[通知された内容。>>316
ボーンチャイナは彼にとって特別なものなのだろう。
あのカップを見せてもらった経験のある成海は、メッセージも先程の会話で出てきた言葉も難なく受け取っている。
骨谷がそうしたいならすればいいし、使われるのなら彼の思うままにデザインを任せたいが親がなんと思うのかは微妙なところだ。
我が子の遺骨を加工して側に置きたいなんて感性は父親には無い。
兄が死んだ時も面倒なことをしてくれたと言うばかりで
全てを済ませた後は身内の前で「もう一人いるのだから問題は無い」と言い放った男だ。
あの目にはきっと、他者は金のなる木と駒と搾取対象くらいにしか見えてない。
母親は古い女性で父親の決める事には従順に従うのみで、意志を感じることがあまり無い。
……まあ、血の繋がりはよく感じられる家族だ。
既に別れを済ませた成海は、結局何も送らないことを選んだ。]
(330) 2023/07/30(Sun) 21時半頃