[ふと、届いた通知にスマホを開くと、骨谷先輩からのメッセージ>>316。
骨、と聞くとはてと思ったけれど、陶器の知識なら牛骨を使うボーンチャイナは知っている。
でも人骨を使うことがあるとは知らなかったから、咄嗟に結びつけることができずにそこにはYESもNOも書かなかったけど。
きっと知っていれば、逆に喜んでって言ったかもしれない。
目覚めの兆しが近いなら、これがこの世界で最後のラインかもしれないな、と思って。]
「スケッチブック、もらえてよかった。」
「ここを出る前に描きたいものができました。」
[死んで出るのか、生きて出るのかは、さて。
夢の絵が持ち出せる気はしないけど、生きているならまた描けばいい。
それこそ何枚でも。]
「カップ、すごい楽しみですけど
自分のことはよくわからないんで、先輩に任せます。」
「もしも迷ったら、おにぎりか絵筆でも。」
[そんな簡単にオシャレ女子にはなれないのだ。
送信してから、絵筆より先におにぎりと書いてしまったけれど、それはそれ**]
(368) 2023/07/31(Mon) 00時頃