── それから ──
[高祈の中で最も大きな子会社は、
幹部に入れ替わりが発生しつつも経営が続いた。>>566
ただし成海はホールディングス復活の象徴化される為に
元通りに帰ることは出来ず、持株会社へ移った。
持株会社で働くのは多くが子会社で経験を積んだ者だ。
徳人が仕事を続ければ再び同じ職場になるかもしれないし、
子会社同士を繋ぐ役割上顔を合わせることもあるだろう。
余りに忙しなく身の危険も感じる日々には、
酒を酌み交わし相手の前だからこそつい限度を超えた二人どちらも泣いてしまって、後日笑い話とした思い出があるあの部屋にも通えなくなって
今この時彼の身に何かが起きていたらなどと、憂いてしまう瞬間もあったけれど。
同じ気持ちでいたと分かった瞬間、全て報われた気持ちになったのだから。感情とは不思議なものだ。>>567]
(603) ガラシア 2023/08/11(Fri) 23時頃