24 研究棟の共存試験 【R18ペア】
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可愛いことを。
[ 体の一部でもくれてやるのが癪だという彼の襟の隙間から手を滑り込ませつつ、満足げに囁く。]
餌にはならずとも陽動くらいには使えるだろう。 磔になった君もそそられるけど、どうせなら僕の手でしたい。
(-60) enju2 2023/05/04(Thu) 00時半頃
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声 ? ああ、合図なら、こうして──
[ 服の下に隠れている彼の膨らみを指先でつまんだ。*]
(-61) enju2 2023/05/04(Thu) 00時半頃
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[彼の手が襟の内側に滑り込む。 肌を滑る触感に、軽く背を撓らせた。 縛られた身体は感度が良い。 だから、]
ヒあッッ!
[膨らんだ箇所を不意につままれて、普段は出ないような声が出た。]
カガっ、!
[やってくれたなとばかり、彼の耳朶を噛む。]
(-62) nekomichi 2023/05/05(Fri) 02時頃
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後でお返しだ。 それと続きも。
[ひと睨みは、笑みに崩れる。 柔らかな視線ひとつ投げて、彼のものだった足を宙に浮かべた。 そこへ彼の血を数滴吹きかける。]
仮初めの血と肉を得てひとときの眷属たれ。
[囁きかければ、足を核にして彼の写し身ができあがる。 存在も希薄なそれが触手をすり抜けて駆け出せば、つられたように触手が後を追った。]
(-63) nekomichi 2023/05/05(Fri) 02時頃
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待っていて。
[囁いて、自身も身体を霧へと崩す。 触手の中に彼を置いたまま、白く渦を巻くように移動した。*]
(-64) nekomichi 2023/05/05(Fri) 02時頃
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[ 予想以上によい反応があった。 これだから実験はやめられない。]
ふふ、あまり大きな声をたてると── くンッ
[ 言いさしたところに耳朶を甘噛みされて、やはり声が出てしまう。
活きのいい共同研究者はやはり最高だ。 お返しと続きにも期待していると返しておく。]
(-65) enju2 2023/05/05(Fri) 08時半頃
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[ 続いて彼が見せた技は、これまた興味深いものだった。 切除した破片から再生は無理だと彼が言っていたが、見た目ばかりはなかなかに精巧な代物に見えて、充分に囮に使えている。]
なんだか僕自身を使って、いろいろと実験したくなってしまうな。
[ きっと彼が協力してくれるだろうし。]
(-66) enju2 2023/05/05(Fri) 08時半頃
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[ その当事者は、また新たな変化を示す。 彼ひとりなら、霧化のわざを使って、いつでも切り抜けられたのだ。 彼に助けられていることを改めて嬉しく思う。]
っとと、
[ 彼の質量が消えた分、触手が巻きついてくる。 嬉しくはないが、彼がどういう活躍をするのか、観察する場所としては悪くない。]
期待してる。
[ 甘やかな眼差しで見送った。*]
(-67) enju2 2023/05/05(Fri) 08時半頃
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[期待しているという声と眼差しに、霧が細やかに漣立つ。 この姿であっても、感情が肉体に及ぼす反応はあるのだ。
生ける霧は音無く流れゆく。 囮が駆けだしたのとは反対側の、触手塊のすぐ側にわだかまった。 ひとの形に凝集した霧が、手足の先から色づいていく。
霧化するときより遅い変化で隙も大きいが、触手はまだ反応しない。 反応の条件は温度か加速度かという予測は、外れていないようだ。]
(-68) nekomichi 2023/05/05(Fri) 12時頃
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[元の姿を取り戻してから、触手塊を観察する。 その眼差しは、獲物の急所を見極める狩人のそれだった。
見つめる目が笑みに変わる。 ゆっくりとした動きで両手を持ち上げ、左の袖に右手を入れる。 左手の中指で親指の腹を突き、血の雫を指先へ伝わらせる。
雫が指先から離れ、床へ落ちた瞬間から、全ては刹那で変化した。]
(-69) nekomichi 2023/05/05(Fri) 12時頃
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[血が床につくや否や、足元から闇が噴き上がった。 無数に分かれた漆黒は、あたかも鏡写しのごとき形で触手塊へと雪崩掛かる。 その時には、自身も床を蹴って距離を詰めていた。
動きに反応した触手を闇が押さえ込んでいる間に、触手の根元へと肉薄する。 袖から引き抜いた右手には、全ての光を吸い込むような刃が握られていた。 抜き打ちに切りつけて数本の触手を落とし、すぐに手元へ引き戻して、斬った箇所へと刃を突き立てる。
刃が脈打ち、赤熱した色に輝いたが、それも僅かな間だった。 触手の群れがびくりと震えた時には、刃も元の闇色に戻っていた。]
(-70) nekomichi 2023/05/05(Fri) 12時頃
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無事かい?
