喧嘩してるのかなってのも、薄々感じてたけど……。
嫌ってる? 匡先輩が?
ケイの思い過ごし……じゃなさそうだな。
……へ?
ああ、お米洗剤で洗おうとしてた>>74綺麗な先輩だよな?
覚えてるけど……?
[この辺りで、少し嫌な予感はした。恋愛相談に乗るには、康生は少々幼過ぎる>>112>>113。かと言って、話を遮る事も出来ない。康生は、しっかりと耳を傾け、相槌を打っている。]
え、初耳。そっかー、付き合ってたんだ。あの二人。
でも、言われてみればなんか納得かも。
────え? ケイも、雨龍先輩を?
そっか、失恋……。
それって、単純にフラれるより辛いパターンだよなきっと……。
それでも祝福できたケイは、偉いな。
[目を伏せ、その痛みを想像しようとしていたであろう康生の動きは、次の言葉で止まった。言葉に導かれる様に見つめ返す視界に、今にも涙を溢しそうな親友の顔が映った。──まさか。そう思うと同時に、康生は口を開いていた。]
(334) 2023/08/12(Sat) 18時頃