10 冷たい校舎村9
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[ というか、えっと? 嫌われているのが辛い、って。 ああ、そう思われていたんだ……?
嫌っているつもりは無いけれど、うん、 無意識のうちに避けてたりとか、そっけない様な そんな態度は取っていた気がする。 あの子が居たらこんな感じなんだろうなって、 それだけの理由で。
………… 我ながら酷い八つ当たりだと思う。]
(270) 2021/06/10(Thu) 22時頃
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[ 彼女も人違いだって気付いたらしい。>>245 その通りです。 慰めの言葉がありがたいやら情けないやら。]
…… あの。 いきなり訳わからないこと言って、ごめんなさい。 黒沢さんに言いたかったことじゃ無いし、 本当に、ただの八つ当たりです……。
[ 項垂れたまま、深々とお辞儀して 先ずは謝罪をすべきだろうと]
(271) 2021/06/10(Thu) 22時半頃
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[ 虚仮にされていた、もなんでも。 私がそう思い込んでいたようなものだし。 被害妄想全開の言葉を投げつけてしまった訳で。
……あとは、何を言うべきかと、 話題に暫し迷って]
…… あの。 私に嫌われてて辛いって、思ってたの?
[ おずおずと、そう尋ねてみて]*
(275) 2021/06/10(Thu) 22時半頃
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[ ……多分、私はアドバイスを求められるタイプの 相談はきっと役に立てない類だ。 二言目には「(どうでも)いいんじゃない?」とか 「諦めた方が楽だよ」とかが飛び出してくる。
けれども、ただ話を聞いてほしいだけならば それなりに機能はするようだった。 少なくとも、彼にとっては。]
(311) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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── 文化祭/柊くんと ──
[ 思った以上に素直に返された相槌に>>170 内心で若干拍子抜けつつ。 そのまま語られる彼自身の話に耳を傾ける。 手を動かすのは勿論忘れずに。
シャカシャカという軽い音は、 段々と泡立ち重くなってゆく。]
(312) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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[ 以前した家族の話。自分の居場所がない。 だから、家の外に居場所を求める。 それはきっと普通のこと。自然の摂理。 人は誰だって安心して居られる居場所を探すから。
彼がモテるという事は、小耳に結構挟んでいた。 いろんな女の子を取っ替え引っ替えだとか、 そんな根も葉もない噂を聞いたくらい。
だから少し遠いところにいる気がして居たし、 こうやって静かな調理室で二人、 生クリームをかき混ぜているシチュエーションは 全く予想だにできないものだった。]
(313) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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[ うまく人付き合いができて、 ほどほどの力でそれなりに楽しく暮らせそうな。 軽薄というといい印象はないけれど、 良くも悪くも軽さのある人。
そう、見ていたけれど。 中々に一途な恋をしていた様だ。>>172]
(314) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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へえ。 こう言っちゃ何だけど、意外。
柊くんが嫌われるって、そんな感じしないし。 結構上手くやってる印象あったから。 それから、それを引き摺っている事も……。
[ 彼がその子に何をして、 相手の子がどういう思いでそれを言ったかは 私が推し量ることは出来ない。 ただ。]
(315) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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それだけ好かれたいって、思ってたんだね。 …… 好かれたい相手には嫌われて、 認められたい相手には認められなくて。 そういうことばっかだ。
なかなかどうして、うまくいかないよね。
[ 私の方に話題が振られれば、>>174 少しの間無言になって、 ツンと立った生クリームの角を確かめて。]
(316) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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…… そうだね。 一連托生だって思って、その子の分まで 私が一生懸命頑張ろうとして。
途中で全部ダメになって、諦めて。 そこからずっと恨まれ続けてる、とか。
[ 今もまだ、声は響く。嫌気が差す。 きっとこれは可笑しい事だから、 輪郭だけをなぞって。]
(317) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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──── なんて ね。
生クリーム、これで充分かな。 手伝ってくれてありがとう。
[ 彼にボウルを渡す様促して、 さて、再び忙しい屋台に戻らなくては。
少しは気が晴れた?なんて 彼の様子を窺いつつ]*
(318) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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── 現在 ──
[ 誤解をしていた訳ではない。>>299 彼女は何も悪くないと分かっているし、 その上で彼女をあの子だと思い込んで、言った。 浅慮。そう言う他無かった。
私が混乱していたのだと、そう前向きな理解を されているのを知ったなら余計に申し訳なくなる。
だって私がああ考えていたのは 紛れもなく本心だったのだもの。
ああ、でも。 こんなことを思われていたなんて事も、 少しも思ってなかった。]
(319) 2021/06/11(Fri) 00時半頃
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[ 私は好かれるタイプの人間ではない、というか。 居ても居なくても大して変わらないみたいな、 空気のような、数合わせのような。
別段大きな印象もない、そういえばそんな奴 居たような気がするで終わるような。 私ってそういう奴だから。 そういう奴だと思っていたから。]
(320) 2021/06/11(Fri) 00時半頃
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……そ、なんだ。 仲良くなりたかった、って……
……あんだけ酷いこと言われてたのに。 それ、今このタイミングで言う事……? 黒沢さん結構、天然なの?
