蒼穹の果てに、あるはずのない星を一つ、見つけた気がした。 その輝きを手中に掴もうと腕を伸ばす。上体が泳ぐ。何の変哲もないスニーカーの足が、トントンと踏鞴を踏む音。「――――――――っ」 吸わずとも肺に飛び込んでくるほど、風が強い。悲鳴も出せない。 人は高所から落下する時、途中で失神すると謂う。 けれどそれより更に高みから、スカイダイビングなら地表まで意識はハッキリしていると。 落下速度のせいなら、自分は前者だろうか。 ただ、放り出された空はどこまでも広くて広くて高くて優しい。 その青空の抱擁に委ねる刹那は、 自由と存在と実感が、 ちっぽけな命とともに、確かにあった。*
(406) りしあ 2023/11/28(Tue) 00時半頃
sol・la
ななころび
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