[ぱたぱたと落ちていく触手の代わりに、闇の触手がカガを受け止める。 抜いた剣を袖へ戻して、彼に笑みを向けた。*]
(-71) nekomichi 2023/05/05(Fri) 12時頃
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[ 霧と化しても投げかける言葉に反応する彼がいちいち愛おしい。
触手が囮を追う隙を使って堅実に触手の根元に近づいた彼が、敵を仕留めるまでの一部始終を心弾ませながら観察する。
床に落ちた触手の断片が食材として利用できないかと考えるのはいつも通りだ。 もっとも、何が混ざっているかよくわからない合成モンスターではさほどそそられない。]
(-72) enju2 2023/05/05(Fri) 13時頃
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[ と、すべての触手が力を失い、拘束が解けるのと同時に自身の体も落下していた。
床に叩きつけられる前に彼が抱き止めてくれるだろうと、心配はしていなかったけれど、差し伸べられたのは漆黒の触手だった。]
あれをコピーした…のではないようだな。 おもしろい。
[ 神経も繋がっているのだろうかと、漆黒の触手の表面をさわさわと撫でてみる。*]
(-73) enju2 2023/05/05(Fri) 13時頃
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[さわさわ撫でられた闇の触手は、ふるり震えて手に巻き付く。 うねっていた他の部分も次々と巻き付きだした。]
それが気に入ったのかい?
[残骸を踏み越えて彼の元まで歩み寄り、闇に触れる。 たちまち影の中へと縮んでいく闇から彼を受け取って、そのまま再び抱き上げた。]
君も縛られるのが好きになるかな。 この触手を持って帰ったら増やせるだろうか。
[もう動かない触手を一本つまみ上げて、くるりと丸める。]
(-74) nekomichi 2023/05/05(Fri) 14時頃
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問題ないようなら、先へ行こうか。 君と研究の続きを早くしたくてたまらないよ。
[縛られて触れられて、力を行使して、 滾っているのだと告白して、彼に接吻ける。 ちろりと舌を入れて唇の内側に遊ばせた。 先ほどの触手の動きも取り入れてみる。*]
(-75) nekomichi 2023/05/05(Fri) 14時頃
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[ やはりこれも彼と繋がっているらしい。 あえかに震えてうごめく触手に接吻けてみる。]
ああ、気に入ったとも。
[ 彼が口にした案件はともかく、持ち帰ろうと言ってくれるとは、素敵な共同研究者だ。]
(-76) enju2 2023/05/05(Fri) 14時半頃
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[ 進もうと促す彼に頷いて、触手めいた接吻けに舌先で応える。]
そうだな。 後は問題なく進めるだろう。
── 楽しみだよ。
[ そう囁きながら、両手を彼の肩に投げかける。 急ぐならまた抱いていっていれてもいいよと。*]
(-77) enju2 2023/05/05(Fri) 14時半頃
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[丸めた触手は懐に入れて、手を投げかけてくる彼の背を抱き寄せる。]
君がそう言ってくれるなら、ますます急がないと。
[楽しみだと言われるだけで、身体が疼いた。 もう、何者にも邪魔はさせない。
彼を抱き上げたまま、先ほどにも増して素早くルートを辿っていく。]
(-78) nekomichi 2023/05/05(Fri) 18時半頃
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[たどり着いたのは巨大な換気口だった。 広大な地下空間に空気を送り込む換気施設は巨大な塔のようになっており、人間が通るのに十分なほど大きい。 ただし、いくつもの羽根が常時回っていて、普通ならば通り抜けることなど不可能だろう。]
施設の中と外は空間が断絶しているけれど、中から中へなら転移出来る手応えがある。 短い転移を繰り返して換気塔を昇り、頂上から外へ出る。 あとは、闇の道を通れば私の城まですぐだ。
[手順を確認して、換気口を見上げる。]
(-79) nekomichi 2023/05/05(Fri) 18時半頃
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うまくいくように、おまじないをして。
[失敗すれば最悪の結末となる。 そんな重圧など感じさせない顔で、キスを求めた。*]
(-80) nekomichi 2023/05/05(Fri) 18時半頃
