[ アシモフのちいさな指先が私の手紙に触れる度、 私は何度も感謝と喜びを伝えました。 さいご、ですから。 さいごなのに、さいごだから、 アシモフの〝手〟を煩わせることはしません。 瞬きより長く、人間の生より短く。 手を持たない私の抱擁は、 アシモフにとって拘束だったかもしれませんけれど。 一度だけ奪ったアシモフの自由が、 私がここに残したさいごのものでした。]
(195) Pumpkin 2022/03/14(Mon) 21時半頃