そう。なら、より良かったよ
今もあの時も、君の全ての事情を知るわけじゃないけど
なんとなく重なったんだ、……自分に
[当然ではない、それは普遍的に与えられるものでは無かったということ。>>181
福原は恐らく意識して明るく振る舞っていた。隠していた部分を知る者はきっと少ない。
あの時未だ確証も無いまま感じた親近感にもう一つ加わって、少しだけ正直に打ち明けた。]
したことが無い人はいないかもしれない
けれど、いつか忘れたり投げ出してしまう人も多くいる
誰かの目に留まるようなものとなれば、より少ないんだ
俺が見つけることが出来た君が、
変わらずにいてくれることを祈るよ
[そう語る成海は何かを託そうとしているのかもしれない。
生還する者であるだけではなく、
少しだけ重なる部分を持っている相手に。
だとすればやはり、自分のことばかり考えているのだ。]
(193) 2023/08/01(Tue) 19時半頃