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[ こまめに方向転換を繰り返し、解放の図形を描くようにして建物の中を進む。 やがて辿り着いたのは、固体が出入りすることを想定されていない設備の一端だった。 そこを抜けるという彼に微笑む。]
転移とは、また人智を超えたわざだ。 無論、君にすべて委ねる。 僕を君の城に招待してくれ。
(-81) enju2 2023/05/05(Fri) 19時半頃
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しかし、君が”城主”だとは。 僕がこんな態度でいいのかい。
[ まったく悪びれていない顔で言い、額から眉間、唇へと情熱的な接吻けを捧げた。*]
(-82) enju2 2023/05/05(Fri) 19時半頃
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[彼の信頼が温かい。 祝福の接吻けに心が奮い立つ。]
私が誰であれ、君の研究対象であることに変わりは無いよ。 私は、もっと君に曝かれたい。
行こうか。
[唇を吸い交わして甘く囁く。 身分がどうあれ、彼の態度が変わらないと知っていた。 だからこそ、愛しい。]
(-83) nekomichi 2023/05/05(Fri) 23時半頃
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[もはや恐れるものなど何も無かった。 彼を抱いたまま、垂直に跳び上がる。
頂点で片手を振り、空間を裂いて中へ飛び込む。 飛び出したのは、回転する羽の上空だった。
同じように足元の空間を裂き、頭上の羽を転移で越えていく。 幾度かそれを繰り返せば、換気塔の最上部へとたどり着いた。]
おっ…と。
[塔の開口部は鉄の格子で塞がれていた。 最後の転移で危うく衝突しかけ、片手で格子を掴んでぶら下がる。]
(-84) nekomichi 2023/05/05(Fri) 23時半頃
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[それなりに頑丈な格子に、もちろん扉など無い。 両手は塞がっているし、おそらくは格子を越えての転移は出来ない。]
どうしたものかな。
[思わぬ障害に、暫し対処の道を模索した。*]
(-85) nekomichi 2023/05/05(Fri) 23時半頃
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[ 共同研究者で研究対象である彼の意味深な吐露に笑みで応える。]
素敵だ。 とことん暴いて、部外秘の論文を君の城の図書室に納めよう。
[ そうして、空間を渡る彼のわざに運ばれて行く。 彼はごく普通にカーテンをくぐるがごとき感覚で瞬間移動していたが、原理は謎だ。 それでも、不安はまるでなかった。]
(-86) enju2 2023/05/06(Sat) 00時頃
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[ と、彼の進行が空を仰ぐ換気筒の天井部で止まる。 そこの格子は魔物にとってバリアのようなものなのだろうか。]
とりあえず、さっきの触手のようなもので体を支えるのは ? そうすれば手が空くだろう。
あとは── そうだな、触手を高速振動させれば刃物の代わりになるかもしれない。
[ 物理的な手法を提案してみた。 とはいえ、格子は外部からの侵入を防ぐためのものでもあるのだろうから、そう簡単には壊せないかもしれなかった。]
(-87) enju2 2023/05/06(Sat) 00時頃
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口だけの支援で申し訳ない。 これは、応援の分。
[ 自分を抱えてくれている彼に、もうひとつキスをした。*]
(-88) enju2 2023/05/06(Sat) 00時頃
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[彼が記す書物のため、書庫に棚をひとつふたつ増やすべきだろう。 未来の楽しみを実現するためには、今を切り抜ける必要がある。 応援を受ければ、困難も些細なイベントに変わった。]
なるほど。試してみる価値はあるね。
[提案を受けて、まずは闇を伸ばす。 格子の上に出そうとすると消滅したので、周囲の壁に蜘蛛の巣のように張り巡らせてふたり分の体重を支えた。]
高速振動というと、君が使ったあのナイフの原理だね。 闇では強度が足りないから、私の剣を使おう。
持っていて。
[先ほどと同じように袖口から引き抜いた細身の剣を、彼に握らせる。 刀身に指を滑らせ、血を与えて命じれば、刃は微かな唸りを立てた。]
(-89) nekomichi 2023/05/06(Sat) 02時頃
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