─決心してからの話─ ・・[決心したのは、ある朝「また俺はケイに何もしてやれないのかよ」って思ったから。目覚める直前に、夢の中で“俺自身”に怒られたような気がしたんだ。実際の期間以上にケイを待たせてしまったような、妙な焦りも生まれた。][このまま俺が黙ってたら、ケイはいつまでだって待つ気なんだろうなって。それは嫌だ、って強く思った。もう、我慢なんてさせたくなかった。「ケイを我慢させんのに比べたら、怖いとか些細な話だろ?」って、“俺”が笑った気がした。確かに、って思った。何だか無性にケイの顔が見たくなって、すぐさま隣の部屋をノックした。]
(-325) rin_86ta 2023/08/26(Sat) 16時頃