「…はい。…はい。分かりました。
有難うございます。
ご連絡お待ちしています。」
相手の方はまた折り返しメールか電話で連絡をくれるそうだ。
私の方も、今回のことをみんなに伝えなくちゃいけない。
どうにか連絡を取り付けることができるかもしれない。
どうにかみんなの邪魔をしないでもらって、出来れば協力だってしてもらえるかも。
でも、その矢先私は鋭い声で話しかけられる。
振り返ると見知らぬ生徒。
キョトンとしていたけど…どうやら今の話をかじり聞かれたらしくて。
私は責められた。あれとどう言う関係なのか。
私は落ち着いて、と彼を宥めようとしたけど、かえって彼の機嫌を損ねたらしい。
どうやら、彼の親族が被害にあったか、軍の関係で──らしいけど。
でも上手く言えないでいると彼に強く突き飛ばされた。
運が悪かったのは。
その先が開いた窓であったこと。
(664) 2023/08/17(Thu) 00時頃