[そんな声を荒げても意味はないだろうに。>>265こんなに子供っぽいことをするタイプだっただろうか?自分が冷静さを損なわせている事実を棚に上げて、ぼんやり思っていた。そして──目を丸くした。自分の身体から、命に関わる大切な液体が延々と垂れ流されていたのだ。唐突に終わったのなら、分かるというものだ。大きな怪我の経験があるわけではないのだけれど、時間経過による事象ではないと何故か確信出来ていた。実験と称し誰も求めてないことで我が身を投げ打つ男と、そんな者に懸命に寄り添って治ることを願う少女。……まるで、後者の意志が勝ったようではないか?]
(271) 2023/07/28(Fri) 01時半頃