[ いくら手助けをする気があると言っても、 こうして唐突に襲われると恐怖が先立ち、 身を守りたいという意識が湧いた。 確かここにはワタシの武器があるはず。 怯んだように見えたビリジアの脇を抜けて 商店の店先まで行こうと、移動を試みる。 ワタシの移動速度は、焦ったところで 速まりはしてくれないようだが、 今なら小走り程度の速度ではあった。 だが慌てている分、移動に気を取られ、 体側も背面も無防備に晒してしまうだろう。 炎だけは常にワタシの身を守ってくれようが、 それだけでどうにかなるものだろうか。 ]*
(220) 2024/07/09(Tue) 22時頃