[部員でない生徒達への声掛けも上々だった様子で
其処彼処に見覚えのある生徒たちがいた。
休校の合間に、補講の案内をすっぽかした奴とか。
そいつには一応突っ込んでおく。
国語教師と天文部の副顧問が余り結びつかないのか
「えーカガセン何で居るのー?」「副顧問だから」
「えっ見えなーい」「だろうなー」のやり取りが
一巡したところで力尽き、適当な茶を手に、
屋上の片隅で生徒らをぐるりと見渡していた。
受験生だというのに三千院も駆けつけてくれていたし
次期部長も奔走してくれている。
これなら特に問題は起きないだろうと踏んで、
視線はそのうち、生徒らから空へ移った。]
[あの時の合宿に続き二度目の天体観測。
謎の巨大ロボットに蹂躙された街に、夜灯りは少ない。
都会の空で、肉眼ではどれほどの星が見えるものか。
目を凝らした**]
(@32) azure_blue 2023/08/28(Mon) 18時頃