── 回想・賢くて頑張り屋の後輩と ──
[逃げ道は確かにそこにあった。
けれど惚けて終わらないことを冷静に選んだのは成海だ。
故に、付け加えられた言葉の時にはあっただろう笑顔が剥がれても驚きも惑いもありはしない。>>250
ほんの少し同族意識が強まってすらいた。]
感情を場所を選ばずに出すのは子供の特権だ
そうやって皆、無邪気さを忘れて大人になる
……良いとは限らないけど、そうしないといけないことだね
[もしかしたら君もそうしてくれているように。
変わった口調にもやはり、何も言わない。>>251
ただ福原は不満を抱くでも愚痴を聞いてほしいでもなく、
己の成長を望んでいるように感じたから
責めていると感じられる可能性を承知で語りを終えた。
その流れから何故汁粉を買い与えたのか?
甘い物が脳と精神に良い働きを与えることを願ったから──あと、温かくないそれが珍しかったからである。]
(265) 2023/07/26(Wed) 01時頃