>>198
気にしなくっていいのに。あたしたちドールは、見初められて買い取られたのならば、あなた達だけのものになるの。
……そのお相手が貴女なら嬉しいと、常から思っていたのよ?
うふ、赤くなっちゃって……可愛いわ。
[少しリップサービスは織り込んであるが、概ね事実を告げる。買い取られるならなるべく『丁寧に扱ってくれる、できれば女の子』が良いと思っていたので。リッキィに限った話では無いとはいえ、条件に合致しているのは確かだ。]
――ああ残念。そろそろお時間ね。
次の来店、楽しみにしているから。
(その時は、あたしはもう、貴女だけのドールよ。)
[ここでそろそろ彼女の門限が近い事に気がつく。名残惜しいが、今日はこの辺りでお開きだろう。
リッキィ去る前に手を優しく握りながら、ふたたび囁いて言葉を脳裏に刻ませてから見送った。]
(219) 2024/02/22(Thu) 13時半頃