31 私を■したあなたたちへ
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―― 惑星パーティ ――
[菊水さんは、深く記憶を辿ったうえで 慎重に私に話してくれていた。 彼女の記憶に違いが無く、過去のるくあの話を 私が曲解しているのでなければ、 どこかに嘘があるか、別の事情があるということだ。
煙崎さんから返って来たのは、 やはり怪訝そうな反応。>>2:395 申し訳なさと、場に漂う緊張感の伝播とで 思わず身を固くしてしまったのだが]
―――… あの、どう……
[か、以降の言葉を発する前に アトラクションの異変に気付く。 回転速度が急激に上がり、球体が斜めに傾ぐ。]
(2) 2023/11/20(Mon) 23時半頃
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え………?
えっ、 …… きゃあああ!?
[坂理くんの説明から、安全なアトラクションと 信じ切っていたし、連れ合いが居たために 注意事項なんて読んでいない。 遠心力と急発進で予測しない方向に ぶんぶんと回されて、揺さぶられるまま。]
(4) 2023/11/20(Mon) 23時半頃
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………… ………… ……
あ……っ ? ありがと う…… お兄さんも、大丈夫でした……?
[気付いた時には煙崎さんのハンドル操作で、 回転速度は緩慢なものに戻っていた。 放心したような表情で安全ベルトに 引っかかっていた私は、安否を問う声に こくこく頷いて礼を伝え、何とか元の位置へ。
一人ではどうにもならなかった。 ましてや、真ん中のハンドルを 何も知らず手動で回していた日には……]
(5) 2023/11/20(Mon) 23時半頃
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[周囲を取り巻く宇宙空間は 再び駆動音だけの静けさを取り戻した。 続く言葉に、その、重みに。 思わず、煙崎さんを見上げる。]
…… そう、でしたの……。
[力なく、どこか遠く感じる声。 気遣うように、小さく頷きかけた。]
(6) 2023/11/21(Tue) 00時頃
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[ 思い込んでいた。 思い込まされていた? 誰に。 研究所が関連している? 煙崎さんがそうであれば、るくあの方は―――…?
疑問は次々に湧いてくるけれど、 バラバラだった疑問が、少しだけ繋がりを 持ち始めた気がする。 ]
…… 無理なさらないで。 落ち着いたらで、だいじょうぶ。
[ 気持ちの整理の時間が必要だ、と思う。 こちらからはそれ以上言葉を継がず、 なるべく柔らかく、真っ直ぐに視線を向けたまま 彼が口を開くまで、時間を置いた。 *]
(7) 2023/11/21(Tue) 00時頃
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―― 惑星パーティー ――
[“身体の方は”。>>38 問題がないことは伝わるけれど それでは却って心配になると思うのだけど。 少し苦笑して、それでも、余裕の表明には なによりですと頷いた。]
……菊水さんです。 るくあさんの中学時代の先生が 彼女の面談の時に、縁者がいないことを 確かに聞いた、とおっしゃっていて。 私の聞いていた話とも、齟齬があったから。
[こちらの話>>39とは、るくあと彼との 関係性を尋ねた理由のことだと受け止め 菊水さんが気にかけていたことを伝える。]
(48) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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[アトラクションの終わりを告げるアナウンス。 ほぼ時を同じくして、先の問いへの答え合わせへは。]
あたり、ですのね。
[声のトーンは淡々と。 咎めるような色はない。 推測の理由は、今となっては伝えるような ことではないので、口にはしない。 ただ、]
(49) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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……色々な人とお話をして、思いましたの。 ここに招ばれた方は、きっと、みんなやさしいわ。 私が会ったのは全体の中の一握りだけれど それぞれ、その人なりにるくあさんを想ってた。
だからきっと……一番最初に “招待主”の望んだ形では 復讐が叶わない気がしたの。
それで、あなたと話す心算だったのだけど…… 今となっては、最初と違う意味で、心配です。 妹さんだというのが思い込みであったとしても るくあさんのことで、ここまでなさるというのは。 情が深いひとなのだ、と、思うから。
[幻想のるくあを利用して 私たちを操ろうとしているのだと考えていたのに 恐らく、彼も巻き込まれてしまった側だった。 何らかの事情で。事情は、分からないままだが。]
(50) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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[惑星は緩やかに回転を止め、 やがて音もなく安全装置が外れ 自動的に格納された。]
……… お兄さん。 いえ、……灰羅さん。
[一度、思案するように双眸を伏せ それから再び視線を相手に戻す。 るくあを基点としない、個としての呼びかけ。]
