[惜しみながら手を離し、乾杯を終える。
彼の語りの合間に届いたチーズも手を付けずに、
時折相槌を打ちながらも、黙して話を最後まで聞いていた。
>>264>>265>>266>>267>>268>>269
なんとなくそうじゃないかと思っていた内容、本当に知らなかったこと。その言葉の多さに準じて成海の思考も多く揺れた。]
大丈夫、沢山の話をしてくれてありがとう。
福原君のことが知れて、満足したよ。
貿易会社だとうちとはあまり関わりが無いかな。
だから知らなかったけれど、
なんとなく近い生い立ちなのかなとは思っていたんだ。
[自己否定に繋がる醜悪さ、家庭事情により抱いた惨めさ。
形は違うがどちらも頑なに秘めてきたもの。
打ち明ける約束から季節は流れども過去とするにはまだ浅い
その中で充分に話をしてくれた福原に感謝し、思考を述べる。]
(309) ガラシア 2023/08/08(Tue) 20時半頃