――花火――
[自分を命と呼ぶ数少ない人物は柊木だった>>213。
彼は誰に対してもとても気軽に話しかけてくる。
問題はその問いかけの答えを必ずしも持っているわけではないということだ]
僕はその花火初めて見るからわからない。
棒の膨らんだところ。
そこに火がつけばいいんじゃないか?
[そこと言って火薬が詰め込まれている筒を指さす。
暗いからよく見えないが線香花火も棒のところは燃えてなかったので膨らんだところだろうと推測してのことだ。
連絡先を問われたことがある柊木だが教えたのは電話番号だけでその電話にもほぼ出ることはない。
皆が青春を謳歌している時間は配達をしているし夜はご飯を食べると早々に寝てしまうから連絡が取れる時間はほとんどない。
着信があったとしても返せる時間には逆に柊木は、というよりは普通の人は寝ている時間になる。
そんな彼の問いかけだから答えたいが答えがないのでもう一人、天道が妙案を出してくれるだろうと期待しよう**]
(227) 2023/08/12(Sat) 09時頃