17 【半突発身内村】前略、扉のこちら側から
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[ その姿は私の世界ではネズミと呼ぶ。 ……どうして、ネズミがこんなところで カウンターの上に乗っているのだろう。
じっと見ていたら、声が聞こえて。 どこから聞こえたのかきょろきょろと 辺りを見回した。
やっぱり周囲に人はおらず。 もしかして、という気持ちを胸に まじまじとネズミの姿を見つめる。
害獣とも呼ばれるその動物の くりくりとした目の嵌った顔が まるで人間のように感情を持って 動いたような気がした。 ]**
(52) 2022/03/05(Sat) 21時半頃
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[ 思い出してしまった瞬間 込み上げてくる心の中のそれは
そうか、……よく、わかんないや。 でもわかった、わからない、わかったや。 ]
(53) 2022/03/05(Sat) 21時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2022/03/05(Sat) 22時頃
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んー……
[ とりあえず行ってみようかな。 どこへ?
少なくとも扉と反対側へ。 誰か他のひとの声が聞こえてくるならば、 そうだな、いってみようか ]**
(54) 2022/03/05(Sat) 22時頃
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/* 手紙を出したい気持ちが強くありますが睡魔には勝てません(白旗) 挟まり失礼します……
(-5) 2022/03/05(Sat) 22時頃
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/* トイレル(?)くんのここ大好き>>45 みたのに拒絶する、というこの、言葉がないのですが、この雰囲気が好きで ひとつひとつ思い出していくのも読んでいて楽しいな〜! この次の展開どうなるんだろう……となっています
(-6) 2022/03/05(Sat) 22時半頃
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[ 自分の名を教えてはいけない。と、男は言いました。 真実を明かすなんて死にたい奴のすることだ、とも。
建物の間を冷たい風が通り抜けて、 男はボロボロの布を身体に強く巻きつけました。 顔を伏せて、自分の息で布の内側を温めて。
しかし、それは彼に温もりを与えるに至らず、 やがて気絶するように目を閉じるまで、 彼の黒々とした瞳は虚ろに揺れたままでした。
”それ”は暗い夜に煌めく黒を見つめるかのように 彼の足元でとぐろを巻いていました。 彼が目を閉じて、目が覚めるまで。ずっと。
”それ”が眠ることはありません。]
(55) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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[ 男は見栄っ張りで意地っ張りでした。 お金がないのにご飯を奢ったり、 住む家もないのに服を買い与えたりする人でした。
今日も男は”それ”を使って手紙を書きます。 ある時は遠くの町の富豪として、 またある時は海を越えた先の王族として。 男には地位のある偽物の名がたくさんありました。
手紙だけではきっと誰も信じてくれないでしょう。 他にも何かしていたに違いありませんが、 ”それ”は男が外で何をしているのかを知りません。]
(56) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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[ 男はいつもボロボロの隠れ家に”それ”を隠し、 夜遅くに帰って来ては、”それ”を取り出しました。
”それ”は男が紡ぐ言葉を男が望む形で文字にします。 白い骨組みの内側は、男の瞳に似て、 黒く艶のあるインクで満たされていました。
手紙を書き終わると、男は部屋の隅に移動します。 そこが一番風の届かない場所なのです。 ”それ”は彼の手のひらに掬い上げられて、 いつも彼の足元で丸くなりました。]
(57) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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[ 意識が途絶えるまで、彼はいつも話をしました。 ”それ”には口がありませんので、 返事で静寂を破ることはありません。
それでも男は、まるで”それ”へ 語り掛けるように話をするものですから、 ”それ”は、相槌を打つように身体を揺らしました。
暗く冷たい夜、黒く煤けた家の中、 ”それ”の内と男の瞳だけが淡く煌めいていました。]
(58) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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[ 静寂を切り裂くような音が聞こえたのは、 そんな日々がいくらか続いた後のことでした。
夜の風にすら悲鳴を上げていた扉は、 固い拳が叩きつけられる度、木の屑に姿を変えます。 意識を失っていた男が飛び起きて、 足元にいた”それ”をいつもの場所へ押し込みました。
薄い板を介して、何人かの声が聞こえます。 すべての言葉を知ることはできませんでしたが、 毎晩与えられていた男の声だけは はっきりと掬うことができました。]
