17 【半突発身内村】前略、扉のこちら側から
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[バキバキバキバキッ!!!
豪快な音をたてて僕は鎖を引きちぎる。 竜の怪力、並外れた再生能力。 時間の経過と共に、惨めな肉塊のようだった傷だらけの体は刺傷、裂傷、凍傷、火傷、打撲痕に鎖の擦過傷、全ての傷が何事もなかったかのように再生し滑らかな皮膚となり、やがて皮膚の上から新緑の息吹を思わせる瑞々しい緑の鱗が体を覆い、肉塊は美しい竜の姿へと変貌した]
『がおー!』
[僕はカウンターの上で一声鳴いて竜の威厳を示す。 大抵の人間たちはそれだけで恐れ戦き武器を掲げて駆けてくる。 ……、大きい姿の時はだが]
(107) 2022/03/04(Fri) 21時頃
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[竜の尾をふりふり。 僕をここまで運んだ人間に呼び掛ける]
我は邪竜ディアボロス。 世界を破滅へと導く悪の権化、全ての不幸の起源なり。 人間よ、我にあの場でトドメをささなかったことをあの世で後悔するがよい!
[なかなか邪竜らしい言葉選びだとほれぼれしつつ。 うーん、これからどうしよう? いつもなら人間たちが襲いかかってくるから流れでなんとなく戦っていい感じに僕が負けてあげるんだけど………]
(108) 2022/03/04(Fri) 21時頃
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[ひとまず、両脚で立ち上がり両手を頭上で威嚇の姿勢。 どこかの星にいる動物、レッサーパンダの威嚇によく似た風情(に見えるが僕はそのレッサーパンダを知らない)]
さあ!かかってくるがいい!!!がおー!!!
[とりあえず、威嚇で前足をシャッシャッして、 牙を見せてシャーと吼えておいた。 これで大抵の人間はイチコロだ!!!**]
(109) 2022/03/04(Fri) 21時頃
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/* この竜かわいいな……
(-25) 2022/03/04(Fri) 21時頃
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宝珠 コーラは、メモを貼った。
2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ ”それ”を起こしたのは、宝石の目を持つ子たちでした。 ”それ”の役目は、彼らに文字を教えることでした。]
(110) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ そこは教会と呼ばれる場所のようでした。 嵐に見舞われた旅商人を助けた時、 お礼に”それ”を置いて行ったのだそうです。 どこかの国で手に入れた珍しいモノなのだと。
色鮮やかなガラスから降り注ぐ光に似た、 黄金色の瞳を持つ少年が教えてくれました。
”それ”には耳も口もありませんでしたが、 返事をしようと宙に文字を書きました。
子どもたちは”それ”が動き出したことに驚いて、 おどろいて、それから、 ”それ”のうごきをふしぎそうにみつめました。
”それ”がかいた こがねいろのもじは、 だれによまれることもなく きえていきました。]
(111) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ こどもたちが くらすきょうかいは まちからとおく、 みどりいっぱいのとちは とてもおだやかでした。
シスターもまた、おだやかでやさしいひとでした。 めじりのしわがやわらかい、つよいひとでした。
さいしょ、こどもたちは”それ”のことを じぶんたちだけのひみつにしようとしました。
うらにわのたからばこに かくそうとする すがたを シスターがみつけてくれなければ、 ”それ”はつちに うめられてしまうところでした。]
(112) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ こどもたちのはなしをきいたあと、 シスターは はこのなかから”それ”をとりだすと、 ”それ”にいくつかのといかけをしました。
”それ”はさきほどとおなじように、 ちゅうにもじをかいてこたえました。
なんどめかのやりとりのあと、 シスターは めじりのしわをふかくして、 ”それ”をこどもたちの”せんせい”にしました。]
(113) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ たいようがのぼって あさのおいのりをささげて、 ごはんをたべて きょうかいをぴかぴかにして。 おひるごはんまでのみじかいあいだが、 ”せんせい”とこどもたちの じかんでした。
さいしょは へやのなかでおしえていたはずが、 いつのまにか きょうしつは こどもたちがすきな うらにわになっていました。
やわらかなくさのうえに こしかけて、 おもいおもいのペンをもったこどもたちが、 てづくりのだいのうえ にいる”それ”をみあげます。]
(114) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ ”それ”がしることはおおくありませんでした。 もじのかきかた そのいみ をおしえるかわりに、 こどもたちもたくさんのことをおしえてくれました。
くさのうえで ねころがることのここちよさ、 たいようのしたで ほしたシーツのにおい、 つめたいふゆにみる ほしぞらのうつくしさ、 きせつにいちど しょうにんがおとずれたひ の ゆうしょくに あまいおかしがでること。
”それ”はたべることもねむることもありませんが、 こどもたちがしらないことをおしえてくれるたび ありがとう≠ニもじをかきました。
