─野戦病院と貸したラウンジ─
[康生はぼんやりと視線を彷徨わせていたが、謝罪の声>>520が聞こえると視線を其方へ向け、首を小さく左右に振った。]
……ケイの、せいじゃ、ない。
違う、タイミングで、のかも、しれないし。
言って、なかったから……。
[言葉を聞いて、康生は両の二の腕を擦っていた腕を片方離すと、胸元に置き直す。顔色は悪いかも知れないが、確かに康生は微笑んで見せた。]
ん……、サンキュ
[「欲しいものあったらすぐ言って」>>521という言葉にも、小さく頷く。こういった時、周囲の助力に遠慮しないのが康生の長所だった。頼れる所は、きっちり頼る。でないと、もっと人を悲しませる事になるのだと知っていた。]
水か、スポドリ……。
あと、なんか……掛けるもん、あれば……。
[そんな感じで依頼して、康生は軽く目を閉じた。眠った訳ではないが、ある程度情報を遮断した方が楽だったから。*]
(522) 2023/08/14(Mon) 22時頃