(59) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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[ ここには俺しかいない。と、男は言いました。]
(60) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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[ ”それ”が次に部屋を捉えた時、 男はもう、どこにもいませんでした。
幸いなのは、ここが黒い部屋のままだったことです。 赤や白といった他の色は見当たりません。 あの夜、男が発したのはたった一言で、 苦しむ声や呻く音は決してしませんでしたから。
代わりに、多くの人が”誰もいない”部屋を訪れ、 悲しみに満ちた思いを零していきました。]
(61) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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[ 飢えて死にそうだった時にパンを貰った男の子は、 今は弟のために頑張っていると言いました。
大人になる日の誕生日に服を貰った女の子は その布を生きるために切り裂いたと謝っていました。 彼なら笑って許してくれると言われた彼女は、 上等な布で作った毛布を抱きしめて頷きました。
カモがいなくなったと嘆く者、 自分のために生きれば良かったのにと嘲笑する者、 彼が残した宝がないか部屋を漁る者もいましたが、 ここを訪れた大半の人間が、 彼に感謝し、彼の無事を祈っていました。]
(62) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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[ それなのに。 誰も、彼の名を呼ぶことはありませんでした。]
(63) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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[ もし、”それ”に手があったのなら、 夜に震える彼を抱きしめられたでしょうか。
もし、”それ”に指があったのなら、 孤独に怯える彼の目元を拭えたでしょうか。
もし、”それ”に口があったのなら、 一人の夜を音で彩ることができたでしょうか。
もし、”それ”に声があったのなら、 彼の瞳——黒い宝石が、灯りに照らされる度に 様々な色を乗せることを教えてあげたかった。
”それ”ははじめて、叶うことのない夢を見ました。]
(64) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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『あなたの望みは何でしたか。』*
(65) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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/* かぼちゃへ 翼は一対か二つにしてください。
(-7) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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/* 男の話を煮詰めている間にまたしてもお返事が。わあいわあい。 必要としている方が二人いたらバキュラムのお手紙は二枚にだってなれます。まかせてください。 お返事うきうきしちゃいますね。やったー。
(-8) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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エフェメ、ラーム、王国……?>>27
[口の中でもごもごと、聞こえた音を繰り返す。 自慢じゃないけど(ちなみに自慢じゃないけど、から 始まる話はたいてい自慢話です) 私は島に来るまではごりごりのガリ勉で、 中学受験に参戦してそれなりの成績だって残していたから そりゃあたくさん勉強してた。 けれど、今ミケさんから聞こえた国?の名前は 聞いたことがない。]
(66) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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聞いたこと、ない、かも。 てか、星?国じゃなくて、星か…… しかも自分たちで、自分たちの星を、 滅ぼすってなにそれ……
[到底現実離れした話に、整理して理解するのに 時間がかかる。 ぶつぶつと呟き咀嚼しようとしながら ちらりと視線を流せば、 穏やかに笑んでいたミケさんの表情が 少し変わったように感じられた。
死に向かって、とか、数多くの人が去って行った、とか さらりと紡がれていくにはとても重くて、 とても悲しいなと思った。]
(67) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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[重なる思いがある。
ミケさんは無事で、良かったね。
そう、たしかにその通りだけれど 私には、言えなかった。
だからかわりに、一体なにがあったの、とか 私はきっと、あれこれ聞いたと思う。 そしてミケさんはきっと、丁寧に教えてくれただろう。>>29 だから私は、大好きなアニメ映画みたいだなって そんな感想を導き出すことが出来て、 ]
バルス、的なやつ?
