――コックピット――[僕は大和に話した通り、彼が見えていなさそうな死角や後方をくまなく確認した。敵機は間違いなく1体。───棘を持っているが、その姿は、まるで獅子のような……] ……獅子座ってか……[誰かに言うわけでもなく思わず呟いて、不釣り合いな書斎椅子に沈み込んだ。獅子は、待ってくれない。棘の射出が始まったが、アストロは動かなくて。思わず身を前に前に乗り出すが、操縦している筈の大和本人も焦っているのが分かる。] 大和、落ち着いて。動くようにイメージして……瞑想する感じで……![僕は操縦した事が無いけれど、おそらくこんな感じだろうと。大声で急かさぬよう大和に声をかけた。]*
(231) 2023/08/18(Fri) 03時頃