─言い訳─
本郷さんや縁士くんを心配していなかったわけじゃない。
>>451でも、恵一くんはみんな無事と言っていた。
>>456七尾ちゃんなんて、こっちを心配するくらい余裕がある、ようにも見えた。
だから、もう大丈夫だと私は安心しきってた。
テレビの向こう側ではまだ緊急特番をやっていて。
あれの正体だとか被害だとか、突如現れて消えたあのロボットたちのことをずっと話してる。
でも、私も気持ちに余裕がなかったから、グループメッセージの既読の数すら数えてなかった。
ただ、あの時点での二人の言葉を鵜呑みにしてしまってた。
ただ、私は気持ちを落ち着けるためにお菓子を作り始めて。
お父さんから連絡があって、この家から出て行くのは私じゃなくてお父さんになった。
お父さんは彼女さんと一緒に、災害救命医として向かうらしい。
…被害者が出たのか、避難先でのことなのか。詳細を聞く余裕すらなかったけど。
友達が居るかもしれないことだけ伝えて、連絡を絶った。*
(492) 2023/08/14(Mon) 20時半頃