそ、ありがと。 食器も、使ってくれる人おってこそやし。
[メグココちゃんと少々のやり取りを経て、 うっかりまた訛っていたことに少しバツが悪くなって、 スケッチブックを閉じると、そそくさと立ち上がる。]
オレ、ちょっと他見て来る。 ――目が覚める前には、 此処に戻って来たいけど。
[覚めることが決まっている夢ならば、 意志の力で豪遊するも可能かも知れない。 ただ気になることも幾つかあって、 オレは安寧のカフェを出る。 その前に、しっかりお味噌汁のおかわりを腹に収めた。**]
――→B1/廊下へ――
(186) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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[同じようにぽつりと溢される声は困惑の音をしていて。>>1:317 まあそうだろう、それがきっと正常だと思う反応だった。
やがて時間は少し経ち、田端もやってきただろうか。>>1:334 特に心配されない事もわかっていたし かわりに自分も田端が戻ってきて姿が見えたことで、一つ安心はしておくだろう。
銀もまた困惑したように呟き、頭を振る。>>1:339 一度視線を向け表情を確認するようにその顔を見た。 あまり顔色がいいとは思えなかったが、 自分にはそう見えていただけなのか実際本当にどうだったかなんて 本人以外わかるものでもない。
フラフラと出て行ってしまった西門教授。>>1:#5 その背を見つめる自分の表情はやはり、無で。 その顔を見たものは何を思うのだろう。 冷たいと、怖いと、わからないと、思うのだろうか。]
(187) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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ああ。 自分はどこにいても自分だ。
[かなりな量をしっかりと平らげ、 きちんと手を合わせてごちそうさまを小さく唱える。 尋ねてくる回谷に軽く向き直るのはいつもの変わらぬ無表情で。>>1:356]
まだ中を見て回ってない。 展示物を見たいのと、折角なら内装の写真も撮りたいな。
[まるでいつものように、何も変わらない自分は この世界の中できっと一番に異常だ。 その姿が『強さ』に映るか『畏怖』に映るかは人によりけりだろう。 回谷にとってどっちだったかは、自分には知れない。]
(188) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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[暫くすると次に目覚めるであろう者達の宣告が落ちる。 骨谷平太朗に銀檀。 片ややりたいと言っていたことも聞いていたし よかったじゃないかと、無言でただ一つ頷いた。
生を良きものとして捉えられるなら 生きていたいと思っているのなら 今こうして宣告を受けることは 何よりの、天からの祝福だろう。
入れ替わりでやってくる後輩たちには、やはりいつものように 小さな会釈で挨拶をするとゆっくりと立ち上がる。
誰に止められることもないだろう。 いつものことだ、自分がゼミの講義室から居なくなっていても どのタイミングで居なくなっただとか、いつから居たかだとか 煙のように居たり居なかったりすることがあるのは。]
(189) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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── 美術館棟・B1F ──
[踏み込むのは初めてだった。
本当ならゆっくりと展示物を見た後に、福原との待ち合わせの為に足を運ぶ予定だったフロア。
今は一人で別の理由からカフェを探して歩き始める。**]
(190) 2023/07/30(Sun) 01時半頃
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