─帰還後、大学構内にて─
[それを言い始めてしまうと、田端は研究室のメンバーを全員"研究室のメンバー"で括っているきらいはありました。
その中での細かい区別はありましたけれど、総じて恋愛対象外として自分を取り扱うメンバーです。
そのつもりでしたとも。
だからこそ、意外だったのですけれどね。
そして肩を跳ねさせる相手を見て>>168そのまま続く言葉たちを聞いていました。>>169]
そう、一生。そう言う"契約"をしたの。
だって私、私が絶対的な味方が欲しかったの。
受け入れてると言うより、私がそう望んだ。
私には家族があるようで、なかったの。
だから寂しくて仕方がなかった。
だから私は……本当なら親からもらえるような庇護を、彼に望んだのよ。
[彼女の言葉を最後まで聞いてから>>170そう説明を始めます。
差し出された手を見て、少しだけ寂しげに微笑みました。]
(191) nasca 2023/08/07(Mon) 15時頃