誰かがしないといけないらしくて。
でも、僕は守りたい物も人もなかったんだ。
[一人もいなかった。
本当の話だ、どうして自分だけがって思い続けたら思いやりの心なんてすぐに消えてしまうんだ。
そのはずだったのに――>>323え、と思うと瑠璃川が立ち上がって近づいてくるから思わず立ち上がって、そうしたら抱きつかれていた]
あ、あ、あの、あのさ、瑠璃川、さん……。
僕汗臭いと思うし、えっと、手のやり場とか困るし。
[女の子の身体ってどうしてこんなに柔らかいのかねと思うくらい柔らかな感触に抱きしめられている。
腕をあげていて鯖折りが少し極まっているので胸を締め付けられていると呼吸がしにくいんだなと別のことを考えてしまう。
だって、腕を降ろして触れたらダメじゃない?
なんて考えてしまうくらいに状況に追い付けない]
(386) 2023/08/16(Wed) 03時頃