[教職も辞表を提出している。
表向きはあくまでも一身上の都合によるものだ。
アストロに関わる事情を知らない教員が大半だから
慰留はされたが、固辞して。
避難していた生徒が戻って来てくれたりしていたのに
卒業を見送れないことだけは心残りだ。
引継ぎも済ませ正式に辞任となった日、
その足で実家のある北陸の某都市に向かった。
離れに面したチャイムを鳴らすや否や、
相変わらずの勢いの姉やその旦那やら
少し老けたものの元気な両親、姪っ子甥っ子が出て来て。
何か月ぶりかになってしまった三歳の娘も、
先日の電話での塩対応を忘れたかのように
上機嫌で迎えてくれたので、もう、悔いはないか、と思う。
娘の持っているぬいぐるみは己が随分前に送ったもの>>0:@26。
今にして思えば、こいつはハロそっくりなのだ。
巡り合わせか偶然か、どうであれ、
父の代わりと思ってくれれば――いや、やっぱりこの形状が俺と思われるのはイヤかもしれない。]
(@26) 2023/08/23(Wed) 18時頃