[柊木の声出しでの指示は的確で、ついに敵機の履帯を破壊する。
トドメ行けるか、と思ったが、アストロの、いや柊木の動きがふと止まった。僅か数秒の隙だったが、ふたたび敵機のミサイル放出が始まる。]
───また来るっ!!
[がむしゃらに迎撃を始めるアストロ。辺りが爆風で染まり、敵の動きも止まった。
しかし柊木の動きもまた、とある一点を凝視したまま止まってしまう。僕は彼が何を見ているのか分からなかったが。次のハロへの移動申請で、理解した。>>261 柊木の母親が居たのだ───。]
ハロ、柊木の母さんを日野病院に!! 6駅先にある病院だから安全な筈。
[速やかに移動してもらうために、僕は具体的な病院名を名指しで教えた。具体名があれば転送は容易だろう。こんな時は一分一秒も惜しい。
柊木のお母さんの転送さえ済めば、戦況は既にこちら有利になっているはず。さあ、柊木、あとは───。
しかし、柊木はアストロの核(コア)の形状に気付いてしまって、動けずにいた。]
(263) 2023/08/20(Sun) 18時頃