10 冷たい校舎村9
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/* マナちゃんと喋ろうかと思ったんだけど、さっきまで喋っていたのと、マナが帰ってきてるのが多分20時半すぐくらいだとおもうので、いったんステイ。 今日はとりあえずやることないかな‥
(-35) 2021/06/08(Tue) 23時半頃
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[話すことは話した。 笑われるか、困らせるか、それとも蔑まれるか、 リアクションをいくつか想定していたけど、 >>284案外軽い反応が返ってきて、ホッとする。]
……そういや、そうだね。 何回か見られてたもんなあ。
[>>285あれはたしか、聞かれて私が誤魔化したはずだ。 長年の経験で誤魔化すほうを優先してしまったがゆえの、浅はかさだった。
>>286>>287芽衣ちゃんの考えを聞きながら、 手に込められる力をじんわりと感じていた。]
(311) 2021/06/08(Tue) 23時半頃
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……。
わかる。わかるなー! それ。
[つい笑ってしまいながら、そんな相槌を打つ。]
何か抱えてそうな人に踏み込んでさ、 一緒に背負うのって、重いもん。 触れないようにして、楽しいことだけ共有したいじゃん。
[今が楽しければそれでいいし、私は私を嫌いな人とは関わらない。 そんな考えで生きてきた私だもの、 芽衣ちゃんがそういう風にしていたことは、痛いほど分かる。]
(312) 2021/06/08(Tue) 23時半頃
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自分にとって大事なものを大事にできるなら、それでいいと思う。 誰もそんなの、責めたりしないよ。
私、芽衣ちゃんと話して気を紛らすことができて、 すっごく楽しかった。
[ささやかな帰宅部の活動だったけど、 それが私にとってどれだけの救いだっただろうか。]
(313) 2021/06/08(Tue) 23時半頃
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/* 明日まで暇だったらクレープもらいにいこ、そうしよ…
(-36) 2021/06/08(Tue) 23時半頃
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[>>288芽衣ちゃんが何もない虚空に挨拶をする。 ぼたんは私が一人きりの時だけ現れるから、残念ながらそこにはいないけど。 感謝するように笑った。]
……だよね。 何度も忘れようとしたのに無理だったから、 もう、そういうものなんだよね。
私のことは結局私がなんとかするしかないから。 聞いてくれただけで、良かった。
[これは空元気ではなくて、本心から。 忘れよう忘れようと隠していたあの子の存在を上手く共有できて、 そんなに気負うことをしなくてもいいのかなって、思えてきた。]
(314) 2021/06/08(Tue) 23時半頃
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ありがとね、芽衣ちゃん。 ありがと。
[一緒にいると言ってくれて、繋いだ手は暖かい。 このまま並んで歩いていたいけど、 利美ちゃんを探したほうがいいのかな、とも思う。]
……落ち着いたら、やれることをやりに行こっか。 利美ちゃんを探して、ここから出られないなら泊まる準備して……。
あ、そういえばお腹もすいてきたなぁ。
[恐怖と緊張で感じなくなってたはずの空腹が戻ってきたような気がした。*]
(315) 2021/06/08(Tue) 23時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2021/06/08(Tue) 23時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2021/06/08(Tue) 23時半頃
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―― 現在:3-10教室 ――
[ 自分に自信があるなんて思われていたと知ったら>>307 多分、私は笑っちゃったと思う。 私はいつだって自信なんかなかった。 でもそうね、自信があるふりはしてたかもしれない。 だとすれば、私のふりも板についたってことかな。 私は、ただ誠実でありたかっただけだった。 出来のいいふりをしているだけの私に、 差し出せるものなんてそれしかないもの ]
(316) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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[ 人に認められたくて、愛されたくて、 他人の顔色に怯えたことなんてないように見える? 私は今でもそのためにもがき続けてる ]
(317) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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[ ムキになっていたのは、柊君のはずだったのに、 いつの間にかそれは私の方になっていたのかな。>>308 静かに頷かれて、私はちょっと冷静になった。 冷静なつもりだけど、必死だったかもしれない、って ]
……そうだった、のかな。
[ 私、怒ってたのかな。理不尽だって思ってたのかな。 わからない。それを認めることには勇気がいる。 だけど、一つだけわかることがある ]
(318) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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別に比較して、“だから柊君は優しい”って 思ったわけじゃないよ。 他の人を不愉快にして喜ぶ人とか、 身勝手な人とか、優しくない人は色々いるけど、 そういう極端な人以外は優しいかというと、 そういうわけじゃないでしょう。
[ 極端じゃない優しくない例って何だろう。 無関心とか? ああ、そうだった。 私の父は、姉を見限るまで私に対して無関心だった。 やっぱり私の優しくない像は父に帰結する ]
(319) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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……ふふ。でも、柊君のあんな顔、初めて見たかも。
[ 柊君は、いつも機嫌が良さそうな、 愛想のよい笑みを浮かべていた。 カーテンを外す時だって、 浮かない顔はしてたけど、私のことを気遣ってくれた。 文化祭の時に取り乱した顔を見たことはあったけど、 あんな怒りを秘めた顔を見たのは初めてだった。 それすらも、 制御されたものだったのかもしれないけれど>>264 ]