(51) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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個人の尊厳が侵されても、 感情までは侵せない。
記憶違い……… あるいは記憶の改竄があったとしても そうだった期間もふくめて、抱いた感情は 紛れもなくあなた自身のもの。
[感情は点ではなく連続性の蓄積だから。 物語ならいざ知らず、存在すらしなかったものを 他者が生み、植え付けることはできない。
どのようにして思い込みに至ったのかは 予測の域を出ないから、曖昧に留まるけれど。 ただ、経験に因るものだけは淀みなく響かせて。]
(52) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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……るくあさん、 灰羅さんのことを話すとき、 ちゃんと 「妹」の顔を、してましたのよ。
[霧が晴れたこと、 彼は複雑な想いでいるだろうか。 でも、るくあという「妹」に対して 抱いていた感情は否定しないで欲しいと思った。
伝えるまでもなかっただろうか。 それでも、 と、思った。]
(53) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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[惑星の外。 出口からアトラクションを出て、 遊園地の敷地内へ戻ってきた。]
時間を下さって、ありがとうございました。
[いちど、両手を揃えて、一礼する。*]
(54) 2023/11/21(Tue) 12時半頃
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/* 復讐を推奨しているみたいに聞こえる気もしますね… そういうつもりではなかった……(伝え下手)
(-10) 2023/11/21(Tue) 13時頃
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/* >>55 かわいい
メンズの関係性がそれぞれ胸熱で すごく真剣にロールを見守っています
(-11) 2023/11/21(Tue) 13時頃
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/* >>77>>80>>82 上手いなぁ…………! すちーるさんこういうPCハマり役じゃない??
キランディさんの発言枠が出る度に 画面の煌めき度すごいけれど。 あなたが神か
(-21) 2023/11/21(Tue) 16時頃
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―― 園内 ――
いいえ。 私が何か出来たとは思っていないのですが 少しでもお役に立ったなら、うれしいことです。
[今回のことがどのように働くのか 事態の打破に繋がるのかも、私には分からない。 それでも、 ――きっと、得たものはあるはずと。
“謝罪”の言葉には、 複雑な表情で、ゆるく首を振った。]
(114) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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ええ、 ……それでは。
…… あ 今朝のメッセージ。 坂理くんの評価のほうね、 「真面目ないい子だけど、いたずらっこ」 に 変更しておいてください。
[今まで乗っていたアトラクションにちらと目を遣り 内申点に変化があったことも伝えておく。 そうしたら、今度こそ見送ろう。**]
(115) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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―― 園内 ――
[すぐに何処に足を向けるでもなく 傍のベンチにゆっくりと腰かけ、 そのまま双眸を空へ。 モナリザさんの演奏会は公演時間外なのだろうか。 流麗なクラシックの音色も、殿が歌いながら 現れそうな曲も今はなく>>2:326 園内は変わらず、楽し気なミュージックと 様々なアトラクションの駆動音が一緒くたに、 煩雑と調和の間を上手く保って入り乱れている。
あれは、そういう演目だったのか それとも誰か(あるいは、誰かたち)の 小粋な企みだったのかは分からなかったけれど。
それぞれに楽器を持ってスタンバイした 可愛らしいモナリザさんたちを思い出し、 漸く、一人、くすくすと笑み洩らす。]
(116) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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[吸い込まれそうに広い空。 徐々に形を変えながらゆっくりと流れる雲。 ひとつひとつに目を移して、それから。 アポロを空に向け、 一つ、シャッターを押した。
一応、ぶれていないかも確認して、]
(117) 2023/11/21(Tue) 22時頃
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(菊水さんへ個別送信)
「 菊水さん、
ありがとうございます 」
