人狼議事


10 冷たい校舎村9

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【人】 夜笑国 メイ


  いいことも、たくさんあった。
  少なくともわたしはそう。きっとみんなも。

[優しいだけじゃなかったかもしれない。
 わたしはマネキンになる感覚も知らない訳だし。
 でも全員が何らかの意味を得たんじゃないかなって、
 そう、信じたいだけかもしれないけど。

 乃絵ちゃんはどんな顔をしていただろう。
 もし乃絵ちゃんと目があったなら、
 わたしはほのかに微笑んで見せた。
 虚勢でも見栄でも、舞台の上では堂々とするものだ。

 数歩離れる前に乃絵ちゃんの頭に手を伸ばす。
 撫でることはできたかな。]

(172) 2021/06/15(Tue) 12時半頃

【人】 夜笑国 メイ


  ……——ピアノ、聞きたいんだっけ。

[乃絵ちゃんから数歩離れたわたしは、
 ピアノの蓋を持ち上げながら尋ねた。
 乃絵ちゃんの最後の心残り>>135なんだって。

 深紅の布を畳んで、引いた椅子に浅く腰掛けて、
 ペダルとの距離を確認。わたしは背筋を伸ばした。]

  ——魔法、かけてあげる。

[夜、柊くんが来てくれて良かった。
 誰か一人のために弾く喜びを教えてくれて良かった。

 おかげで、指の震えを少しでも抑えることができたから。
 わたしは乃絵ちゃんのために、わたしの音楽を奏でる。]

(173) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[本当はね、「上手くできないと思うけど」って
 予防線を張りたかった。

 でもわたし、
 世界には、他が雑音に成り代わるようなすごい音楽が
 あるってことを伝えたかったから我慢したの。

 最後の心残りを晴らすんじゃなくて、
 また聞きたくなるような音楽を届けたかった。

 わたしは炭蔵くんみたいにたくさんの言葉を知らないし、
 我の強いわたしの性格は寄り添うことに向いてない。
 炭蔵くん>>151は不器用だけど、わたしも大概だ。
 残念ながら、ここに器用な人はいないんだよ。

 わたしたちは、できることをやるしかない。

 だから、わたしは乃絵ちゃんのためにピアノを弾こう。
 わたしにはそれしかできない。
 それだけは、できるから。]

(174) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ



       [……できると、思ったんだけどなぁ。]

(175) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[激しくて、力強い曲だった。
 それでいて雄大な大らかさもある。
 難しい指遣いも多く、聞き応えもある長さ。

 わたしがいくら愛を注いでも、
 わたしの衰えた指はちっとも気持ちに応えてくれない。

 当然だ。
 これはお母さんが亡くなった頃に練習していた曲で、
 随分前に弾けないと諦めてしまったものだから。

 冷たい校舎の中、わたしの額を汗が伝う。
 指がもつれた。メロディーが乱れた。腕が痺れてくる。
 それでもわたし、一度も止まることなく弾き続けた。

 完璧なんてどこにも見当たらない、
 思いを叩きつけるような音色だった。]

(176) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ


[ごめん。
 わたしの音、遠くの銀河まで走れないみたい>>4:175

 わたし自身が、そう思っちゃった。]
 

(177) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[数分に渡る演奏を終え、わたしは鍵盤から指を離す。
 心臓がバクバクしていた。息も切れていた。
 わたしは椅子に座ったまま、乃絵ちゃんを見上げる。]

  ……っ!