(320) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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不愉快に思わせたのはごめんなさい。 不愉快にさせておいて言うことじゃないけど、 もっとそういう顔、出せばいいのに。 柊君のそんな顔見ても、 いつも笑ってなくっても、 誰も嫌な気持ちになったりなんかしないよ。
[ だから、柊君が息が詰まりそうになることなんて、 起こらないよ。>>236 少なくとも、このクラスの人たちは。 むしろ珍しいものが見れたって興味を持つんじゃない? 私はそう思うけどな* ]
(321) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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/* なんというか!なんというか!柊君の求めているものを踏めている気がしない!私のおばか!どんかん!
(-37) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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── 回想/いつかの ──
[ フツーの家庭環境があまりわからない、と>>244 彼に対して私が悟ることは恐らく、そう無い。
父と母と一人娘の私。 二人分の愛と期待を受け取って、仇で返す。 そんな行いばかりしている気がする。>>248 ただでさえ私はいけない子だから。
しんどいね、と。 その言葉に曖昧に笑んだ。 どちらかというと諦めることで 楽をしようとしてるから。
……さっきから頭の中の声が煩くなってきていた。]
(322) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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[ 望まれるような、 愛するのに楽な子には、きっとなれていない。]
……そう、いうもんなのかな。 でも、あながち間違ってない気はする。
無償の愛なんてのも限りがあるし、 善意も食い尽くせば枯渇するからさ。 生きるためにそういうものは要る、か
[ ベイビネス、みたいな。生きるための戦略。 高校生は半ば親の手を離れたような、 それでもまだ頼らないといけないような、 そんな中途半端な時期。]
(323) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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[ 3人分の期待は少々私には荷が重い。 応えなくても良くなれれば、幾らか楽だろうか。]
……そうだね。 自分一人で全てが完結できれば その方がきっと楽なんだろうね。 他人の目とか期待とか、気にせずにさ。
何だか珍しい話しちゃったね。
[ ひとりでいいのはもしかしたら 寂しくもあるかもしれないけれど。
今は、この声が止んでくれさえすれば、って あの子の声を聞きつつ思った。]*
(324) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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[ 先にあの子を裏切ったのが私だって知ってる。 幼い私は2人分がんばるよって、 健気にもそんなことを言っていたから。]
(325) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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── 回想/文化祭当日の、──
[ そんな話を彼としたのはいつだったかなって、 青い顔をしている彼を見つつ思う。>>291 尤も、あの時青い顔だったのは私の方だが。
何せ私がぐいぐい引っ張っている間も 軽口ひとつ出てこなかったくらいだ。 ここまで静かだと、何だか調子が狂うけど。 やたらとモテて賑やかな人って印象はあったし。]
(326) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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…………探してた、わけじゃないけど。 まあ少しくらい抜けても大丈夫じゃない。 見てる限りずっと働いてた気がするから。
[ 呷られたジュース、それを飲み終えたのか、 さっきまでの静けさはどこへやらという様子で ぺらぺらと彼は喋り始めて。>>292
正直、見ていて痛々しい。 へらへらとした軽薄な笑みも、 きっと心配かけないようにとしている振る舞いも。
見えている虚勢は虚勢にならない。]
(327) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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[ けれど、そう思って欲しい心理も、 わからなくはないから。 じっとその姿を、黒い目で見つめて。]
多分、……自分が思ってる以上に 疲れてるんじゃないかな、柊くん。 人と接するって、それなりに気を遣うし。 ここまでお疲れ様でした。
[ 何かあったのだろう、とは感づいているが。 じゃないとあんな表情、そうそう見ない。]
(328) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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良いよ、居ても。 その代わり、……はい。
[ 言いつつ手渡したのは生クリームの入ったボウル。 正直忙しいという状況ではあるのと、 手伝って貰えれば私は楽になるという打算と、 綿見に手伝わされてたって口実になるでしょ、と。]
お菓子作りってストレス発散に結構良いから。 手を動かしてれば落ち着いてくるかもよ。
……なにか、あったんでしょ。
[ 言いたくないなら言わなくて良いけど。 そう付け加えつつ、自身もまたボウルを手に 慣れた手つきでかき混ぜてゆく]*
(329) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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— 3F廊下 —
[ひとみちゃん>>311の抱えたものの重さとは裏腹に、 わたしの返答は軽いものだったと思う。 ひとみちゃんの納得したような様子を耳にしながら、 わたしはわたしの考えをひとみちゃんに伝えた。]
分かるの?