(*13) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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[抜けるような空の写真を、 短いメッセージに添えて送る。 事態を動かす力をくれた菊水さんへ。
話をしに行くことは伝えなかった。 でも、彼女も状況を知りたいことと思う。 どこまで話せるだろう――と、考えたが。 彼女の抱いていた疑問については やはり、ふたりのことは私の口から 話せることではないように思われた。
それにまだ、真相も見えていないのだから。 私視点では。]
(129) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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[過去形でないお礼だけでも伝えることで、 一緒に動いていることが伝わるといい。 せめて、雲の向こうに 果て無き青空が臨めますように。**]
(130) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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/*
青くなかったわ! 夕方じゃないねー わたしのばかー
(-25) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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/* ぼんやりしにプラネタリウムに行きたいからそうするか、そろそろお腹がすいて来たところなので腹拵えしつつパレードを特等席で眺めるのもあり? キャンディくんに会いたいとはずっと思ってるのだけど、心痛めているところに初めましてするのは……ね
(-28) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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>「メリーゴーランドの白馬に尊敬していた」 深い……w
卯木さんもプロ以来会えていなくて残念。 裏でのご活躍は見ていましたの。お疲れ様でした……!
(-29) 2023/11/21(Tue) 23時頃
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/* きゃーーー! 一見和やかにロビーで飲食しながらなのに 化かし合いで火花散ってる。 バチバチしてるのわくわくします。どちらも頑張って!
卯木さんと雛子ちゃんのメリーゴーランド……! 近く通りかかって手くらい振れるかな…? メリーゴーランドを通り過ぎる女に私はなる…!
(-35) 2023/11/22(Wed) 01時頃
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―― 園内 ――
[メッセージも終えて、立ち上がって裾を掃う。 初心者向けの乗り物に擬態した準絶叫系を 経験したから、今は経験値は考えたくない。 惑星パーティーに乗ったことで、きっと、 一足飛びにLV2からLV5ほどには なっているのではないだろうか。 小さく拳をぐっと握る。
プラネタリウム――銀の館と言ったか――にも 興味があったが、謎の地下空間が……とも 聞いてしまったから少し腰が引ける気はする。 景色を眺めつつ、入口だけでも覗きに行こうか。 モナリザさんを呼んでもいいし、と、 広い空の下、のんびりと歩き出した。]
(178) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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[途中、メリーゴーランドの傍を通りかかった。 昨日の夕暮れ時にはキラ様が馬上でひとり王子に なっているところを撮影させて貰ったりしたけれど、 回転する盤上には、今日は二人の影がある。]
こんにちは!
[馬上>>158と流れ星>>149の上。 ひとりは卯木さん。もう一人は、初対面だが 女子高生らしい姿で分かった、雛子さん。
年の離れた男女でメリーゴーランド、 特に変わった取り合わせとも思わなかった。 卯木さんは、るくあと会話をしている姿を 時折見ていたからというのある。
柔らかな雰囲気が相手に安心を与えるのだろう。]
(181) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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卯木さん…と、はじめまして。 海透さんですね。 挨拶がしたかっただけなの! メリーゴーランド、楽しんで〜!
[手を振りつつも、二人はアトラクションの上。 会話の途中だったかもしれないし、 お邪魔をする心算はなかった。 ただの通りすがりだということを強調して、 聴こえたことが伝われば。そうでなくとも、 また、と手を振って、道に戻るだろう。
そういえば、昨日のキラ様は どうして一人で乗っていたのか、と、 今更首を傾げたりもした。 *]
(182) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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/* つい見守っちゃった………… 5時…………
(-39) 2023/11/22(Wed) 05時頃
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