[ ズレているのか鈍感なのか。 おろおろしている姿をぽかんと見つめつつ、 なんだか可笑しくて、少し頬が緩んでしまった。]
(321) 2021/06/11(Fri) 00時半頃
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[ と。そうじゃない。]
[ 倉庫の奥の方のこと。 倒れているマネキンの事>>303。]
ああ、……酷い有り様だよ。 見ない方がいいと思う。
…… 私、ひとみを探してたんだけどさ。 朝起きたら居なかったし。ね。
………… マネキン、 そうなんじゃないかなって 思う。
[ 言いたいことがあったのに。と。 表情を翳らせつつ、倉庫の電気を消して。]
(322) 2021/06/11(Fri) 00時半頃
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ひとみが、利美と同じとこに行って 元気にしてくれれば良いけどさ。
…… ねえ。 このマネキンって、何だろうね。 私達の成れの果て、だったりするのかな。*
(323) 2021/06/11(Fri) 00時半頃
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── 現在 ──
[ 人違い。それはそうではあるのだけれど。>>333 彼女の姿を見てあの子を思い出していたのも また事実であって。
誰かに言いたいこと、……うん。 それが一体誰なのか、何で訊かないのか、と。 それも少しあるけれど。]
誰かに対してああいうことを 私は考えるような奴だよ。 ……嫌じゃ、ない?
[ あんな様子見といて仲良くなりたいって。 きっとすごく怖がらせた、だろうし。]
(486) 2021/06/11(Fri) 18時頃
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[ だいぶ苛立っていた筈だけれど、 今はおかげさまで結構、脱力していた。>>334 ずっと言いたかったこと。そういうのって 普通はもっとどす黒い様なものじゃないの。
……それでもさ。 彼女にとってはずっと言いたかったって、 そう思うほどきっと、大きいものだったんだろうか]
(487) 2021/06/11(Fri) 18時頃
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……うん。 天然で結構不器用らしいってことは よくわかったよ、黒沢ちゃん。
[ 申し訳ないことを言うならば、 綿見茉奈がずっと見ていたのは彼女の外見で 彼女がこんな性格である、なんて事は やっと今知ることが出来たもの。]
(488) 2021/06/11(Fri) 18時頃
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[ ひとみに布団をかけたいと言うならば 私が止めることはない。一応静止はしたぞ、と そういう心づもりはあるけれど、それだけ。
仮説を聞きつつ>>336 少し考え込む。]
……やっぱり、死んだからマネキンに? 現実に帰れてたら、良いんだけども、……。
じゃあさ。自分で死んだの? それとも、殺されたの?
[ 死んでいる、ならば。自殺か他殺か。]
(489) 2021/06/11(Fri) 18時頃
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あのメールの送り主にとっても この文化祭が大事な思い出だって、 それならめちゃくちゃにはしないだろうって、
そう言われてもね、……
[ 床にカッターナイフが散らばっている、 その時点で何というか、 暗にただの楽しい文化祭ではないと 思われているような。
……常にそう感じていたのならば、わからないが]
(490) 2021/06/11(Fri) 18時頃
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…… ともかく、情報の共有とか。 これでひょっこりひとみが出てきたら また考え直しになるしさ。
教室の黒板、書きに行く?
[ そこで。 樫樹くんも居ないことに気がつくのは ほんの少し後の話]*
(491) 2021/06/11(Fri) 18時半頃
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── 教室 ──
[ 黒沢さんが書いている>>418横で、 一足先に新しい注意事項を確認したならば それじゃあ、と 私は彼女より先に 3-9の教室を出た。
と言っても、何か何処かに当てがあるわけでは無い。 何をしたいという訳も、特に無いし。
思考を巡らせつつ、廊下を歩いていく]*
(492) 2021/06/11(Fri) 18時半頃
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[ あの子が居るような気がして苛まれてきたけど、 多分もう、黒沢さんがあの子に見えることは 無いだろうなって思った。
独りになって。呟く。]
(517) 2021/06/11(Fri) 19時半頃
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…… 相変わらずうるさいね。
そんなに喋ることって尽きないかな。 どれだけ罵倒すれば飽きるのかな。
[ さまざまなクオリア。 私の視界を他人は見ることは無いし、 目に映るもの聴こえるもの全て、 他人に知られることは無い。]
(518) 2021/06/11(Fri) 19時半頃
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…………。
でも、そうだね。 私も聞き流すだけだった。 たいして受け止めもしなかったね。
[ 悩みもそのようなもの。 死にたいほどの悩みを抱えている誰かが居ても、 それが本当に死に値するほどなのかは 他者は理解することができない。]
(519) 2021/06/11(Fri) 19時半頃
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[ 私が聞いているのは、本当に存在した 誰かの声であるのか、 それとも幽霊の声とやらなのか、 脳が作り出したただの幻聴であるのか。
誰がそれを判断することが出来るのだろう。]
(520) 2021/06/11(Fri) 19時半頃
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── 現在/食堂 ──
[ 気づけば食堂の台所に辿り着いていた。 最早これは性分なのだろうというのか、 それとも単に空腹だったのか。
文化祭の時も台所を根城にしていたし、 勝手に私物化を始めている部分はある。
冷蔵庫に入れておいたクレープは いつのまにか無くなっていて、食べてくれたのかと 少しそれを嬉しく思った。]
(521) 2021/06/11(Fri) 19時半頃
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…… さて、何作ろ。
[ 昨晩のちょっとした秘密のお茶会は>>306 楽しかったなあ、なんてことを考えて、 そんなお茶請けにもなりそうな ミニサイズのパンケーキを作ろうか。
材料をボウルに入れて、混ぜて、混ぜて、── ]
(522) 2021/06/11(Fri) 19時半頃
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[ 料理が好きになったのは何故だっけ。
それはあの子がどう頑張っても出来ない、 感じることのないおいしいものを 作り出すことが出来るって、そんな理由。
そんな邪な理由で好きになって、 それから今日に至っている。
こんなところでマウント取らないと 自分を保てないとか、どうかと思うけども …… それでも拠り所にはなってくれた。]
(523) 2021/06/11(Fri) 19時半頃
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