――……あっ! あっ、ぁあぁッ……!!
[青年の名前を聞いたら、突然。
記憶の扉の一つが開いた様に、記憶が溢れてきて、頭を抱えた。
溢れ出て、頭の中に広がる記憶は、
【オカルトに関する事】【兄の記憶の一部(兄への想い)】【ヨスガさんの記憶】。]
[溢れ出た記憶に混乱してか、兄への想いか。
涙が零れてしまったから、腕に顔を伏せて隠した。]
[夢の世界で、私はなぜか、
勝利条件を達成できないとしても、一人でも多く、秘密を交換しないといけない気がしていたけれど、きっとこういう事だった。]
[私のペナルティは、記憶の喪失。
けれども、誰かに託した秘密に纏わる記憶と、話した相手の記憶だけは保存され、条件次第で思い出す事ができる。
それは、条件を達成できた分だけ、受けるペナルティが軽減されるということ。]
[条件とはきっと、秘密を託した人に、
夢の世界の名前、現実の世界の名前、託した秘密の3つを教えてもらう事。]
(@30) 2024/07/15(Mon) 00時頃