[——涙が、こぼれた。]

(178) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[どんなに泣きそうでもずっと堪えていたのに、
 悔しくて、苦しくて、悲しくて、涙が溢れる。]

  ……ごめ、ん。
  ちがうの、もっと……っ、わたし、

[魔法、なんて。あんなに見栄を張ったのにね。

 乃絵ちゃんに別の世界>>4:426を見せられなくて悔しい。
 もっとちゃんと弾けてたんだよ。嘘じゃない。

 乃絵ちゃん>>157にすぐ反論できないことが苦しい。
 そんなお父さん、こっちから捨てちゃえって思っても
 わたしだって子どもだ。解決策を持ってない。

 乃絵ちゃん>>158が何もかも諦めていることが悲しい。
 手遅れだって言う。帰れないって言う。なんで、]

(179) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしは制服の袖でぐしぐしと目元を擦った。
 わたしが泣いちゃダメだ。そう言い聞かせる。]

  現実って、楽しいことばかりじゃないよね。

[ヤだな、声が震えてる。わたしは一度言葉を切った。]

  死んだら、終わりなんだよ。

  これからあるはずだったこと、思い出。
  全部なくなっちゃう。

  顔とか声とか、どんな話をしたとか、
  そういうのも少しずつ、別のものに変わっていく。
 

(180) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[帰ったら、わたしはまた愛に口を閉ざすことになる。
 自分のことよりわたしを優先しちゃうお父さん。
 偉い大人の親戚だって、要らぬお節介はわたしのため。

 わたしの物語に悪意はない。
 ただ、首に真綿を柔く巻かれているだけ。

 決して死ぬことできない息苦しさの中で、
 それでもわたしは生きていく。]

(181) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ


  わたしの力はちっぽけかもしれないけど、
  炭蔵くんや鳩羽くんだっている。
  他のみんなだって生きてる。

  綿見さんとも話せたんでしょ。
  ……お母さんだって、いる。

[乃絵ちゃん>>4:524曰く、立派なお母さん。
 苺大福の話をしている時、ちょっぴり嬉しそうに見えた。
 好きだったのかなって思う>>4:469
 夜食もそう。わたしの知らない夜に、わたしの知らない
 乃絵ちゃんの楽しみ>>4:309があった。]

(182) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ


  これからなんだから……だから、
  ……友達のまま、生きてよ。

  もっと教えてよ。巻き込んでよ。
  言葉にして、伝えてよ。
  でないと分かんないよ。

  今話したこと、誰にも言ってないんじゃない。
  ……できるなら、伝えようよ。

  せめて、飲み込まないで、痛くしないで。
  全部、わたしにぶつけていいから。

  一蓮托生、でしょ。
  わたしとなら、ワルイコトでもいいんでしょ。
 

(183) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしは椅子を離れて、乃絵ちゃんの前に戻る。
 ドーナツの穴を通さなくたって、
 わたしの赤い目には乃絵ちゃんしか映っていない。

 もう一度手を取ろうとしたけどどうかな。
 疲労と不安で指が震え、ぺとぺともしたかもだけど、
 蓄えた熱さで手を温めることくらいはできるかも。]

  乃絵ちゃんは帰れないって言うけれど、
  手遅れじゃないとしたら……どうしたいの。

  わたしは、乃絵ちゃんの気持ちが知りたい。
  ……教えて、くれる?

[理不尽であることも分かってて>>154
 お父さんが間違っているとも思ってて>>156
 それでもなお、どうしようもない>>157

 乃絵ちゃんが抱えているのは
 簡単に解決できるものじゃないけれど、]

(184) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【人】 夜笑国 メイ



  わたしは必要ないって言われても、
  乃絵ちゃんの友達をやめる気、ないからね。


[名前で呼び合ったらともだち?
 きっと違うよね。

 わたしが友達でいたいから、ともだち。

 涙と汗でぐちゃぐちゃでも、指が震えていても、
 全然出口が見つからなくても、不恰好でも。
 わたしはいつもみたいに笑って見せた。]**

(185) 2021/06/15(Tue) 13時頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/15(Tue) 13時頃


