人狼議事

31 私を■したあなたたちへ


【人】 銀河ギャル キャンディ

――ホテルラウンジ――

 心の隙間に滑り込むような、穏やかな男性の声(>>274)。醜く愚かな嫉妬の炎で焦げた身を、黙って聞いてくれるモナリザに慰めて貰っていたけれど、配慮に溢れた声はまた別の傷に染入る。

「どーもしない。
独りで飲みたい気分なんだ……。」

 映画のワンシーンを気取ってみても、モナリザ相手に愚痴を零す情けなさは打ち消せない。未成年だからカウンターで渋く酒杯を傾けることもできない。
 ちらと声の主を認めて、かつての卯坂庵での一幕を鮮明に思い出して。気不味さを覚えながらも、いや、とかぶりを振る。

「やっぱり、少しいいかな。
話しを聞いてよ、マスター。」

 最早底に砂糖しかないコーヒーカップを両手で包んで、苦渋に満ちた溜息を吐く。居酒屋のオヤジにくだを巻く酔っ払いの戯言の調子で、喫茶店の店主に向かいの席を*促した。*

(293) 2023/11/20(Mon) 12時半頃

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