人狼議事

23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。


【人】 超心理学会 ヒイラギ

  ―彼女―

[よく同じ夢を見ていた。
どちらかが怪我をした時、もう片方も同じ場所が痛む
そんなこともあった。
小学校を卒業するぐらいまでは
入れ替わっても気づかれることはなかった。

いや、訳知り顔に口角を上げる母親だけは
気付いていたのだろう。
段々とりかへばやめいた遊びもしなくなって

柔く まろくなっていく身体
違いが顕わになっていく 僕の片割れ。

ずっと一緒ではないのだ
当たり前を認めることが苦痛だったのは
恐らく僕だけはない。]
 

(209) 2023/04/20(Thu) 21時半頃

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