[と聞いてみたりした、はず。 ]
(68) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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[ひとり。平仮名3つ。 淡々と言葉を紡いでいくミケさんの唇からは なんの感情も見えない気がした。 確かに、国にまだ同胞がいるというのならば 正確には"ひとり"ではないのだろう。 けれど、"家族、友人、恋人、仕事仲間、 そういう者がすべて居なくなった世界">>30 って、驚くほど悲しい響きが続くから。 ]
……ひとり、じゃなくても、それは結構 孤独な気がする。 ─── 寂しい、ね。
[小さな声でそっと告げれば、 どこか労わるようにゆるく笑んで ミケさんを見つめた。]
(69) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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[私にも同じ質問が返ってきて、 ちょっとカウンターを睨むように眉根を寄せる。 音もなく、カウンターには再び、カルピス。 今度は二つ。 目の前のグラスを手にして、口をつけた。]
……ううん、私は、 ひとりじゃない。 家族も、友達も、いるの。
[とても丁度いい濃さのカルピスを飲み込んで、 自分に言い聞かせるように呟いた。 胃への道を示すみたいに冷たい液体が流れていく。]
(70) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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……私は、12歳の時、波に攫われて。 でも怪我もなんもなくてね、ふつーに目が覚めたの。 ─── そしたら、10年経ってたの。まわりが。 他の人からしたら、死んだと思ってた私たち……あ、 私とあと数人ね、同じように攫われた子たちもいたんだ。 その死んだと思ってた私たちが、 いきなり10年ぶりに帰ってきたわけ。 子供のままで。
[変な話でしょう?と笑ってみせる。 幽霊と違うで、と自虐的な笑みは、 さっきのミケさんのと似ていたかも知れない。>>27 ]
(71) 2022/03/05(Sat) 23時頃
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10年だもん。 信じられなかったけど、でもほんとで。 どうしたらいいのかわからなくて、 でも気づいたら大事なもの、ぜんぶ、なくなってて。
[さっき初めて会った人に、 私は胸の内をつらつらと吐き出してしまう。 ……今まで、誰にも吐き出せなかったことまで。 いきなりこんなこと言って、ミケさんは困ってないかな ってちょっと心配になったけれど。 ああなるほど、こういう時に大人は、 カルピスじゃなくてお酒を飲むんだと 悟った気がした。]**
(72) 2022/03/05(Sat) 23時半頃
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[ 誰かに宛てた手紙も、そうでない思いも、 白い紙に残した星空は小さな手によって どこかへ旅立つのでしょう。
ただ目の前から消えてしまうのに、 どうしてか捨てられたとは思いませんでした。 遠くに見える扉が自分のものだと分かるのと同じ、 誰かの下に届くのだと、当たり前のように思います。
”それ”の扉は、硬い拳で叩いても 木屑を生み出してはくれないように見えました。
話が逸れてしまいましたね。 だから、”それ”は白い生き物に尋ねることなく、 小さな手が伸びる度に宙へ感謝の言葉を綴ります。]
(73) 2022/03/06(Sun) 00時頃
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[ ”それ”の下へ手紙が届いた時もそうでした。
宛名が書いてあった訳ではありませんが、 ここにいる存在はとても少ないものですから。 カウンターに置かれた少々癖のある自体>>46に 白い生き物が反応しないのであれば、 これは、”それ”のために現れたのでしょう。
だって、”それ”にはあまり縁がありませんが、 ここには必要な何かが現れることがあるそうです。
他でもない、傍らの白い生き物が、 そう教えてくれましたもの。ね。>>0:#4]
(74) 2022/03/06(Sun) 00時頃
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[ 手を伸ばしてもいない白い生き物に感謝を綴ります。 最後に描く顔のバリエーションも途絶えて、 代わりにうれしい≠フ一言を付け加えました。
そして、書きなぐったような手紙の上に乗り、 顔のような部位が文字を追いかけます。 最後に鼻のように丸く尖った先を 優しく押し当てるように、身を伏せました。]
(75) 2022/03/06(Sun) 00時頃
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『 私のいない場所にいる あなたへ
私もあなたのいない場所にいます。 とても似ているのに、とても遠いのですね。
ここには炎も祈りも煤も雪も降っていません。 とても静かで広くて白いです。 けれど、雪は知っています。
とても美しくて、冷たくて、静かで、 すべてを覆い隠せる程に広くて、白い。 あなたも雪がお好きですか。
私は……分かりません。 あなたは自分のことが分かりますか。
B 』
(76) 2022/03/06(Sun) 00時頃
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[ 誰かの問いに答えを出せず、 ”それ”はいくつかの小さな丸い染みを作りました。 望む者の目に入れば、沈黙の形として残るでしょう。
”それ”は暫く紙の上に佇んでいました。 まるで何かを考えているかのようでした。]
(77) 2022/03/06(Sun) 00時頃
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