こどもたちのほうせきが もじをおったはしから ひのひかりのように インクはとけて きえました。]
(115) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ それから どれだけのつきひがたったでしょう。
すっかりおおきくなった こどもたちが、 いろとりどりのめをかがやかせていた みんなが、 おなじいろのふくを きているひがありました。
”それ”はめのようなくぼみで そらをみあげます。 ふくとおなじくらい、くろく、くらいそらでした。]
(116) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ みんなですわった、はるのくさみたいに やわらかなみどりいろの ひとみをもつ しょうじょが 「今までありがとう」と いいました。
なつの おおきくてふわふわのくもにまけない、 あざやかなあおいろの ひとみをもつ しょうねんが 「ずっと楽しかった」と いいました。
うらにわでいちばんおおきなきが あきにそまる あかいろのひとみをもつ しょうじょが 「元気でね」と いいました。
こがねいろのひとみをもつ しょうねんが ゆきのようにしろい ”それ”にふれました。 ”それ”のなかにある こがねいろが たゆたいます。]
(117) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ ”それ”が彼らに文字を教えたように、 彼らは”それ”に多くのことを話してくれました。
だから、ここが彼らの永遠の家でないことを、 ”それ”は理解していました。
”それ”が異質であることも、 シスターと子どもたちが大切にしてくれたことも、 外に出れば、どうなるか分からないことも。
だって”それ”は、この国を傷つけた魔物たちに よく似ていましたから。
”それ”は、ぜんぶ、ちゃあんとわかっていました。]
(118) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ 少年——だった彼の瞳もまた、 ”それ”の内側に湛える色のように揺れています。
”それ”は文字を書こうと尾を上げて、 まるで悩むように動きを止めてから 少年の手に頭のような白色を押し当てました。
何者かも分からない”それ”を”せんせい”と呼び、 子どもたちは小さな手で”それ”をよく撫でました。
”それ”には耳も口もありません。 目のような窪みも形を変えることはありません。
けれど、身の内から滲ませた黄金色で、 にっこりと笑ったような線を描きました。 子どもたちに教えた文字とは違う形でした。]
(119) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ 黄金色の少年も他の三人も、 宝石が液体になったみたいに揺れていました。
もう、子どもじゃないのにね。 遠くから彼らを呼ぶ声が聞こえます。
旅立ちの時です。]
(120) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ 優しい彼らが”それ”のことで傷を負わぬよう、 最後にもう一文だけ言葉を贈りました。
少年が唇を噛み締めます。 それから深く息を吐いて、すっかり固くなった 親指で、”それ”の輪郭をなぞりました。]
(121) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ ”それ”は、食べることも眠ることもありません。 寒さに凍えることも暑さに倒れることもありません。
けれど、彼らは宝箱の中に多くの物を残しました。 暖かな毛布、お気に入りのぬいぐるみ、 年季の入った虫眼鏡に、みんなで読んだ本まで。
大きくなった身体には不釣り合いな物を全部、 ”それ”のために置いて行ってくれました。]
(122) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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[ 誰もいなくなった裏庭の、秘密の場所で、 朽ちていく教会を眺め、”それ”は尾を動かします。
手紙を書く≠ニ言いました。 「どうか幸せに」と黄金色の少年は言いました。
宝箱の中には、いつしかたくさんの紙が溢れました。 あの時、部屋の隅に積まれた封筒の意味を ”それ”はようやく理解しました。]
(123) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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— カウンターの上 —
[ ”それ”はまた一通の手紙を書きました。
透明なガラス張りのドームの中、 吊り下げられた白い光と真っ白な床があり、 遠くの果てにはひとつの扉が見えます。
ぽつんとあるカウンターには、白い生き物と 白色を譲った”それ”が佇むだけです。
白い骨組みの内側に、炎の色も黄金色もありません。 星空に似たインクが微かに揺れるばかりでした。]
(124) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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『あなたは今、幸せですか。』**
(125) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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/* 誰も受け取らぬままにお手紙が増えましたが、それぞれの相手に書いているものなのでそうなってしまうのですね。 元々交流メインの村なので、受け取りは永遠に無理しないでほしい気持ちがあります。だからソロでも大丈夫スタイルをロルで主張していく。
