― 回想・綿見 ―[それは特に何でもない日だったと思う。いつものようにクラスの男子達とわーわー騒いでいたんだった。「ユキはほんと顔だけはいいよな~」「女の敵だし俺らの敵だ」とかなんとか揶揄われたから、ひどくない!?ねえ綿見ちゃんそう思うよねってかるーいノリで偶々そこに居た女子に相槌を求めたんだけど。本当にたまたま、でもきっと、彼女にとっては不幸なタイミング。明らかに苛立ったような声にしん、と周囲が一瞬鎮まった。>>633]
(939) 2021/06/05(Sat) 18時頃