――深夜/中央カフェ――
最後の晩餐がギャラクシードリンクなのはさすがに御免被りたい。深夜まで遊び歩く中、さすがに空腹を覚えてカフェの隅っこで一息。
子供が喜びそうな見た目の拘りメニューがずらりと並ぶ。彩り豊かなオムライス・プラネット(>>2:17)を注文してみたけれど、三色のオムライスの味の違いが分からない、残念な結果になってしまった。
「不味さだけ分かるのって、
苦行以外のナニモノでもない……。」
口元を汚す無味のチーズソースを舐め取って。存外柔らかかった他人のくちびるの感触なぞを思い出す。混乱は未だ晴れず、黒髪をガシガシ掻いてから、テーブルに突っ伏した。
「仮眠とる。誰か来るか、3時間経ったら起こして。」
モナリザに見守られながら、起きたら関節の痛み必至な姿勢で、夢のない眠りへ落ちていく。**
(254) りしあ 2023/11/26(Sun) 14時半頃