[わたしとひとみちゃんはそんなに似てないと思う。 だからこそ帰り道の話にはバリエーションがあったし、 わたしはそれを悪いことなんて微塵も思ってない。
だからわたしの考えにひとみちゃん>>312が 共感してくれた時、少しだけ意外そうな顔をした。]
(330) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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重い、かぁ。確かにそうだね。 1人じゃ抱えきれないものって重いんだ。
[重くて抱えきれないから、つらい。苦しい。 「聞いてくれただけで」とひとみちゃん>>314は言う。 だからその言葉が空元気じゃないって、わたしは ひとみちゃんの本当を素直に信じることができた。]
(331) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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[ひとみちゃんが笑って、わたしも笑う。]
ううん、こっちこそ、だよ。 ……ありがとう。
[繋いだ手はあたたかい。]
(332) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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[唯一、ひとみちゃんが自分にとって大事なもの>>313に 触れた時だけ、あまり上手く笑えなかったけど、 さっきみたいにわたしの気持ちが塞ぐことはなかった。]
確かにちょっと空いてきたねぇ。
[何ならあんなに裏返ろうとしていた胃が 空腹を訴えてきたくらいだ。 わたしは驚きながらひとみちゃん>>315の意見に頷く。
あれが九重さんの人形だとしても、 九重さん本人の安全が保証された訳じゃない。
とはいっても探すためのヒントがあるはずもなく、 わたしはひとつ提案をした。]
(333) 2021/06/09(Wed) 00時頃
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じゃあ、一回教室に戻らない? みんな戻ってきてるかもしれないし、 わたし、お財布鞄の中に入れたままなの。
[あの3−10の隣に戻るのはまだ少し怖いけど、 わたしたちが最初にいた場所はあそこにしかない。
教室なら情報も得られるかもしれないし、 泊まる準備に自分たちの荷物はあった方がいい。 食事を購買で賄うとしたら、お財布はやっぱり必須だ。]
ひとみちゃんはどうする?
[わたしは隣を歩くひとみちゃんを見た。 ひとみちゃんが抱えているものは何も解決していない。 それでもひとみちゃんはこうしてちゃんと立っている。
だから、だろうか。わたしは口を開いた。]
(334) 2021/06/09(Wed) 00時半頃
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……もし、もしさ。 ここからみんな戻れたら、また一緒に帰ろうね。
それ、で、その時、もしよかっ、たら、 、わたしの話……も、聞いてほしい、な。
[なんて不恰好だろう。 わたしのお願いする声はぐちゃぐちゃだった。
今、言えたらいいんだけど、ひとみちゃんみたいに 誰かに打ち明ける勇気がまだ持てない。
だから初めて、 わたしはひとみちゃんに約束を持ちかける。 ひとみちゃんが渡してくれたぼたんの代わりに、 何の変哲もないハンカチを差し出したみたいに。]
(335) 2021/06/09(Wed) 00時半頃
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もしもう平気になってたとしても、 笑い話みたいに聞いてね。
……わたしも、ね。 ひとみちゃんとの帰り道、すっごく楽しかったんだよ。
[だから、ね。って。 約束を無理強いするつもりはないから、 それ以上押すつもりはない。]
(336) 2021/06/09(Wed) 00時半頃
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[ため息が聞こえる。 カッターの数は増えて、ひとみちゃんがそうしたように、 小石よろしく蹴飛ばせそう。
これが何を意味するのかはっきりしないけど、 メールの誰かも抱えきれない重さに苦しんでいるのかな。
——まだ、何も解決してない。 わたしは気を引き締めて、階段へ向かおうとした。]*
(337) 2021/06/09(Wed) 00時半頃
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