【独】 夜笑国 メイ

/*
午前中に書き切れると思ったら全然そんなことなくて首を傾げていたのですが、いつもより長かったんですね……。

うーんうーん、ぐるぐるしている分全体の読みやすさが更に下がってしまった気がしつつ。すまない。
その上こういうことしか言えない……! 優しさを持て。

どういう風に切り込んだら乃絵ちゃんに届くのかなあ。
割と現状が八方塞がりに見えるので、子どもというか芽衣なりの精いっぱいをお贈りしたつもりです。

乃絵ちゃん選んでくれてありがとね。
ずっと乃絵ちゃんのこと考えるの、特別ですごく楽しかったです。

(-56) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【独】 夜笑国 メイ

/*
いやまだ終わってないんですけれども。
お時間的にも乃絵ちゃんの判断に委ねるターンかなと思い、発言が伸びた部分もあります。
昨日の頭ではこの流れを書き切れなさそうだったので潔く就寝してしまった。

炭蔵くんもめちゃくちゃ頼もしいー。
髪アップにした炭蔵くんは理論と一緒に感情が乗るのでつよい。あとその髪型はかわいい。
相方がエゴエゴしいのでそっちは頼みましたよ……!(つねりつねり)

(-57) 2021/06/15(Tue) 13時頃

【独】 夜笑国 メイ

/*
帰れないはキーワードだと思うんですよね。
帰りたくないとか言ってはいないのと、炭蔵くんが触れた揺らぎの部分があるので。

お母さんはどっちかなあ。
乃絵ちゃん、お母さんのことは最終的に嫌ってはいないのでは? と思いつつ。
お母さんと一緒にお父さんから離れられたりしないのかな。幸せに生きてほしい……。

(-58) 2021/06/15(Tue) 13時半頃

【独】 夜笑国 メイ

/*
炭蔵くんはやっぱり最高なんだ。
そしてピアノ弾く前にひとみちゃんのお守り握る描写が欠けていますね……?

書きたい。最高さとぼたんのこと書きたい。
間に合うかなあ。とにかく座るところからー。

(-68) 2021/06/15(Tue) 18時頃

【人】 夜笑国 メイ

[炭蔵くん>>196の手が乃絵ちゃんの頭に向かう。
 わたしより背の高いふたりの顔を、わたしは見上げた。
 目を細めたのは笑っていたからなんだけど、
 眦にほっとした色が差したのは炭蔵くんを見てからだ。

 炭蔵くんの言葉>>194>>195が、背中を押してくれる。

 今でもやっぱり正しいとか間違っているとかは
 よく分からないことも多いんだけど、
 炭蔵くんがいて、同じ方を向いているからこそ、
 わたしは分からないままでも進めるんだと思った。

 わたしが怖い時に頭を優しく叩いてくれるから、
 前を向けない時に、背を撫で明日を教えてくれるから。
 わたしがここにいるのは、炭蔵くんのおかげだ。]

(197) 2021/06/15(Tue) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ

[もしこの世界が炭蔵くん>>120の言う通りなら、
 わたしたちはもう少しだけ頑張れるんじゃないかな。

 わたしの話はどうにもぐちゃぐちゃだったけど、
 大切なことは炭蔵くんが言葉にしてくれた。]

  三人で、一緒に帰りたいな。

[わたしの話を炭蔵くん>>186が知らないことは当然で、
 炭蔵くんとわたしが一対一で話す機会すら、
 こんなことがなければありえなかったかも。
 隣に並んで乃絵ちゃんに手を伸ばす姿を不思議に思う。]

(198) 2021/06/15(Tue) 19時頃

【人】 夜笑国 メイ


  ね。

[だから、謝らなくていいんだよ>>187
 わたしのわがままなんだから。

 わたしが勝手に、炭蔵くんに親しみを持っちゃっただけ。
 あなたが傷つくの、ヤだなって思っただけ。
 今日限りでも、相棒になれたって信じたかっただけ。

 今はまだ、そう返せはしなかったけれど、
 誰にも見せなかった涙を二人にだけ明かして、
 ほんの少し強がりと共にわたしはにこにこ笑った。]*

(199) 2021/06/15(Tue) 19時頃

夜笑国 メイは、メモを貼った。

2021/06/15(Tue) 19時頃


【独】 夜笑国 メイ

/*
ぼたんはあとでね。

(-70) 2021/06/15(Tue) 19時頃

【独】 夜笑国 メイ

/*
ノエチャン…………

(-71) 2021/06/15(Tue) 19時半頃

【独】 夜笑国 メイ

/*
うーーーーーん……!
それはそうなんですよ。分かってるんですよねーーーー。
でも解決の糸口が子どもには手の届かないところにしかなくて、うーーーん、乃絵ちゃんが生きようって思える答えが手元にない……!

