人狼議事

28 僕等(ぼくら)の


【人】 超心理学会 ヒイラギ

[彼の目線が、胸元へと落ちる。康生の両手は、彼の両肩に置かれたままだ。拒もうと思えば、押し離すことも突き飛ばす事も簡単にできる体勢だ。けれど康生は、そうしなかった。そのまま、シャツ越しに心臓に伸びる手を、ただ見つめていた。それはやがて重なり、確かな鼓動を伝えるだろう。]

……仕草って、よく俺が胸に手を置いてるあれのこと?

[視線が上がり、再び彼を視界に収める。康生の眉は若干寄っているが、これは不快ではなく疑問だ。微かに首を傾げる。一体何処まで理解しているのだろうか?]

俺、ケイは気付いてるもんだと思ってたけど、違った?
うーん……どう説明すればいいんだろ。
いや、全然そんな大した話でもないんだけどな?
別に、言えないことでも何でもないし。
あの仕草は、今ケイがしてるのと一緒。心臓の鼓動を感じてるんだよ。

[伝わる鼓動は、焦りも異常も何も無い、穏やかで規則正しいものだ。]

──実は俺の心臓って、とっくの昔に止まってるんだ。
ただ、それだけの話だよ。

[何でもないことの様に告げる。表情には、微笑みさえ浮かべて。]

[分かち合おうと暖簾を上げてみた>>112>>113所で、その向こう側に康生が居るとは限らない。*]

(421) 2023/08/13(Sun) 00時頃

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