メモ書くか悩みましたが、フリー素材追加の報告を添えるだけなので本日は省略いたします。ゆるゆる。
(-26) 2022/03/04(Fri) 21時半頃
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/* 全員揃いましたねわいわい。 皆さんまだまだ謎が多い感じなので、これからどんな風に明かされていくのかわくわくです。
トレイルさん、喋り方が無邪気で可愛くて癒しですね。 けれど抱えているものはやっぱり重そうでわくわくそわそわ。 今回の宝石はトレイルさんの>>46発でした。飴玉がどういう意味になるのかなあ。 時間軸遠方(?)なのでこういう拾い方しかできない……これは拾っているとは言わない説には気づかないフリをします。
(-27) 2022/03/04(Fri) 22時頃
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/* 隙間時間に皆様のロルをふぉぉ……と眺めています 素敵なロルがいっぱいだ
直近読んだバキュラムさんについて語ります 言葉選びと設定が大好きで、この村のことを考えてこの村の設定を生かす人物(?)像だな……すごい……みたいなことを思ってました 漢字を使う文章からひらがなに移る、この雰囲気の生み出し方がとてもびびびと響きわぁ……!と歓声を思わず上げました 世界観が素敵で、手紙というものを上手く組み込んでいて、流石やな……と思うなど ぱちぱち拍手をおくります、見習いたい。私も頑張ろうと思えるロルでした。ありがとう。
(-28) 2022/03/04(Fri) 22時頃
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/* ミケさんは旅人だー。 仲間だと思いましたが我に返ると全く仲間ではありませんでした。別にこっちは旅していませんでした……。
周りの受け方だったり扉に関する触れ方だったりネズミとネコの話だったり、拾いのプロでは。お名前も好きです。背景が見え隠れするのもうきうきしちゃいますね。
ミケさんのサプリメントを水輝ちゃんが薬っていうのも異文化交流味が強くて最高でした。
(-29) 2022/03/04(Fri) 22時頃
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/* コーラさん登場時は、血!? 大丈夫血!? となりましたが、我らのアシモフさんが何とかしてくれました(?) ホリーちゃんが優しく助けてくれたのも本当に良かったね……コーラさんが休める場所になりますように。 背景は切ないものがありつつ、チップとがおがおが可愛すぎて……可愛すぎます。とても素晴らしい……!
(-30) 2022/03/04(Fri) 22時頃
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/* 色々な問題から頭を働かせることが多いため、真面目にロルを書く時間は少なくしようと思ってます( 突然死しないくらい。頭休めないとオーバーヒートするので 皆様のロルをふわぁ〜と読んでいます 私自分が参加していないロルがなかなか読めなくて、最近村に参加していないことから村全然読めなくて、読めるのかな……と心配してましたがこの村では楽しんで読んでます、よかったやったー 参加出来てよかったなぁ、ありがともんさん
(-31) 2022/03/04(Fri) 22時頃
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/* タルトちゃんの一人称がタルトなの、解釈一致感がすごくて思わず拍手してしまいそうになりましたね。そうじゃなくてももちろんいいんですけれども。チップの雰囲気を高める天才! みたいな(?)
語り部口調のようだけど、もう少し甘くて優しいト書きも雰囲気ばっちりでとても好きです。 タルトちゃんも謎多き人なのでにこにこ見守りましょう。楽しみだー。
(-32) 2022/03/04(Fri) 22時頃
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[その人───ミケさんが、私の名前を口にする。 変わった苗字だと言った私に首を振ってくれたけれど 漢字が伝わったかどうかはわからない。 そして贈られた感想は結構、意外なもので。>>92]
……んふふ、そうですか? 短い方がいいです? あそうか、ええとなんだっけ、 コロムミケレシア、さん……たしかに長いもんね。 苗字、とかの区切りってあるんですか?
[ミケさん、と気安く呼称で呼ぶことを許してくれた その人が、名前について思うことがあるなど 知るよしもなく>>67、私はそんなことを尋ねる。]
(126) 2022/03/04(Fri) 22時頃
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ええ?これごはんなの?
[薬のようなものの正体を聞いて驚いたら うっかり敬語が何処かへ飛んでいってしまった。
触っても?と尋ねて、問題無さそうなら手に取ろうとする。 ぜんぶ食べるわけじゃない、と なぜかあたふたした様子のミケさんにふ、と笑んだ。 粒だもの、これぜんぶ食べてもきっと お腹いっぱいにはならなそうなのに。 一粒で栄養素が含まれている、という説明は 聞けたのだったか、もしそうなら、 いいな、と思っただろう。
食べると、吐いてしまう。 忘れようとする、いつかの日々が浮かんだ。]
(127) 2022/03/04(Fri) 22時頃
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