人狼議事

15 青き星のスペランツァ


【独】 保安技師 ナユタ

― 船内機関室 ―

[緩んだボルトから高圧のガスが漏れている。ボルトにはペンチが中途半端な状態で引っかかっていた。二人の技師が管理していたその場所に、今は誰もいない。ただ、割れたヘルメットと中身のない船内服がその場に転がっている。]

――あるはずのない意識がぼんやりと空気に溶け出していく。

[高圧ガスの噴射により吹き飛ばされた身体は近くの壁へと衝突し、唯一硬質な素材で組まれていたヘルメットの感覚器官がパイプへと引っかかったのだ。
ヘルメットはパイプを基点に捻りあげられ、シャボン玉が破裂するように割れてしまった

普段なら。普段ならば修理前に身体を固定しただろう。しかし、その時ナユタは一人だった。ナユタの意識はこの上なく散漫だった。
船員を失ったという事実が重く重くのしかかり、ナユタは本能に従って生存の為の行動『分裂』をおこなおうとしていたのだった。]

――もしもあの人がいたならば、注意してくれただろうか。

[ナユタの服は己と外界と分けるひとつの壁として存在していた。圧力の調整された場所以外で身体が解き放たれたならば放出、離散し、最悪の場合分解されてしまう。

今がその、最悪の事態だった。]

(-122) shion 2021/11/15(Mon) 09時半頃

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