うーーーーーーーん うーーーーーーー

(たのしい)

(-78) 2021/06/15(Tue) 20時半頃

【人】 夜笑国 メイ

[焦げた生地でできたクレープに涙とわたしの手を足して、
 わたしは乃絵ちゃん>>203の話を聞く。]

  みんなの話、もっと聞いておけばよかったな。

[そうしたら、もっと乃絵ちゃんへ
 伝えられることがあったかもしれないのに。
 写真が捨てられた話に、乃絵ちゃんの手を強く握る。]

(218) 2021/06/15(Tue) 21時頃

【人】 夜笑国 メイ


  うん、……うん。
  楽しかったよねぇ。

  いらなくなんか、必要なくなんか、ないのにねぇ。
  そういうことじゃ、ないのに、ねぇ。

[乃絵ちゃんの話を聞く度、あのメール>>1が鮮明になる。
 逆らえない命令、一人じゃ生きられないこと。
 教室にはわたしたちの思い出がたくさん飾られてたけど、
 一番多かったのは、文化祭の写真だ。
 わたしは廊下に並んだみんなの顔を思い出す。

 乃絵ちゃんは、これ以上大切なものを奪われないように
 死のうとしたんだなって分かったから>>143
 手を握る力はより強くなった。
 わたしの短い爪は、それでも乃絵ちゃんを傷つけない。

 わたしは笑った。お日様にはなれないけど、
 あの文化祭の日、楽しかった時を取り戻すみたいに。]*

(219) 2021/06/15(Tue) 21時頃

【人】 夜笑国 メイ

[わたしの魔法はわたしに従ってくれなかった。
 ボロボロで、ぐちゃぐちゃで、
 せめて止まらないことで、曲としての形を辛うじて保つ。
 もっとできると思ってたけど、それしかできなかった。

   わたしは乃絵ちゃんに、
    とっておきの心残りをあげたかったのに。

 泣きたくなくても涙が止まらなくて、
 乃絵ちゃん>>207の言葉にわたしも首を振る。]

(220) 2021/06/15(Tue) 21時頃

【人】 夜笑国 メイ


  だ、って、もっとちゃんと、弾けたの。
  でも、もう弾いちゃ ダメだ から、

  わたし、 ぜんぜん、 ダメな、 の。

  のえちゃんに、 きいてもらいた かった、な。
  わた し、 の おんがく。

[声を発する度にしゃくりあげそうになるから、
 わたしはとうとう言葉すらぐちゃぐちゃになった。
 乃絵ちゃん>>208の言葉を一音たりとも
 聞き逃したくなくて、わたしは息を止める。]

(221) 2021/06/15(Tue) 21時頃

【人】 夜笑国 メイ

[痛みは、乃絵ちゃんが生きていくために
 どうしても必要なものだったんだと思う。

 だからわたしは口を噤み続けた>>200
 乃絵ちゃん>>211、身体中を刺したんだって。
 絶対痛いのに、痛みで手を止めてもおかしくないのに、
 それくらい、どうしようもなかったんだ。

 乃絵ちゃんは死ねたらラクなんだって言う>>208
 生きるのは苦しいんだろう。辛いんだろう。
 前のわたしなら、もう何も言えなかったかもしれない。

 ……でも、ね。
 ラクと楽しいが別々で、必ずしもイコールじゃないこと、
 わたしはもう、知っちゃったの。]

(222) 2021/06/15(Tue) 21時頃

【人】 夜笑国 メイ


[だから、たとえワルモノになったとしても、いいや。]
 

(223) 2021/06/15(Tue) 21時頃

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